デジタル大辞泉 「綸言」の意味・読み・例文・類語 りん‐げん【×綸言】 ︽﹁礼記﹂緇衣から。﹁綸﹂は組み糸。天子の口から出るときは糸のように細い言葉が、下に達するときは組み糸のように太くなる意︾天子の言葉。天皇の仰せごと。みことのり。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「綸言」の意味・読み・例文・類語 りん‐げん【綸言】 (一)〘 名詞 〙 (二)① ( ﹁綸﹂は組糸。天子の言は、そのもとは糸のように細いが、これを下に達する時は綸のように太くなる意 ) 天子の仰せごと。君主のことば。みことのり。 (一)[初出の実例]﹁拝レ将、良由二綸言一﹂(出典‥続日本紀‐延暦七年︵788︶一二月庚辰) (二)﹁綸言を蒙(かうぶり)て頼豪が宿坊に行むかひ、勅定の趣を仰含めんとするに﹂(出典‥平家物語︵13C前︶三) (三)[その他の文献]︹礼記‐緇衣︺ (三)② ( ﹁綸言汗の如し﹂から ) 汗をしゃれていう語。 (一)[初出の実例]﹁倫言が夜な夜な出ると益気湯﹂(出典‥雑俳・柳多留‐四七︵1809︶) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「綸言」の読み・字形・画数・意味 【綸言】りんげん 詔書。︹晋書、儒林伝序︺喪亂孔(はなは)だ多く、衣冠禮樂、地をうてに盡く。元~中興し、~儒をび學をめ、亟(しばしば)綸言をすと雖も、東序(とうじよ)西膠(せいかう)︵東西の学︶未だ弦誦︵教学の声︶を聞かず。 字通﹁綸﹂の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
世界大百科事典(旧版)内の綸言の言及 【綸旨】より …天皇の仰を奉︵うけたまわ︶った側近が,その意を体して発信する書状形式の文書。︽礼記︵らいき︶︾に︿王言如糸,其出如綸,王言如綸,其出如綍﹀とあるのに由来し,天子の言葉を綸言といい,綸言の旨を綸旨といった。日本の古代・中世・近世の政治において,天皇は公的にはみずから筆を執って文書を発給することがなく,その政治的命令は言葉をもって側近に伝え,側近がこれを文書にして,臣民や当事者に伝えた。… ※「綸言」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」