デジタル大辞泉 「鉄筋」の意味・読み・例文・類語 てっ‐きん【鉄筋】 1 コンクリートの引っ張り力を強化するために中に埋め込む鋼材。2 「鉄筋コンクリート」の略。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「鉄筋」の意味・読み・例文・類語 てっ‐きん【鉄筋】 (一)〘 名詞 〙 (二)① 鉄製の細長い棒。 (一)[初出の実例]﹁莫レ言干未二相離一、鉄筋双双雄与レ雌﹂(出典‥玩鴎先生詠物雑体百首︵1794︶鉄火箸) (三)② コンクリートの、張力に弱い欠点を補うために用いる軟鋼線材。 (一)[初出の実例]﹁コンクリート製の植木鉢に鉄筋をいれるとおそろしく丈夫になることを発見し﹂(出典‥住宅の健康法︵1958︶︿清水一﹀五) (四)③ ﹁てっきんけんちく︵鉄筋建築︶﹂の略。 (一)[初出の実例]﹁選鉱場の寒く開放された鉄筋の建物の前へ来ると﹂(出典‥綿︵1931︶︿須井一﹀四) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鉄筋」の意味・わかりやすい解説 鉄筋てっきんreinforcing bar; reinforcement 鉄筋コンクリート構造において,コンクリートを補強し,外力に対して一体となって働くように用いられる。一般には鋼製の丸棒。日本工業規格などに適合した熱間圧延の丸鋼を使用することが多い。柱や梁 (はり) など細長い形状の部材では,その重心軸 (部材軸) に平行方向に配筋される鉄筋を主筋,それと直角方向に配され,ループをなすものを補助筋,あばら筋などという。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
リフォーム用語集 「鉄筋」の解説 鉄筋 構造物において、引張力に対して弱いコンクリートを補強する目的で コンクリート中に埋め込む鉄線の事。JIS G 3112 「鉄筋コンクリート用棒鋼」に規定されている熱間圧延棒鋼と、JIS G 3117 「鉄筋コンクリート用再生棒鋼」に規定されている再生棒鋼に区分される。また、その形状によって断面が円形の丸鋼とコンクリートとの付着を高めるための凹凸の付いた異形棒鋼の2種類に分けられる。 出典 リフォーム ホームプロリフォーム用語集について 情報
世界大百科事典(旧版)内の鉄筋の言及 【鉄筋コンクリート】より …一方,鉄棒は引張りに対しては強いが,曲がりやすく,圧縮力を受けるのには適していない。このような両者の欠点を互いに補うために,コンクリートに鉄棒を挿入して引張りにも圧縮にも強くしたのが鉄筋コンクリートであり,埋め込まれた鉄棒を鉄筋reinforcementと呼んでいる。 コンクリートと鉄筋という異種の材料による合成構造が成り立つのは,コンクリートと鉄筋の付着性がよいこと,コンクリート中に埋め込まれた鉄筋はさびにくく(コンクリートは本来弱アルカリ性である),長期間の耐久性があること,コンクリートと鉄筋の温度膨張係数がほぼ等しいので,温度変化に対して二次応力を生ずることなく自由に変形しうること,などの理由による。… ※「鉄筋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」