東宇和郡(読み)ひがしうわぐん

日本歴史地名大系 「東宇和郡」の解説

東宇和郡
ひがしうわぐん

面積:四七三・七一平方キロ
明浜あけはま町・宇和うわ町・野村のむら町・城川しろかわ

()()()沿()()西()()()西()()()()()()()()()西()()

西
〔原始〕

城川町中津川なかつがわ洞窟遺跡・穴神洞あながみどう遺跡は、縄文前期の土器・人骨などのほかにおびただしい石鏃が出土し、大分県姫島産の黒曜石製の石鏃も含まれている。宇和盆地には、宇和町に縄文後期のタイマツ遺跡・深山みやま洞窟遺跡・城楽じようらく岩陰遺跡・永長ながおさ遺跡・諏訪駄場すわだば遺跡・久枝ひさえだ遺跡などが数えられている。

弥生時代になると、宇和盆地の周縁部は、南予の稲作・金属器文化の先進地域となって現れる。宇和町には金毘羅山こんぴらやま遺跡・田苗たなえ遺跡・坂戸さかど遺跡・畑中はたなか遺跡・観音嶽かんのんだけ洞穴・村田むらた遺跡・おか遺跡・永長遺跡・上松葉かみまつば遺跡などがある。青銅器はすでに「宇和旧記」に、寛文八年(一六六八)久枝村(現宇和町久枝)の長七が大窪台おおくぼだいという所で鉾五本を発掘した記録がある。「宇和町誌」は古来数十本が出土し、銅鉾三、銅剣二が現存するという。

〔古代〕

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

タコノキ

タコノキ科の常緑高木。小笠原諸島に特産する。幹は直立して太い枝をまばらに斜上し,下部には多数の太い気根がある。葉は幹の頂上に密生し,長さ1〜2m,幅約7cmで,先は細くとがり,縁には鋭い鋸歯(きょし)...

タコノキの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android