競技場(読み)キョウギジョウ

デジタル大辞泉 「競技場」の意味・読み・例文・類語

きょうぎ‐じょう〔キヤウギヂヤウ〕【競技場】

各種の運動競技ができる、整備された総合的施設。
[類語]グラウンドコートコロシアムスタジアムトラックフィールド野球場運動場サッカー場ピッチゴルフ場スキー場ゲレンデ競馬場馬場パドックスケートリンクサーキットホームグラウンド

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精選版 日本国語大辞典 「競技場」の意味・読み・例文・類語

きょうぎ‐じょうキャウギヂャウ【競技場】

  1. 〘 名詞 〙 各種のスポーツをするための総合的施設。グラウンド、観覧席、競技用の諸付属設備を含めていう。
    1. [初出の実例]「胎内を離れるが早いか、兎に角大きい競技場(キャウギヂャウ)に似た人生の中に踏み入るのである」(出典:侏儒の言葉(1923‐27)〈芥川龍之介〉人生)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「競技場」の意味・わかりやすい解説

競技場
きょうぎじょう

一般には総合的なスポーツが行われる観覧席のついた陸上競技場(スタジアム)を意味するが、広い意味ではスポーツ全般の競技を行う施設の総称をいう。そのため競技場の種類については、スポーツ競技の数と同じだけの種類があることになる。たとえば、2000年のオリンピック・シドニー大会では28のスポーツ競技が行われたが、陸上競技や野球、水泳からテコンドーまで、すべての種目に専用の競技場が用意された。これらの競技場は、国際競技連盟(IF)のテクニカル・ディレクターが厳密な審査を行った国際公認の施設である。そのなかには、陸上競技場や屋内プールのように恒久的な施設もあれば、ウエイトリフティングフェンシングのように他の屋内施設を転用したもの、トライアスロンビーチバレーのように港湾や道路といった都市インフラ、あるいは自然海岸や仮設スタンドを活用したものもある。

[原田宗彦]

歴史


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日本の競技場

日本においても、スポーツイベントの開催と競技場の建設は密接に関係している。1924年(大正13)に内務省によって開かれた明治神宮体育大会は、第1回大会(1924)から第14回大会(1943)まで、第二次世界大戦前のスポーツ史の中核をなすスポーツイベントであった。1924年にメインスタジアムとして建設された明治神宮外苑(がいえん)競技場(現在の国立競技場)は、スタンドと芝生の土手をあわせて3万5000人の収容能力があり、オリンピック・ストックホルム大会(1912)のメインスタジアムを模してつくられた日本初の本格的な競技場であった。

 第二次世界大戦後、明治神宮体育大会を模して始められた国民体育大会(国体)は、毎年開かれる都道府県持ち回りの大会であり、都道府県対抗、天皇杯・皇后杯といった諸制度が確立するにつれ、自治体発展の起爆剤としての役割を担わされた。国体の功績は、大会後にスポーツ振興の拠点として活用されることになる一級の競技施設を全国の自治体に残したことである。ちなみに、国体施設の建設にかかる費用の半額は国の補助金でまかなわれる。そのため、自治体にとって国体は、老朽化した施設の改築や整備を行うには絶好の機会である。

[原田宗彦]

サッカーと競技場


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アメリカ大リーグと競技場


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改訂新版 世界大百科事典 「競技場」の意味・わかりやすい解説

競技場 (きょうぎじょう)


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188620003000

 19125131173191218212414012193738

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「競技場」の意味・わかりやすい解説

競技場
きょうぎじょう
stadium

運動競技を行なう施設。古代ギリシアでの競走距離であるスタディオン (約 185m) を語源とし,のちにその競走を行なう場所をスタディオンと呼ぶようになった。競技場が永久的な施設として造営されるようになったのは古代ギリシアからで,最古の競技場といわれるオリンピア競技場が建造されたのは前 450年頃といわれている。ローマ時代以後運動競技は衰えたが,18世紀後半になって体育の重要性が再認識されるようになり,デンマークのフランツ・ナハテガルの私立運動場 (1797) ,フリードリヒ・ルートウィヒ・ヤーンの尽力によるドイツのハーゼンハイデ運動場 (1811) ,ペール・へリンク・リングの尽力によるスウェーデンの帝室中央体操場 (1811) をはじめ,ハーバード大学,エール大学,ケンブリッジ大学の各大学などに競技場が設立され,近代オリンピック競技大会創設 (1896) 以後は開催国を中心に世界各地に設備の整った競技場が建設されるようになった。日本では 1917年1月,近代的競技場の最初のものとして兵庫県に鳴尾競技場が建造されてから,伊勢神宮皇學館競技場 (1917) ,京都府賀茂競技場 (1918) ,大阪市立競技場 (1921) が相次いで建設され,明治神宮外苑競技場 (1924) が完成されるに及んでその水準も世界的なものとなった。第2次世界大戦後はスポーツが盛んになり,1961年に制定されたスポーツ振興法では,国および地方公共団体に対スポーツ施設の整備に努めるべきことを要請している。日本陸上競技連盟では国際競技会,全日本選手権大会などの開催可能なものから,学校,市町村の運動会ができる簡易な運動場まで,5種類の規格を定めて公認している。

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世界大百科事典(旧版)内の競技場の言及

【オリンピック】より


[人種問題]
 オリンピックで初めて〈人種〉に関心がもたれたのは,1904年,セント・ルイスの第3回大会である。アメリカ体育協会(AAU)書記長ジェームズ・サリバンの発案で,会期中の8月12,13両日,陸上競技場で〈人類学競技Anthropological Games〉が行われ,アフリカ黒人,アメリカ・インディアン,南アメリカのパタゴニア族,フィリピンのモロ族,メキシコのココバ族,日本のアイヌなどを集め,100ヤード競走,走幅跳び,砲丸投げ,やり投げなどの競技を試みた。アメリカ・インディアンがもっとも優秀な体力を発揮したが,サリバンの意図は一部で批判されたような〈見世物趣味〉ではなく,多くの民族のスポーツ能力をテストしながら,それらの民族の間にスポーツへの理解と関心をもたせることにあったといわれる。…

※「競技場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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