鉄丸（読み）テツガン

デジタル大辞泉 「鉄丸」の意味・読み・例文・類語

てつ‐がん〔‐グワン〕【鉄丸】

鉄のたま。
「吭のんどは又塞ふさがりて、―を啣なめる想おもい」〈紅葉・金色夜叉〉

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精選版 日本国語大辞典 「鉄丸」の意味・読み・例文・類語

てつ‐がん‥グヮン【鉄丸】

 

(一)〘 名詞 〙 鉄のたま。鉄でつくったたま。地獄で飲まされる鉄のかたまり。また、鉄の弾丸。
(一)[初出の実例]﹁現在の甘露は未来の鉄丸なり﹂(出典‥日本霊異記︵810‐824︶上)
 (二)﹁鉄炮とて鞠の勢なる鉄丸(テツグヮン)の迸る事坂を下る車輪の如く﹂(出典‥太平記︵14Ｃ後︶三九)
 (三)[その他の文献]︹大宝積経‐四二︺
  

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