目次
1. ショートカットを使い倒そう
2. 共通パーツはスマートオブジェクトをリンク配置しよう
Webデザインをしているとよくあるのが、苦行ともいえる共通パーツの修正。﹁headerを全ページ直して!﹂﹁ボタンはやっぱり全部赤にして!﹂といった突然の指示にも、Photoshopの新機能を使えばあっという間に対応できます。どういう機能なの?
外部にあるファイルをリンク配置することで、1つのファイルを修正した際に全ページ自動的に修正が反映されるという優れものです︵※CCのみの機能︶。リンク元のファイルを更新すると、リアルタイムでリンク配置されたスマートオブジェクトも更新されるますし、外部ファイルを参照することで、1ファイルの容量を大幅に軽減することが可能となります。リンク配置の仕方
![photoshop_01](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_01.jpg)
![photoshop_02](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_02.jpg)
![photoshop_03](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_03.jpg)
修正したいときには
リンク元のファイルを開いて編集すると、配置されたスマートオブジェクトが自動的に更新されます。試しに、リンク元となる﹁header.psd﹂のロゴカラーを青に変更して保存してみました。![photoshop_04](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_04.jpg)
![photoshop_05](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_05.jpg)
注意点
外部ファイルをリンク配置したPSDをCC以外で開いた場合、レイヤーを保持するか統合するか尋ねるダイアログが表示されます。﹁保持する﹂を選択した場合、リンク配置したスマートオブジェクトはスマートオブジェクトでないただのレイヤーになってしまうので注意しましょう。3. スライスより便利な画像アセットを使おう
MacユーザーだとSlicyというアプリを利用して画像の書き出しをされている方もいるかもしれませんが、Photoshop自体にも同じような機能が搭載されています。 そもそも画像アセットって何?という方は、こちらの記事で初心者向けに解説しているので、合わせてご覧ください。![](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2020/06/ec_200624_m_1-768x512.jpg)
【超新米Webデザイナー向け】Photoshopを・もっと・知りたくて〜画像アセット編〜
画像アセットの使い方
![photoshop_07](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_07.jpg)
![photoshop_06](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_06.jpg)
![photoshop_08](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_08.jpg)
![photoshop_09](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_09.jpg)
画像アセットの画質の指定
﹁画像名.拡張子﹂のみで特に指定がない場合、PNGは32bit︵フルカラー24bit + 透明部分︶、JPEGは画質80%で書き出されます。 レイヤー名の後に指定を加えることで画質などは変更できます。JPEGアセットの画質を指定する
必要な出力画質を1~10、1%~100%のようにアセット名の最後に追加します。たとえば、JPEGの画質を100%にしたい場合は、﹁image.jpg10﹂もしくは﹁image.jpg100%﹂とつけます。PNGアセットの画質指定
必要な出力画質を8、24、32のようにアセット名の最後に追加します。たとえば、PNG 8bitで書き出したい場合は﹁image.png8﹂のように最後に8をつけます。GIF アセットの画質を指定する
GIFアセットでは画質パラメーターは使用できません。出力画像のサイズ設定
相対値︵%指定︶またはpx、in、cm、mmなどのサポートされている形式をアセット名の最初に追加します。これに応じて画像が拡大・縮小されます。 ※接頭文字とアセット名の間には必ずスペースを追加してください。 ※ピクセル指定の場合は単位を省略できます。 たとえば、Retinaディスプレイ用に2倍の大きさで出力したい場合は﹁200% image-retina.jpg﹂とします。 ﹁250×150 image.png﹂のように指定すると、幅250ピクセル、高さ150ピクセルの画像が書き出されます。縦横比は指定したサイズに合わせて伸び縮みします。1つのレイヤー・グループから複数の画像を生成する
名前を﹁,﹂で区切って複数入力すると、複数の画像を生成することができます。![photoshop_11](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_11.jpg)
![photoshop_12](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_12.jpg)
その他
![photoshop_10](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_10.jpg)
画像アセットの注意点
画像アセットでは、カンバスサイズからはみだした部分も書き出されてしまいます。マスクした場合は書き出されませんので、あらかじめレイヤーやグループにマスクをかけることで解決できます。4. アクションでフォントを素早く変更する
フォントを変更する際、毎回スクロールして探すのは大変だし、地味に時間がかかってしまいますよね。フォントを選択する操作をアクションに登録することで、楽にフォントを適用できておすすめです。![photoshop_13](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_13.jpg)
![photoshop_14](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_14.jpg)
![photoshop_15](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_15.jpg)
![photoshop_16](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_16.jpg)
5. 文字スタイル・段落スタイルでテキストデザインを適用
フォントの種類やサイズ、行間などがスタイルとして保存でき、いつでも簡単に呼び出して使える機能です。これにより、テキストデザインの統一や使い回しが楽に行えます。スタイル設定方法
﹁ウィンドウ﹂→﹁段落スタイル﹂にチェックを入れます。![photoshop_18](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_18.jpg)
![photoshop_17](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_17.jpg)
![photoshop_19](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_19.jpg)
他のPSDドキュメントにスタイルを適用する
文字スタイルと段落スタイルは他のPSDには継承されません。 他のドキュメントで同じ設定を使用したい場合は、過去に作ったスタイルを読み込む必要があります。![photoshop_21](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_21.jpg)
