PDD図書館管理番号       0001.0011.0000.24

                 百   科   辞   書     《お》      編集:獨  澄旻

-------- お ----------------------------------------------------
[1]お
 【オ】
 ◇[フ]eau
 ○(フランス語で)水。
  ⇒みず(水)
[2]お
 【オ】
 ◇[英]O'-
 ○[接頭辞][人]「……の子孫(……家の人)」を表す語形成要素。
  アイルランド(ケルト系)の姓に用いられる。
 ◎オコンナー(O'Connor)。
  オコンネル(O'Connell)。
  オフェーロン(O'Faolain)。
  オイギンス(O'Higgins)。
  オトール(O'Toole)。
お《を》
 【麻】
 【苧】
 ○(1)[古][植]アサ(麻)の古称。
  ⇒あさ(アサ,麻)(1)
 ○(2)アサ・カラムシ(苧)の繊維を績(ウ)んで作った糸。
  参照⇒おうみ(苧績み,苧績,麻績み,麻績),あさ(アサ,麻)(2)
おー
 【O】
 【o】
 ○(1)[言]アルファベットの第15番目の文字。
 ○(2)(転じて)十五番目。
 ○(3)O字形。O字形のもの。
おー
 【o】
 ○[化]オルト(ortho)を表す略号。
  ⇒おると(オルト)(2)
[1]おー
 【オー】
 ◇[フ]eau(オウ)
 ○(フランス語で)水。
 ◎eau de Cologne:⇒おーでころん(オーデコロン)
★[2]おー
 【オー】
 ◇[フ]or
 ○(フランス語で)金。
  ⇒きん(金)()
 ◎ラテン語の「オーラム(aurum)」から。
おあ
 【OR】
 ○(1)[計]⇒ろんりわ(論理和)
 ○(2)[計][電]⇒おあかいろ(OR回路)
おあ
 【オア】
 ◇[英]or
 ○(紋章の)金色(gold)または(金色を表す)黄色(yellow)。
 ◎ラテン語の「オーラム(aurum)」から。
おーあ
 【オーア】
 ◇[独]Ohr
 ○[医](ドイツ語で)耳。
  ⇒みみ(耳)
おあい《をあい》
 【汚穢】
 ○⇒おわい(汚わい,汚穢)
おーあいいー
 【OIE】
 ◇[フ]Office International des Epizooties
 ○[動]国際獣疫事務局の略称。
  ⇒こくさいじゅうえきじむきょく(国際獣疫事務局)
[1]おーあいえふ
 【OIF】
 ◇[フ]Organisation Internationale de la Francophonie、
 [英]International Organization of Francophonie
 ○[言]フランス語圏国際機構の略称。
  フランス語を話すアフリカの11ヶ国にフランス語の図書・文
 化活動センター100ヶ所の設置を計画。
 ◎2008.10.(平成20)カナダのケベック州でOIF首脳会議を開
 催。
[2]おーあいえふ
 【OIF】
 ◇[英]Operation Iraqi Freedom
 ○[軍]アメリカ軍が行った、対イラク作戦の略称。
 ◎OEF(Operation Enduring Freedom):不屈の自由作戦(対
 テロ戦争)。
[1]おーあいしー
 【OIC】
 ◇[英]Office of International Culture
 ○アメリカの国際文化局の略称。
  外国向けの短波放送や、教授・学生の相互交換などを行って
 いる。
 ◎1947(昭和22)設置。
[2]おーあいしー
 【OIC】
 ◇[英]Organization of the Islamic Conference
 ○イスラム諸国会議機構の略称。
 ◎1971(昭和46)設立。
おーあいぶい
 【OIV】
 ◇[フ]Office International de la Vigne et du Vin、[英]
 International Office of Vine and Wine
 ○[食]葡萄ワイン国際機構の略称。
おあかいろ《おあくわいろ》
 【OR回路】
 ◇[英]OR circuit
 ○[計][電]ある信号線を開閉する電子回路の一つ。
  ┌──┬────┬──┐
  │入力│スイッチ│出力│
  ├──┼────┼──┤
  │ 0 │ 0 │ 0 │
  │ 0 │ 1 │ 1 │
  │ 1 │ 0 │ 1 │
  │ 1 │ 1 │ 1 │
  └──┴────┴──┘
  参照⇒のあかいろ(NOR回路)
 ◎集合論の論理和と同値。
  参照⇒ろんりわ(論理和)
おあかんだけ《をあかんだけ》
 【雄阿寒岳】
 ◇[日]Oakandake/Oakan Dake
 ○[地]北海道東部、釧路支庁(クシロシチョウ)にある火山。標高1,371
 メートル。
  参照⇒めあかんだけ(雌阿寒岳)
 ◎2011. 6. 7(平成23)気象庁、活火山に指定。
