スマホdeひかり電話
持ち歩ける光電話の仕組み
Virtual Private Network︵バーチャル プライベート ネットワーク、VPN︶または仮想プライベートネットワーク︵かそうプライベートネットワーク︶は、インターネットのようなパブリックネットワークを跨ってプライベートネットワークを拡張する技術である。VPNによってコンピュータはパブリックなネットワークを跨って、まるで直接接続されたプライベートネットワークにつながっているかのようにプライベートネットワークの機能的、セキュリティ的、管理上のポリシーの恩恵を受けつつデータを送受信できる。これは2つの拠点間で、専用の接続方法や暗号化を用いることにより仮想的な接続をつくり上げることで実現される。
また、通信相手の固定された専用通信回線︵専用線︶の代わりに多数の加入者で帯域共用する閉域網を利用し、LAN間などを接続する技術もしくは電気通信事業者のサービスもVPNと呼ばれる。
後者を指して特にPPVPN︵Provider Provisioned Virtual Private Networks︶と呼ぶこともある。 要は本来パブリックな空間であるインターネット上に、暗号化技術を用いてプライベートな専用線を仮想で使う事をVPNと言います。 で、このVPNを利用するために必要なのがVPNサーバーになります。 通常、VPNサーバーは専用の機械になり下記の様な高価な物が必要になります。
BUFFALO IPsec対応 VPNルーター VR-S1000 20,516円
YAMAHA イーサアクセスVPNルーター RTX1100 90,000円
ところが、フレッツ光で光回線を引くと、貸し出してくれるホームゲートウェイに標準でVPNサーバー機能が搭載されていたりします。
HGWことホームゲートウェイはこんな機械。
このVPNサーバー機能を使って、外部のインターネットから自宅のホームゲートウェイに繋ぐ事で、出先でもスマートフォンから光電話を使う事が出来る様になります!
って、書いてもよく分からないですよね(^^;
まぁ外出先のモバイル回線や、カフェの無料Wi-Fiなど回線を使って、自宅にVPNで繋いで家にあるホームゲートウェイの光電話を使って電話を掛けたり受けたりする事が出来る様になるという話です。
持ち歩ける光電話の設定手順
【持ち歩ける光電話の設定手順】
- 子機としてスマートフォンを登録する
- ホームゲートウェイにログインする
- ファームウェア更新を行う
- VPNサーバ設定を行う
- スマホにVPN設定を行う
- 外部回線に切り替える
- アプリで電話する
でわでわ早速、持ち歩ける光電話の設定手順を見て行きましょう!
1.子機としてスマートフォンを登録する
まずは前回の記事にて行ったスマホdeひかり電話の設定を自分のスマートフォンに対して設定します。
光電話の内線子機としてご自身のスマートフォンが使える様になっている事を確認して下さい。
2.ホームゲートウェイにログインする
3.ファームウェア更新を行う
この項目はホームゲートウェイに﹁VPNサーバ設定﹂のメニューが無い場合のみ行います。 最新モデルのホームゲートウェイには標準で搭載されています。 私のホームゲートウェイの﹁PR-500MI﹂には最初から﹁VPNサーバ設定﹂が存在しました。 ※注意※ 古いホームゲートウェイをお使いでメニューの﹁詳細設定﹂の中に﹁VPNサーバ設定﹂がない場合のみ行って下さい。 下記のリンクから最新のファームウェアが入手できるかと思います。 NTT東日本 バージョンアップ情報|サポート情報|通信機器トップ|Web116.jp|NTT東日本NTT西日本 バージョンアップ情報|フレッツ光公式|NTT西日本 ダウンロードして、ホームゲートウェイのメニュー﹁メンテナンス﹂→﹁ファームウェア更新﹂に移動して、ダウンロードしたファイルを指定して﹁更新﹂ボタンを押下します。 ファームウェア更新後にメニュー﹁詳細設定﹂→﹁VPNサーバ設定﹂が追加されている事を確認して下さい。 もしファームウェアを更新しても﹁VPNサーバ設定﹂が出てこない場合には、VPNサーバ機能が搭載されていないホームゲートウェイかもしれません。 その場合には持ち歩ける光電話は利用する事が出来ません。
4.VPNサーバ設定を行う
5.スマホにVPN設定を行う
※ホームゲートウェイの事前共有鍵確認方法※ メニュー﹁詳細設定﹂→﹁VPNサーバ設定﹂の事前共有鍵の﹁表示﹂ボタンを押します。 ダイアログで表示されます。
6.外部回線に切り替える
スマートフォンをWi-Fiではなくて、3GやLTEのモバイル回線に切り替えます。
7.アプリで電話する
アプリは前回の記事でも紹介した﹁AGEphone﹂︵エイジフォン︶を使います。 iPhone版は下記。まとめ
- フレッツ光のホームゲートウェイのVPNサーバを利用して持ち歩ける光電話が可能!
- 事前にスマホdeひかり電話の設定が必要
- スマホで自宅でも外出先でも光電話で通話可能!電話料金が割安に!
追記
持ち歩ける光電話のメリットをまとめた記事を書きましたので、こちらも併せてお読みください(^-^)/
2015/05/30追記
ホームゲートウェイの電源ON・OFFやそれ以外のタイミングでもWAN側IPアドレスが変わる事象が発生しました。
WAN側IPアドレスが変更になると、スマホからのVPNサーバ接続時にエラーが出て外出先から持ち歩ける光電話を使えなくなります。
このデメリットの対策を検討しまして、ホームゲートウェイのWAN側IPアドレスが変わるたびに新しいIPアドレスをメールで通知してくれる「IPアドレス通知設定」を使う事で無料で対応可能な事が分かりました!
詳しくは下記記事に記しましたのでご参考までにどうぞ(^-^)/