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サンって“山犬の娘”なのに人っぽい仮面を着けてるのおかしくない? 「もののけ姫」の仮面を全力で分析した

スタジオジブリ「もののけ姫」のサンは山犬の一族の娘なのに、タタラ場に攻めるとき人間に似た仮面を着けるのはなぜだろう――。

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 SHOW!19971
面をかぶっているサン(『スタジオジブリ絵コンテ全集11 もののけ姫』)

 8調evernote
というわけで描きました、サンの面 (C)オニチク

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土佐神社の能面・面猿(高知市公式サイトより

 使

 駿

土面という「縄文人」への変身ツール

 宮崎駿監督は絵コンテやイメージボードで、サンの仮面を「土面」と呼んでいる。

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左:徳島県有形文化財「矢野遺跡土製仮面」(縄文時代後期~晩期、約4000~2500年前)(「レキシル とくしま」オフィシャルサイトより)、右:国の重要文化財「土面」(縄文時代晩期終末、2300年前ころ)(北海道教育委員会サイトより)

 確かにサンの面は、日本の仮面の歴史では土面に一番似ている。イメージボードでもサンの面の草案がいくつか描かれているが、どれも縄文時代の呪術的な土面に近い。

イメージボードに描かれていたサンの土面まとめ。右のは最終型からずいぶんかけ離れている、怖い……!

 駿駿

 

 
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 駿
ジブリの教科書10 もののけ姫』(文春ジブリ文庫)

 10

 3

 

 駿
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 駿

 1997


参考文献:『スタジオジブリ絵コンテ全集11 もののけ姫』(宮崎駿/徳間書店)、『ジブリの教科書10 もののけ姫』(文春ジブリ文庫)、『ジ・アート・オブ もののけ姫』(ジブリTHE ARTシリーズ/徳間書店)、『仮面 そのパワーとメッセージ』(監修:佐原真、編集:勝又洋子/里文出版)、『猿楽と面―大和・近江および白山の周辺から―』(MIHO MUSEUM)、『心を映す仮面たちの世界』(監修:野村万之丞/檜書店)

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