おあし
 【御足】
 【御銭】
 ○金銭・おかね(お金)の別称。
 ◎もと女房詞(ニョウボウコトバ)。
★おあしす
 【オアシス】
 ◇[英]oasis、[エスペラント語]oazo(オアゾ)
 ○(1)[地]砂漠の中の緑地帯。
 ○(2)(転じて)憩いの場・休息地。
 ◎心のオアシス
 ○(3)[古][計]富士通のワープロ。
 ◎1982. 5. 6(昭和57)マイ・オアシスを発売。
  2001. 2.(平成13)撤退。
おあーずけん
 【オアーズ県】
 ◇[フ]Departement Oise、[英]Oise Prefecture
 ○フランス北部、ピカルディー地域圏(Region Picardie)南西
 部の県。北部をエーヌ県(Departement Aisne)、東部をソンム
 県(Departement Somme)に接する。
  県都はボーベ(Beauvais)。
  「オワーズ県」とも呼ぶ。
 〈面積〉
  5,857平方キロメートル。
 〈人口〉
  1990(平成2)72万5,603人。
おあぞ
 【オアゾ】
 ◇[エスペラント語]oazo
 ○⇒おあしす(オアシス)
おあついのがおすき
 【お熱いのがお好き】
 ◇[英]Some Like It Hot
 ○[映]アメリカのコメディー映画。
  ギャングに狙われた二人のバンドマンが女ばかりの楽団に女
 装して逃げ込むドタバタ。
  監督:ビリー・ワイルダー(Billy Wilder)。
  出演:マリリン・モンロー(Marilyn Monroe)、トニー・カー
 ティス(Tony Curtis)、ジャック・レモン ジェリー(Jack Lem-
 mon)ら。
 ◎1959. 3.29(昭和34)アメリカで公開。
  1959. 4.14(昭和34)日本で公開。
おあはか
 【オアハカ】
 ◇Oaxaca
 ○(1)(estado de Oaxaca)⇒おあはかしゅう(オアハカ州)
 ○(2)メキシコ南部、オアハカ州中央部の州都。
  北緯17.07°、西経96.72°の地。
 〈人口〉
  1990(平成2)21万2,818人。
  1995(平成7)24万2,247人。
  2000(平成12)25万1,846人。
おあはかしゅう《おあはかしう》
 【オアハカ州】
 ◇[西]estado de Oaxaca、[英]Oaxaca State
 ○メキシコ南部の州。東部をチアパス州(estado de Chiapas)
 に接し、南部を太平洋に面する。
  州都はオアハカ。
 〈人口〉
  1990(平成2)304万1,294人。
  1995(平成7)322万8,895人。
  2000(平成12)343万8,765人。
おあふとう《おあふたう》
 【オアフ島】
 ◇[英]Oahu Island
 ○[地]北太平洋中央部のハワイ諸島にある、アメリカ合衆国ハ
 ワイ州の火山島。
  州都ホノルル(Honolulu)がある。
  アメリカの太平洋軍事拠点として、パールハーバー海軍基地
 (Pearl Harbor Naval Base)・ヒッカム空軍基地(Hickam Air 
 Force Base)などがある。
  最北端はカフク岬(Kafuku Point)。
 〈面積〉
  1,554平方キロメートルで、ハワイ諸島中第3位。
 ◎横綱曙太郎(アケボノ・タロウ)(旧名チャド・ローウェン)の出身地。
★おあぺっく
 【オアペック】
 【OAPEC】
 ◇[英]Organization of the Arab Petroleum Exporting Coun-
 tries
 ○[経]アラブ石油輸出国機構の略称。
 ◎APEC(エーペック)はアジア太平洋経済協力会議。
[1]おーあーる
 【OR】
 ◇[英]operations research
 ○オペレーションズ・リサーチの略称。
  ⇒おぺれーしょんずりさーち(オペレーションズ・リサーチ)
[2]おーあーる
 【OR】
 ◇[英]operating room
 ○[医]手術室の略称。
  「オペ室」とも呼ぶ。
[3]おーあーる
 【OR】
 ○(1)[計]⇒ろんりわ(論理和)
 ○(2)[計][電]⇒おあかいろ(OR回路)
おーあーるえふ
 【ORF】
 ◇[独]Oesterreichischer Rundfunk/Osterreichische Rund-
 funk
 ○[放]オーストリア公共放送(ラジオ・テレビ)の略称。
おい
 【オイ】
 ◇[朝]oi
 ○(朝鮮語で)キュウリ(胡瓜)。
  ⇒きゅうり(キュウリ,胡瓜,黄瓜)
 ◎オイキムチ
おい《をひ》
 【甥】
 ◇[英]nephew(ネフュー)、[中]sheng(甥)
 ○兄弟姉妹の息子。
  ⇔めい(姪)
 ◎中国では「姪(zhi)」にも使用する。
おーいーえふ
 【OEF】
 ◇[英]Operation Enduring Freedom
