Windows 10カウントダウン

WindowsであってWindows 10ではない新しいWindows

 Microsoftが「Windows Technical Preview」を開始した。2015年後半には発売されるであろうWindows 10のプレビュープログラムだ。とりあえずはそう信じたい。でも、もしかしたら違うかもしれない。そこが“10”の意味するところかもしれない。この連載では、おそらくは頻繁なアップデートを繰り返しながら最終版に近づいていくであろうこのプログラムを追いかけカウントダウンしていく。

入手できるのは現時点で英語版のみ


 Windows Technical Preview2014919(1021)

 Windows Insider ProgramMicrosoft

 WindowsWindowsWindows 10Windows 10WindowsWindows 10Windows Technical PreviewWindows 10

 Windows Technical Preview()()32bit64bitWindowsRTWindows 7WindowsWindows 8/8.1

 ()Unicode

古いPCでも十分な必要要件


 Technical PreviewPCWindows

 

CPU: 1GHz
: 1GB(32bit)2GB(64bit)
: 16GB
 : Microsoft DirectX 9(WDDM)
Microsoft

 WindowsPC

 

プレビュー版の操作には、マウスとキーボードが最も適しています。タッチ操作のための改良は、将来の更新プログラムで組み込まれる予定です。

 これを見ても、このバイナリが初期段階のものであり、これからどんどん変わっていくものであることが想像できる。さらに、

SP1を適用していないWindows 7を実行している場合、プレビュー版にアップグレードするには、ISOファイルをダウンロードする必要があります。Windows 7 SP1をインストールすれば、Windows Updateを使う方法でもISOファイルをダウンロードする方法でもプレビュー版にアップグレードできます。

という記述もある。現在のダウンロードページにはISOファイルのダウンロードリンクしか用意されていないが、この記述を見ると、Windows Updateを使ってのインストールができるようになる可能性があることが分かる。OSのバイナリのみならず、案内のページもまだTechnical Previewということのようだ。

日本語化は現時点では難しいがデータの表示や入力は可能


 64bitISO WindowsTechnicalPreview-x64-EN-US.iso 3.81GB15

 ISODVDDVD使Windows 8.1PC20122Let'snote SX1Core i7-2640M8GBSSD 256GBDVD1,600×90012.1Centrino Advanced-N+WiMAX 6250

 WindowsWindows 7 SP1Windows 88.1Windows 8.1 Update使Windows Update

 8.1DVDsetup.exeWindowsWindows.oldWindows

 
インストール直後のデバイスマネージャ。いくつかのデバイスドライバが見つからない

 

 winverWindowsWindows 106.4Build 98412015416859Windows 8.1 Update6.3(9600)0.1
Winverでも、Windows 10であるとは明示されず、Windowsであることしか分からない。バージョン6.4(Build 9841)であることが分かるのみだ

 英語版なので、すべては英語だが、表示については日本語もとりあえずは問題なく、日本語のIMEも用意されているので、入力も問題なさそうだ。通常は、英語版のWindowsでも、コントロールパネルの「言語(Language)」で、日本語言語パックをダウンロードしてインストールすれば表示言語が日本語に切り替わるのだが、現時点では日本語に設定することはできても、表示言語パックについては「A language pack isn't avalable」となっている。

言語設定は日本語にできる
現時点で日本語用の表示言語パックは用意されていない

Windowsが新しくなる過程を体験しよう


 PCWindowsOneDrive使

 Microsoft2

 

 
デフォルトデスクトップのイメージ。スタートボタンの右に、検索ボタン、仮想デスクトップ切り替えボタンが用意されている
仮想デスクトップの切り替え画面。タスクの切り替えの機能を併せ持っている

 なお、スタートボタンをクリックすると、スタートメニューが表示される。このスタートメニューが目新しいといえば目新しい。左側はWindows 7時代を彷彿とさせるクラッシックなものであり、右側はライブタイルを表示するメトロ的な新しいものでもある。いわばハイブリッドスタートメニューだ。

 そして、そこから「ストア」など、現状のストアアプリと呼ばれているものを起動すると、デスクトップ上のウィンドウとしても表示させることができるようになっている。以前から予告されていた機能がきちんと実装されていることが分かる。

噂のスタートメニュー。Windows 7タイプとメトロタイプのハイブリッドだ

 デスクトップには2個のアイコンが配置されている。1つはごみ箱、もう1つはWelcome to tech Previewという名前のショートカットアイコンで、Technical Previewのページにリンクされている。

 ちなみに、これまでのように、マウスポインタをデスクトップ右下端にあてても、チャームは表示されない。チャームは廃止されるのかもしれない。では、どうやってシャットダウンさせるかというと、スタートメニューの最上部にユーザー名が表示されていて、その右端に電源ボタンが用意され、それをクリックすると、スリープ、シャットダウン、リスタートができるようになっている。スタートボタンの右クリックで表示されるメニューは現状とまったく同じなので、こちらからでも同様のことができるし、Win+Cを押すと従来のチャームも表示される。

スタートメニューのユーザー名の右端に電源ボタンが用意され、そのクリックで、スリープやシャットダウン、再起動などができる

 Windows

(山田 祥平)