「MMORPGのコンテンツは何を作ろうが3ヶ月で終わる」 ネクソン傘下スタジオの統括プロデューサーが指摘
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●MMORPGのコンテンツは何を作ろうが3ヶ月もあれば終わる ●メイプルストーリー2はわずか1ヶ月でコンテンツが尽きた ●企画時はレベリング以外のコンテンツも遊ばれると考えたが、実際は一気に駆け抜けて1ヶ月でコンテンツが終わった ●プレイヤーのコンテンツ消費速度によっては、コンテンツを付け加えていく方式には限界がある ●WoWが登場してからコンテンツがあふれ、コンテンツがMMORPGの生きる道だと考えられていたのが過去10年間 ●﹁レベル上げをして、カンストして、ダンジョンに通って装備やアイテム集めをする﹂、MMORPGで多くのプレイヤーはこれ以上の事は望んでいない ●Blizzard Entertainmentはこれがわかっているから、新たなMMORPGを作ろうとしないのではないか ●多くのMMORPGでは、プレイヤーの強さがゲームを支配しているので、ステータスの向上に繋がらないコンテンツが無駄になる事が多い ●クエストやストーリーがゲームにとって本質的には役に立たない事もある ●2000年代初頭のMMORPGは、コンテンツではなくコミュニティがゲームを支えていた ●プレイヤーは誰に言われたわけでもなく最初にログインした時からレベル上げを開始する ●レベルは最も直感的にキャラクターの成長を見せられるが、ゲームに制限をもたらす ●しかし、レベル上げがないと、プレイヤーは﹁問題を解きに来たのに問題そのものが存在しなかった﹂というような感覚になる ●システムが他と2割違うと新鮮だと感じてもらえるが、9割違うと変なゲームだという印象を与えてしまう ●レベル上げの狩りで楽しいのは全体の10%程度で、それ以外はただの作業 ●かつてのリネージュのように後半にいくにつれて指数関数的に必要経験値が増え、カンストまでに何年もかかるような仕組みは無理がある ●1日2時間しかゲームができない人達は、このような作業的なゲームプレイをするよりも、自動戦闘ができるモバイルゲームにたくさん課金してランキング上位になることを選んだ ●モバイルゲームはPCゲームよりもコンテンツを早く開発することができるので、コンテンツが溢れかえった状態で1ヶ月もちこたえる事ができる ●多彩なコンテンツを用意しても、実際にユーザーがレベリングと装備集め以外の事をしてくれるかはわからない。ゲームシステムでサポートする必要がある
チョン・サンウォン統括プロデューサーは、MMORPGの答えは見つかっていないという。しかし、開発的に難しいことに挑戦してみなければ、答えが出てくることもないだろうと話した。
なお、﹁ペリア・クロニクルズ﹂は2012年の発表以来、まだ一度もベータテストを行っていないが、現在はストーリーラインの開発が行われており、G-STAR 2018にかなり高い確率で出展できるとのこと。
THINGSOFTは、ペリアクロニクルズ以外に未発表の新作を2タイトル開発しているが、最優先はペリア・クロニクルズを完成させることだという。
ソース: THIS IS GAME