精選版 日本国語大辞典 「神明講」の意味・読み・例文・類語 しんめい‐こう【神明講】 (一)〘 名詞 〙 (二)① 天照大神(あまてらすおおみかみ)をまつる講中の集まり。 (一)[初出の実例]﹁いつぞや刑部三郎が所に、しんめいかうがなかったか﹂(出典‥狂言記・内沙汰︵1660︶) (三)② 江戸時代、大坂蔵屋敷の役人の指図をうけ米穀の出入を差配する蔵仲仕︵蔵中衆︶と、八方と称する米仲買の各組に付属する出しもの中衆︵問屋中衆または小仲︶との間を周旋するもの。 (一)[初出の実例]﹁神明講は凡(およそ)蔵屋敷の仲間にもあらず、小仲支配人と言にもあらず、かる切手揚とも唱る也。︿略﹀米出しの節、役々を勤る也﹂(出典‥稲の穂︵1842‐幕末頃︶) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
世界大百科事典(旧版)内の神明講の言及 【伊勢講】より …講集団のつねとして,村落共同体に根ざす素朴な信仰形態を基盤にした集団が,伊勢参宮(伊勢参り)に重きを置く方式をとるに至ったと推定されるが,その媒介のはたらきをしたのは御師︵おし︶である。神宮御師の活動は平安末期から見られるが,彼らの指導・斡旋により講の結成が明確に見られたのは室町初期で,︽教言卿記︵のりとききようき︶︾応永14年(1407)3月24日条に︿神明講﹀とその︿講親﹀︿頭人﹀が現れるのが初見であろう。その後全国各地に広がり,ほとんど村ごとに伊勢講(または神明講,参宮講)が結成されるに至った。… ※「神明講」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」