![photoshop_20](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_20.jpg)
6. プラグインで整列・分布を楽チンに
﹁整列﹂や﹁分布﹂の機能を使うには、メニューから選択するか、わざわざ﹁移動ツール﹂に切り替えてオプションバーから選択するかのどちらかでした。プラグインを入れることで、どのツールにしていても﹁整列﹂や﹁分布﹂を利用できてとても便利です。整列・分布パネルのインストール
(一)後述する整列・分布パネル配布元のサイトからファイルをダウンロードして、解凍します。 (二)下記フォルダ内に、先ほど解凍したフォルダをまるごとコピーします。 ※﹁Panels﹂フォルダが存在しない場合は自分で作成してください。 Windows : C:¥Program Files¥Adobe¥Adobe Photoshop CC¥Plug-ins¥Panels Mac : Macintosh HD/Applications/Adobe Photoshop CC/Plug-ins/Panels (三)Photoshopを再起動します。 (四)﹁ウィンドウ﹂→﹁エクステンション﹂内に﹁整列・分布﹂と表示されていればインストール成功です。 整列・分布パネル配布元‥Photoshopの整列・分布パネルを作りました︵CS6/CC用︶ Photoshopの整列・分布パネルを作りました︵CS6/CC用︶ 対応バージョン︵2015年9月現在︶‥CS6 / CCインターフェース
![photoshop_32](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_32.jpg)
7. ﹁GuideGuide﹂で面倒なガイド引きを簡単に
プラグインの﹁GuideGuide﹂を利用すると、ガイドの位置を自動計算してくれて、簡単にガイドを引くことができます。面倒な計算も必要なく、瞬時にガイドを設定できるため、とても重宝しています。GuideGuideのインストール
GuideGuideのサイトからファイルをダウンロードして、解凍したらAdobe Extension Managerを起動してインストールします︵解凍したファイルをダブルクリックしてもインストールが開始します︶。 GuideGuide配布元‥GuideGuide https://guideguide.me/ 対応バージョン︵2015年09月現在︶‥CS5 / CS6 / CCGuideGuideの使い方
インストールが完了したら、Photoshopを再起動してください。 ﹁GuideGuide﹂は、﹁ウィンドウ﹂→﹁エクステンション﹂→﹁GuideGuide﹂で起動します。インターフェース
![photoshop_30](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_30.jpg)
グリッドのガイドも簡単に!
試しにグリッドのガイドを引いてみました。カラムを6つ、溝を20px、左右のマージンを20pxに設定し、﹁GG﹂ボタンをクリックします。![photoshop_31](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_31.jpg)
8. CSSからカラーを抽出して一発でスウォッチ登録
CCからの機能になりますが、CSSファイルに書かれているカラーコードをそのままスウォッチカラーとして取り込めるようになりました。既存サイトのデザインを修正するときにとても重宝しています。スウォッチへの登録の仕方
![photoshop_35](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_35.jpg)
![photoshop_36](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_36.jpg)
![photoshop_37](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_37.jpg)
PSDからテキストやフォント情報を抽出
コーディングをする際、テキストをPSDから取ってくることも多いと思います。テキストツールを使ってコピペするのは少し面倒ですよね。でもこのスクリプトを使うと、PSDのテキスト情報を抽出してくれるので、コーディングが楽になりますよ。TextExportToCSVインストール
(一)後述するTextExportToCSVのサイトからファイルをダウンロードして、解凍します。 (二)﹁TextExportToCSV.jsx﹂というファイルがあるので、下記フォルダ内にコピーします。 Windows : C:\Program Files\Adobe\Adobe Photoshop CC\Presets\Scripts Mac : Macintosh HD/Applications/Adobe Photoshop CC/Presets/Scripts/ (三)Photoshopを再起動します。 (四)﹁ファイル﹂→﹁スクリプト﹂内に﹁TextExportToCSV﹂と表示されていればインストール成功です。 TextExportToCSV配布元‥TextExportToCSV http://blog.fenrir-inc.com/jp/2013/05/psd_text_export.html使い方
試しに下記のテキストデータを抽出してみましょう。![photoshop_33](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_331.jpg)
![photoshop_34](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_341.jpg)
おまけ・とても大事な初期設定について
今更ですが、あなたのPhotoshopは、初期設定のままないがしろになっていませんか? Photoshopに限らずですが、初期設定は非常に大事です。自分にあった設定をすることで使いやすさが格段にアップします。初期設定のまま使っている方は、今すぐにでも設定しましょう。単位は﹁pixel﹂に
﹁編集﹂→﹁環境設定﹂→﹁単位・定規﹂を選択して環境設定ダイアログを開きます。![photoshop_22](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_22.jpg)
カラーを設定
﹁編集﹂→﹁カラー設定﹂を選択します。![photoshop_23](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_23.jpg)
作業用グリッドの設定
﹁編集﹂→﹁環境設定﹂→﹁一般﹂を選択して環境設定ダイアログを開きます。![photoshop_24](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_24.jpg)
![photoshop_25](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_25.jpg)
レイヤーを設定
﹁レイヤー﹂パネルから﹁パネルオプション﹂を選択します。![photoshop_27](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_27.jpg)
![photoshop_28](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_28.jpg)
動作を軽快にするために
Webサイトによっては膨大なレイヤー数になることも少なくありません。 ﹁編集﹂→ ﹁環境設定﹂→ ﹁パフォーマンス﹂で、メモリの使用容量を調整し、ヒストリー&キャッシュの値はできるだけ小さくしましょう。![photoshop_26](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/photoshop_261.jpg)
![](https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/08/2462.png)
Photoshopの使い方〜基本設定から写真加工の方法まで〜【初心者向け】