素戔嗚尊(読み)スサノオノミコト

デジタル大辞泉 「素戔嗚尊」の意味・読み・例文・類語

すさのお‐の‐みこと〔すさのを‐〕【素戔嗚尊/須佐之男命】

 
()()()()()()()()()()()()()()()()退()()()()()()()()  

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「素戔嗚尊」の意味・読み・例文・類語

そさのお‐の‐みことそさのを‥【素戔嗚尊】

  1. すさのおのみこと(素戔嗚尊)
    1. [初出の実例]「昔素盞烏尊(ソサノヲノミコト)三十一字のやまとうたをはじめをき給ひしよりこのかた」(出典:高野本平家(13C前)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「素戔嗚尊」の意味・わかりやすい解説

素戔嗚尊 (すさのおのみこと)


調

3︿︿

 退885

 姿

退退姿
 

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「素戔嗚尊」の意味・わかりやすい解説

素戔嗚尊【すさのおのみこと】

 
()()()()()()退()()()()
 

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「素戔嗚尊」の意味・わかりやすい解説

素戔嗚尊
すさのおのみこと


()()()()()()()()()()()退()()

 ()()()()()()()()()()()

 

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「素戔嗚尊」の解説

素戔嗚尊

日本神話で,特異で劇的な役を演じている凄まじい暴力と武勇の持ち主の神。『古事記』に須佐之男命,速須佐之男命,建速須佐之男命,『日本書紀』に神素戔嗚尊,速素戔嗚尊になどとも記される。『古事記』では,伊邪那岐命(イザナキノミコト)が黄泉国から帰って,禊ぎをしたとき,天照大神(アマテラスオオミカミ)と月読命(ツクヨミノミコト)が誕生したのに続いて生まれた,「三貴子」の末弟。父イザナキから海原の支配を命じられた。『日本書紀』の本文では,蛭児の次に誕生したイザナキと伊奘冉尊(イザナミノミコト)の子。使命を果たさず,鬚が長く生えても泣きわめき続けて,草木を枯らせ,河と海を干上がらせ,怒った父に根の国へ追放された。アマテラスに暇乞いに天に上り,武装した姉に出迎えられ,厳しく詰問されたが,誓約による子生みをして,邪心のないことを証明した。この勝利に有頂天になり,高天原で田を荒らし,新嘗の宮を汚すなどした末に,アマテラスが咎めずに庇うと,いっそうつけあがって,機織殿に皮を剥いだ馬を投げこみ,驚いた織女を死なせ,ついに怒った大神が岩屋に隠れ,天地が暗黒になる事件を起こし,鬚と爪を抜かれ,天から放逐された。 出雲(島根県)に降り,肥の河(斐伊川)上で,8つの頭と8本の尾を持つ巨大な怪物の八岐大蛇を退治して,その犠牲になろうとしていた奇稲田姫(クシイナダヒメ)を助け,また尾のひとつから草薙剣を得て,アマテラスに献上した。クシイナダヒメと結婚し,須賀に宮を建てて住み,大国主命らの祖先になった。のちに娘の須勢理毘売命(スセリビメノミコト)と共に根の国に住み,そこにオオクニヌシが,異母兄弟の八十神の迫害を逃れ,訪ねてくると,試練に遭わせた上に,焼き殺そうとさえした。だが最後には,彼が妻にしたスセリビメを背負い,琴と大刀と弓矢を持って,地上に帰ることを許してやったうえに,八十神を征伐して,国の支配者になれと命令し,またオオクニヌシなどの名も授けたという。島根県八雲村の熊野大社や,京都市の八坂神社など,多くの神社に祭られている。<参考文献>河合隼雄ほか『日本神話の思想』

(吉田敦彦)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

山川 日本史小辞典 改訂新版 「素戔嗚尊」の解説

素戔嗚尊
すさのおのみこと


()()()()()()()退()()

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「素戔嗚尊」の解説

素戔嗚尊 すさのおのみこと

 

()(),()(),()()()退,()
()()  

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

旺文社日本史事典 三訂版 「素戔嗚尊」の解説

素戔嗚尊
すさのおのみこと

 
 () 
 ()  () 退 ()   

出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の素戔嗚尊の言及

【雨】より

…インド神話の神々の王インドラも,これらと酷似した勇猛な雷神で,雨水をせき止めて干ばつを起こす悪竜ブルトラを,雷を投げつけて殺し,河川に水をあふれさせ,乾いた大地を潤す。素戔嗚尊(すさのおのみこと)が八岐大蛇(やまたのおろち)を退治して,奇稲田姫(くしなだひめ)の生命を救うと同時に,大蛇の尾の中から〈天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)〉を得たという日本神話も,雷神的武神の戦闘によって,雨雲が解放され,田畑が涸渇から救われることを物語った,類話の一つと認められよう。素戔嗚尊と雨の結び付きは,《日本書紀》に,彼が高天原から追放され地上に降ったときに,〈風雨甚だふきふる〉と記されていることによっても,確かめられる。…

【出雲神話】より


()退

【祇園信仰】より


︿︿() ︿︿︿︿

【神話】より

… このハイヌウェレ型神話の類型に明らかに当てはまる話は,日本神話の中にも見いだされる。《古事記》によれば,素戔嗚(すさのお)尊によって殺害された大気津比売(おおげつひめ)神の身体の頭からは蚕が,両目からは稲が,両耳からはアワが,鼻からは小豆が,陰部からは麦が,尻からは大豆が発生し,神産巣日御祖(かみむすひのみおや)命がそれらを天上に取り寄せて,高天原で農業と養蚕を創始した。《日本書紀》では,これとまったく同類の話が,月読(つくよみ)尊に殺された保食(うけもち)神の身体のいろいろな場所から発生した五穀や蚕などが天上に運ばれ,天照(あまてらす)大神がそれによって農業と養蚕を創始したという形で物語られている。…

【天王信仰】より

…また一説に行疫神(こうえきしん)であり,祇園精舎の守護神でもある。日本に伝来した後,素戔嗚(すさのお)尊と習合し,また武塔天神(ぶとうてんじん)の名称もある。高天原から追放された素戔嗚尊が,海を渡り新羅についた後,牛頭方という土地に住みつき,牛頭天王と名のるようになったという縁起(えんぎ)もある。…

【ひげ(髭∥鬚∥髯)】より

…現代でもひげの小流行が何度か見られる。 ただし,日本の神話にはひげについてはあまりみえず,素戔嗚(すさのお)尊の八握鬚髯(やつかひげ)(《日本書紀》)が目だつ程度である。これに対して古代中国には,巨人盤古の死後に髪や髭から星を生じた話や,《列仙伝》や《神仙伝》に登場する多くの超人たちがみごとなひげをもって描かれていることなどがあるばかりではない。…

※「素戔嗚尊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

タコノキ

タコノキ科の常緑高木。小笠原諸島に特産する。幹は直立して太い枝をまばらに斜上し,下部には多数の太い気根がある。葉は幹の頂上に密生し,長さ1〜2m,幅約7cmで,先は細くとがり,縁には鋭い鋸歯(きょし)...

タコノキの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android