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日立、集団の幸福感を測定する技術を開発

 株式会社日立製作所は、集団の幸福感を身体運動の特徴パターンから、「ハピネス度」として定量化する技術を開発した。また、日立ハイテクノロジーズでは、この技術を利用して、組織活性度を計測できるウェアラブルセンサーを開発。組織活性化に向けたサービスを提供する。

 今回の技術は、幸福感(ハピネス度)が高いと、業績や健康に対して好影響を及ぼすという考え方をベースに、それを実現する指標を、リアルタイムに定量化することを目的に、開発したものだ。「幸福優位7つの法則」などの著者として知られるショーン・エイカー氏が、「ハーバード・ビジネス・レビュー」の2012年5月号でまとめた「PQ:ポジティブ思考の知能指数」によると、高いハピネス度は、健康、長寿、結婚の成功、年収、昇進を高めることに繋がり、ハピネス度が高い場合には、業務生産性で37%、創造性で3倍になるなどの成果が出ているという。

 「だが、従来の研究では、自己申告型のアンケートを使用することでしか推し量ることができず、客観的なものではなかった。今回の技術を使うことで、客観的に、それでいてリアルタイムな計測が可能になる。これを生かして、業務の生産性向上や、業績の向上に繋げることができる」と、日立製作所研究開発グループ中央研究所主管研究長の矢野和男氏は語る。

日立製作所研究開発グループ中央研究所主管研究長の矢野和男氏

 

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日立ハイテクノロジーズが開発したウェアラブルセンサー
ブラウザを使ったデータ確認が可能

 日立ハイテクノロジーズでは、2月10日から受注活動を開始。4月からウェアラブルセンサーなどの提供を開始する。ウェアラブルセンサーの価格は、1年間のレンタル方式で1台あたり10万円(税別)。「最低で5人以上から利用でき、10人、20人でも集計は可能。だが、1,000人や1万人という規模の方が、より大きな価値を出すことができると考えている」(日立ハイテクノロジーズ新事業創生本部本部長付の須崎喜久雄氏)という。

 企業向けに「組織生産性向上支援サービス」としての提供のほか、「メンタルヘルストータルソリューション」として、保険会社に対するコンサルティングサービスへの活用などを想定している。

日立ハイテクノロジーズ新事業創生本部本部長付の須崎喜久雄氏

(大河原 克行)