精選版 日本国語大辞典 「桑白皮」の意味・読み・例文・類語 そう‐はくひサウ‥【桑白皮】 (一)〘 名詞 〙 漢方の薬物の一つ。クワ科の高木、桑(くわ)の根皮。消炎・利尿・解熱・鎮咳剤として用いられる。︹言継卿記‐永祿九年︵1566︶二月二〇日︺ 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「桑白皮」の解説 そうはくひ【桑白皮】 漢方薬に用いる生薬(しょうやく)の一つ。クワ科マグワ、ヤマグワ、カラグワなどの根皮(こんぴ)を乾燥したもの。消炎性利尿、緩下(かんげ)、去痰(きょたん)、鎮咳(ちんがい)などの作用がある。急性気管支炎、気管支喘息(ぜんそく)に効く五虎湯(ごことう)、慢性化した咳(せき)に効く清肺湯(せいはいとう)などに含まれる。 出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報
世界大百科事典(旧版)内の桑白皮の言及 【クワ(桑)】より …養蚕用の品種も分化している。漢方では若い枝(径1~1.5cm)を桑枝︵そうし︶,葉を桑葉︵そうよう︶,果実を桑椹子︵そうじんし︶,根の皮を桑白皮︵そうはくひ︶という。いずれも他の生薬と配合して用いられるが,桑枝はタンニンを含み,リウマチや神経痛などに,桑葉はビタミンB1,カロチンなどを含み,解熱に,桑椹子は滋養,強壮,貧血,養毛に,桑白皮はトリテルペノイド,ステロイド,フラボノイドおよびクマリンを含み,消炎性利尿,鎮咳,高血圧などに用いられる。… ※「桑白皮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」