日本歴史地名大系 「越前国府」の解説 越前国府えちぜんこくふ 福井県:武生市越前国府 古代律令制下の国衙の所在地で、武生市街地付近とされる。古代武生の地は丹生郡に属しており、﹁和名抄﹂に﹁越前国府在丹生郡行程上七日、下四日﹂とある。また催馬楽にも﹁道の口、武生の国府に我はありと﹂と歌われる。国衙の所在地については諸説あり、正確な位置は不明。奈良時代、あるいは白鳳期創建とも推定される深(ふか)草(くさ)廃寺跡︵深草一丁目︶、奈良時代とされる大(おお)虫(むし)廃寺跡︵大虫本町︶が確認され、これらのいずれかを国分寺に比定する説があり、創建当時の跡を伝えるかは別として総(そう)社(じや)大神宮・国(こく)分(ぶん)寺︵京町一丁目︶も現存する。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報