研修中に爆睡して学んだ 1on1 で「待つ」ことの大事さ(How I learned the importance of patience in one-on-one MTGs from sleeping)
(English follows)
前置き
この記事は Engineering Manager vol.2 Advent Calendar 20186日目の記事です。 メルカリで Engineering Manager をしている masartzです。 今日は、先日自身が体験したことから得た、1on1の学びについて書いてみようと思います。1on1コーチングの研修
メルカリでは、急拡大する組織に対応するため、Managerなどの中間層の教育・育成も急務となっております。Managerとしては、HR部門のサポートもあり研修プログラム等も受講する機会が与えられます。 先日 ﹁1on1コーチング﹂のための時間があり、外部のプロコーチの方を相手に﹁コーチングを受ける側﹂の立場から勉強しようという機会でした。 当日、会議室に着き、挨拶と自己紹介を済ませ、いよいよ本題です。 コーチ:﹁最近の課題はありますか?﹂ masartz:﹁︵もちろんない訳ないので、︶あります﹂ コーチ:﹁例えばどんな課題ですか?﹂ masartz:﹁Aとか、Bとか、あるいはCとか、、︵他にもたくさんある。。︶﹂ コーチ:﹁なるほど、そうですよね。その中で敢えてこの場で話したいものはありますか?﹂ masartz:﹁うーん・・・﹂ ここで、とても困ってしまいました。失礼ながら赤の他人にいきなり話したい話題でもない。 俺としても日々悩みながら、周りと相談しながら進めていくべき事で、パッと答えが出るとか期待してないし、期待しちゃいけないとも思っているからです。 そんなようなニュアンスは伝え、﹁じゃあ、もっとたわいのないことでも、なんでも良いですが、どうですか?﹂と話題を振り直してもらいましたが、どうしても﹁この場を有意義に使えるような、何か適当な話題を探さなければ﹂という思いが頭から離れず、ウンウン唸るばかりでした。 実はこの日とても体調が悪く自分でも、頭回ってないなー、と思っていました。 さすがにラチがあかないので﹁ゴメンなさい、体調悪くて本当に頭が回らないです﹂と正直にお伝えしました。その後も、ストレッチをしてみましょう、とかなんとかきっかけを探そうとしてくれたのですが、最終的に﹁今、仕事関係なく本当に何をしても良いなら何したいですか?﹂と問われたので、答えました。 ﹁正直、、寝たいです。。﹂ その返事は、ビックリするもので ﹁わかりました、じゃあ寝てみましょう!﹂ でした。 徹夜プロジェクトでよくやる、会議室の椅子を繋ぎ合わせた簡易ベットをその場で用意していただき、本当に寝ることになりました。その際に、﹁あとで起こしますね﹂と言っていただいたので、5分か10分仮眠したら起こしてくれるのかなと思って、試しに寝てみることにしました。 その後、起こされた時は研修時間の終了5分前でした。 90分の枠を用意していただいて、最初の30分が最初の話題探しの時間、なんとその後60分近く寝ていたそうです、、 ﹁無理にアクションしても得られるものはない、まぁこういう時もありますよ﹂と全く意に介さない笑顔で場を絞めてくださったプロコーチの方には申し訳無さと共に、大きな勉強をさせていただいた感謝がありました。この件から学んだこと
一種のコミュニケーション研修でしたが、そんな状況だったのでコミュニケーションした上でなにかを得たっていうものはぶっちゃけなにもありません︵当たり前︶。 しかし、この異常とも言える機会は、1on1において相手の状況が
好転するまで極限まで待つ
という事の究極のベンチマークだったなと思います。
これはこれまで自分がメンバーとの1on1の場において、 その場をいかに充実させるか
、っていう事を考え、苦心していた身として完全に真逆のアプローチでした。
あそこまでのベンチマークを取る事はなかなかできません。60分寝かせて、MTGを無価値のまま終わらせる事を許容できるのが本当にすごいし、俺が外部の人間として顧客企業で研修する立場なら絶対途中で起こすだろうと思いました。
それ以降の自分の1on1スタイル
前述の通り、自分の1on1の課題はいくつもあります ●業務の細かい連絡や確認など、自分から話す・伝える時間が多い ●典型的に気をつけなければいけない事例の一つ、1on1の主役はあくまでメンバーです ●メンバーへの効果的な話のフリができない ●せいぜい﹁最近どう?﹂からの雑談レベルに終始してしまう ●メンバーからの話題を引き出す力が弱い ●引き出そうとしても﹁うーん、特にないです﹂という返答をよくもらう ダメなあるある典型例ではないでしょうか。 だからこそなお頑張って充実させようと思うと、より自分の話す時間が増えてという無限ループですね なので、この件以降に決めた事としては例え相手が寝る事だって受け入れる、もし寝て起きたらスッキリした頭
で﹁そういえばこの前こんな事を考えて・・﹂とでも話を切り出してく
れたら最高
と考えるようにしました。
具体的に1on1の途中でネタ切れしたら、
﹁じゃあこのままお互い自分の仕事でもして、なんか思いついたら話してー、なんも思いつかなければそれでも良いよ﹂
と言いつつ一緒に過ごす、などのアクションをするよう心がけています。
もちろんこの件をグローバルメンバー含めたチーム全員にも伝えようと思い、この記事も日英で書いています。