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目次
【第5位】いまチェック中でして……
【例】「昨日納品予定のデータですが、いま最終チェックをしているところです。少々お待ちいただけますでしょうか」
納期がちょっとだけ遅れそうなときに使えるフレーズです。
本来ならチェックの時間を織り込んで設定した納期のはずなので、立派な納期遅れなのですが、むしろ入念にやっている印象を与えてしまうという不思議な言葉です。
【第4位】できない理由を言うようで申し訳ないのですが……
【例】「できない理由を言うようで申し訳ありませんが、その方法ですと納期に間に合いません」
できない理由を説明したいときのフレーズです。
こう前置きしておくと、あたかも、できない理由を言っていないかのような印象を持ってもらえますし、﹁できない理由を聞きたいわけじゃないんだよぉ~﹂と言われる前に先手を打っておくことで、どうにもならないという雰囲気を醸しだすことができます。
【第3位】……できておらず
【例】「ご連絡できておらず、申し訳ありません」
言い訳として成立していないことすら知られていない可能性すらありますが、よく考えると、誘拐されたりしていない限り、連絡﹁できない﹂ことなどなくて、単純に連絡するのを怠っているだけのはずで、本当は﹁連絡しておらず﹂のはず。
怠慢を不可能にすり替える手法であり、ぜひ身につけておきたいところです。
【第2位】こちらとしても大変心苦しいのですが……
【例】「こちらとしても大変心苦しいのですが、納期が遅れてしまいそうです」
﹁申し訳ありません﹂と同じ意味でありながら、誠意を伝えることができるフレーズです。
﹁そもそも、心が苦しくなる前にちゃんとやっていればよかったじゃないか﹂などという正論でのツッコミは意外に返ってきませんし、実際、納期が遅れてしまうのは心が苦しくなるものなので、使う側としての罪悪感もありません。
【第1位】バタバタしておりまして……
【例】「ご連絡が遅れて申し訳ありません。ちょっとバタバタしておりまして……」
﹁バタバタする﹂などと言われたら、いま自分が仕事をしている相手は人類ではなく鳥類なのか……? などと思ってしまうかもしれませんが、なぜか許容されてしまう不思議なフレーズです。
このフレーズの有効性についてピンとこない方におかれましては、同じ擬態語の﹁ダラダラ﹂に置き替えて使っていただければ、ご理解いただけるかと思います。﹁ダラダラしていてご連絡が遅れ……﹂と使ってみて、反応をみてくださいませ。
* *
それでも不安な方は、﹁バタバタしておりまして、ご連絡できておらず申し訳ありません……﹂などと合わせて使うとより高い効果が得られますが、冷静に考えると、言い訳の技術を高めるよりも、手際をよくする技術を高めた方が、今後のためにもよさそうです。
著者‥ココロ社 (id:kokorosha)
大阪生まれ。東大文学部卒業後、テレビゲーム製作を経て平凡な窓際サラリーマンとなる。傍らで珍妙なブログ﹁
ココロ社﹂を運営。書籍の執筆もしており、著書に﹃マイナス思考法講座﹄︵阪急コミュニケーションズ︶﹃モテる小説﹄︵阪急コミュニケーションズ︶﹃忍耐力養成ドリル﹄︵技術評論社︶など。好きな犬はヨークシャテリア。
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