PhotoshopのHDR処理で簡単にイラスト化できる方法をご紹介します。
フィルターを使った加工では不自然になりがちですが、HDRを利用した方法では、かなり自然に加工できます。
HDRとは?
ハイダイナミックレンジ合成︵ハイダイナミックレンジごうせい、英語‥high dynamic range imaging、略称‥HDRI、HDR︶、とは、通常の写真技法に比べてより幅広いダイナミックレンジを表現するための写真技法の一種。
Wikipediaより
簡単に言うと、暗部と明部の差を減らして目で見た感覚に近い画像を作るための技術です。
ただ、その処理をやりすぎると逆に現実離れしてイラストのようになってしまいます。
今回はそれを利用して、写真をイラスト風に加工します。
使用するのはこの写真。
注意事項
この数値どおりに設定すれば必ずイラスト風に処理されるわけではありません。
イラスト化しやすい写真・しづらい写真があります。
思ったように処理されない場合には、設定を変えてみてください。
1. HDR処理をする
﹁イメージ﹂>﹁色調補正﹂>﹁HDRトーン﹂
以下の値に設定。
するとこのようになります。すでにイラスト感でてますよね?
2. ノイズの除去
ちょっとザラザラしてるので、ノイズを除去します。
﹁フィルター﹂>﹁ノイズ﹂>﹁ノイズを軽減﹂
ノイズ軽減前
ノイズ軽減後
3. 彩度の調整
ちょっと色が派手なので、彩度を調整します。
﹁イメージ﹂>﹁色調補正﹂>﹁自然な彩度﹂
これで完成!5分どころか3分で出来ますね!
4. もうひと手間!
写真を﹁フィルターギャラリー﹂で処理しても、なかなか思うように﹁絵画風﹂にできませんよね。
しかし、HDRによるイラスト加工を施した後ならば、フィルターギャラリーの効果も抜群!
その一例を紹介しましょう。
エッジのポスタリゼーション
﹁フィルター﹂>﹁フィルターギャラリー﹂>﹁エッジのポスタリゼーション﹂
エッジの太さ﹁0﹂、エッジの強さ﹁4﹂、ポスタリゼーション﹁1﹂
こする
﹁フィルター﹂>﹁フィルターギャラリー﹂>﹁こする﹂
ストロークの長さ﹁8﹂、領域のハイライト﹁0﹂、適用量﹁5﹂
水彩画
﹁フィルター﹂>﹁フィルターギャラリー﹂>﹁水彩画﹂
ブラシの細かさ﹁9﹂、シャドウの濃さ﹁1﹂、テクスチャ﹁1﹂
塗料
﹁フィルター﹂>﹁フィルターギャラリー﹂>﹁塗料﹂
ブラシサイズ﹁5﹂、シャープ﹁7﹂、ブラシの種類﹁シンプル﹂
などなど。
写真から直接適用させるよりも絵画感が出ます。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は私の好みで設定しましたが、HDRの数値次第でいろいろな絵を作ることが出来ます。
絵心はないけどイラストには興味のある皆さん、ぜひ自分好みの絵を探してみてください。