新恩(読み)しんおん

精選版 日本国語大辞典 「新恩」の意味・読み・例文・類語

しん‐おん【新恩】

  1. 〘 名詞 〙 新しい恩。特に将軍天子などから新たに所領や土地支配権、位等を恩賞としてもらうこと。
    1. [初出の実例]「贈爵の新恩は銘石に刻む、獲麟の後集は世丘を知る〈大江以言〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)下)
    2. 「新恩(シンヲン)の地、大庄一所没収せらる」(出典太平記(14C後)三九)
    3. [その他の文献]〔劉長卿‐送柳使君赴袁州詩〕

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普及版 字通 「新恩」の読み・字形・画数・意味

【新恩】しんおん

初恵。

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世界大百科事典(旧版)内の新恩の言及

【恩給】より

…鎌倉幕府はその成立にあたって,御家人が以前からもっていた本領の権利を保障するとともに,新たに所領を恩賞として与えた。前者を安堵といい,後者を新恩という。これら安堵,新恩をあわせて恩給というが,時に新恩のみをさす場合もある。…

【御家人】より


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※「新恩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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