ナタリー PowerPush - 電気グルーヴ
卓球と瀧が歌う理由
電気グルーヴがニューアルバム「人間と動物」(英語タイトル:Human Beings and Animals)を2月27日にCD、3月27日にアナログでリリースする。このアルバムは「Missing Beatz」「Upside Down」「Shameful」といったシングル曲のアルバムバージョンを含む、全編歌モノの9曲入り。今回のインタビューでは石野卓球とピエール瀧に、本作を作った理由や、歌詞についての考え方、ボーカリストとしての姿勢といった「歌」についての話題を中心に話を聞いた。
取材 / 大山卓也 文 / 橋本尚平 撮影 / 宮腰まみこ
「ベタ禁止」を禁止
──今回のアルバムはどういうコンセプトで作り始めたんですか?
すんなりいきすぎて逆に怖い
- ニューアルバム「人間と動物」 / 2013年2月27日発売 / Ki/oon Music
- 「人間と動物」
- 初回限定盤 [CD+DVD] / 3990円 / KSCL-2200/1
- 通常盤 [CD] / 3059円 / KSCL-2202
- アナログ盤 [アナログ2枚組] / 3990円 / KSJL-6165/6
CD収録曲
- The Big Shirts
- Missing Beatz(Album version)
- Shameful(Album version)
- P
- Slow Motion
- Prof.
- Upside Down(Album version)
- Oyster(私は牡蠣になりたい)
- 電気グルーヴのSteppin' Stone
初回限定盤DVD収録内容
電気グルーヴ LIVE at WIRE12 2012/08/25
- Hello! Mr. Monkey Magic Orchestra
- SHAME
- SHAMEFUL
- Shangri-La
- キラーポマト
- 誰だ!
- 虹
- wire, wireless
電気グルーヴ (でんきぐるーぶ)
前身バンド・人生での活動を経て、石野卓球とピエール瀧を中心に1989年結成。テクノ、エレクトロを独特の感性で構成したトラックと、破天荒なパフォーマンスで話題になる。1991年にアルバム「FLASH PAPA」でメジャーデビューを果たし、同年に砂原良徳が加入(1998年に脱退)。1990年代の音楽リスナーに本格的なテクノを啓蒙する役割を担いつつ、1994年の「N.O.」や1997年の「Shangri-La」などではシングルヒットも記録する。2001年から2004年の活動休止期間を経て、2005年にはスチャダラパーとのユニット「電気グルーヴ×スチャダラパー」としても活動。その後、2008年にアルバム「J-POP」「YELLOW」、2009年に結成20周年記念アルバム「20」を立て続けにリリースし、その存在感を見せつけた。2011年4月にはベストアルバム「電気グルーヴのゴールデンヒッツ~Due to Contract」とPV集「電気グルーヴのゴールデンクリップス~Stocktaking」を同時リリース。2013年2月に通算13枚目のオリジナルアルバム「人間と動物」を発表した。