ある種の動物にとって、セックスは愛というより戦闘行為であるようだ。
ミミズ、クモ、カタツムリ、ナンキンムシなど多くの動物では、オスがメスの体にペニスを突き刺し、体内に直接精子を注入する﹁外傷性受精︵traumatic insemination︶﹂を行うことが知られている。︵参考記事‥﹁メスしかいないサラマンダー、驚きの利点判明﹂︶
今回、同じ方法を行う動物が新たに1種加わったことが、科学誌﹃サイエンティフィック・リポーツ﹄で発表された。ネジレバネ亜目の寄生昆虫 Stylops ovinae だ。︵参考記事‥﹁寄生昆虫、琥珀の中の古代生物﹂︶
ドイツ、フリードリヒ・シラー大学イェーナのハンス・ポール氏らは、高解像度顕微鏡をはじめとする高度な画像技術を駆使して、ネジレバネの性生活を初めて詳細に調べた。