 ○[軍]2001. 9.11(平成13)からアメリカ政府がアフガニスタン
 とその周辺で行った、不屈の自由作戦(対テロ戦争)の略称。
  ⇒ふくつのじゆうさくせん(不屈の自由作戦)
 ◎OIF(Operation Iraqi Freedom):対イラク作戦。
おーいーえむ
 【OEM】
 ◇[英]original equipment manufacturing
 ○[経]相手先ブランドで販売される製品の受注生産。
  参照⇒いーえむえす(EMS)
おいかけてよこはま《おひかけてよこはま》
 【追いかけてヨコハマ】
 ○[楽]中島みゆき作詞・作曲の歌謡曲。
  歌は桜田淳子。
 ◎1978. 2.(昭和53)レコード発売。
おいかぜ《おひかぜ》
 【追い風】
 ◇[英]tail wind
 ○(1)[気]後方から吹く風。
  「追風(オイテ)」とも呼ぶ。
  参考⇒むかいかぜ(向かい風),よこかぜ(横風)
 ○(2)船の進む方向に吹く風。船を先に進める風。
  「追風(オイテ)」,「順風(ジュンプウ)」とも呼ぶ。
  ⇔むかいかぜ(向かい風),ぎゃくふう(逆風)
 ◎追い風に乗る
 ○(3)花の香りや衣服にたきしめた香りを運ぶ風。
 ◎追い風用意
 ○(4)香木の名。
★おいがみおんせん《おいがみをんせん》
 【老神温泉】
 ○群馬県利根郡(トネグン)利根村(トネムラ)の、片品川河岸にある温
 泉。
おいきむち
 【オイキムチ】
 ◇[朝]oi kimchi
 ○[食]キュウリ(胡瓜)のキムチ(朝鮮漬け)。
おいけ
 【御池】
 ○⇒しんせんえん(神泉苑)
おいけだけ
 【御池岳】
 ◇[日]Oike Dake
 ○[地]滋賀県と三重県の県境にある山。標高1,247メートル。
おいけやま
 【御池山】
 ◇[日]Oike Yama
 ○[地]長野県下伊那郡(シモイナグン)上村(カミムラ)にある、南アルプ
 スの山。標高1,905メートル。
おいご
 【老い子】
 【老子】
 ○親が年をとってから生れた子。
  「としよりご(年寄り子,年寄子)」とも呼ぶ。
 ◎「ろうし(老子)」とも読む。
おいごえ《おひごえ》
 【追い肥】
 【追肥】
 ○[農]⇒ついひ(追肥)
おいごせいさくじょ
 【老子製作所】
 ○[経]富山県高岡市にある鋳物工場。
  日本の釣鐘(ツリガネ)の約7割を製造。
★おいこみ《おひこみ》
 【追い込み】
 【追込み】
 ○(1)追い込むこと。中に追い入れること。
 ○(2)長期の競走・仕事などの最終段階。
 ○(3)劇場・料理屋などで、大勢の客を詰め込む仕切りのない
 座席。
  参照⇒おいこみば(追い込み場,追込場)
 ○()
おいこみば《おひこみば》
 【追い込み場】
 【追込場】
 ○[劇]劇場などの興行場で、定員をきめずに観客を詰め込む下
 等で安い座席。
  「おいこみ(追い込み,追込み)」,「おおいりば(大入り場,大入
 場)」とも呼ぶ。
おいしがみね
 【生石ヶ峰】
 ◇[日]Oishigamine/Oishi ga Mine
 ○[地]和歌山県北西部、有田郡(アリダグン)北端にある山。標高
 870メートル。
★おーいーしーでぃ
 【OECD】
 ◇[英]Organation for Economic Cooperation and Development
 ○[経]経済協力開発機構の略称。
  先進国が国際経済全般について協議する機関。
  事務局はパリ。
  別称は「先進国クラブ」。
 ◎1961(昭和36)発足。
  1964. 4.28(昭和39)日本、正式加盟。
おーいーしーでぃえぬいーえー
 【OECD・NEA】
 ◇[英]OECD Nuclear Energy Agency
 ○[原]経済協力開発機構原子力機関の略称。
  原子力平和利用に関する、経済協力開発機構(OECD)の下
 部機関。
 ◎1958(昭和33)ENEA(ヨーロッパ原子力機関)として発足。
  1972(昭和47)日本の加盟によって改称。
おいすたー
 【オイスター】
 ◇[英]oyster
 ○[貝]カキ(牡蠣)の英語名。
  ⇒かき(カキ,牡蠣,牡蛎)
おいすたーそーす
 【オイスターソース】
 【オイスター・ソース】
 ◇[英]oyster sauce
 ○[食]カキ(牡蠣)の塩漬けを発酵させた中華風ソース(調味料)。
  主に広東料理で用いる。
  「牡蠣油(カキアブラ)」,「ハオユー(「(「虫」偏+「毛」)油」)([中]hao-
 you)」とも呼ぶ。
  参照⇒えっくすおーじゃん(XOジャン,XO醤)
おいだし《おひだし》
 【追い出し】
 【追出し】
 【追出】
 ○(1)追い出すこと。今いる場所から他所(ヨソ)へ追い払うこと。
 ◎反対派の追い出しを謀(ハカ)る,追い出しコンパ
 ○(2)追い出しの鐘の略称。
  ⇒おいだしのかね(追い出しの鐘)(1)
 ○(3)芝居や相撲などで、一日の興行が終った時に打つ太鼓(タイ
 コ)。
  「打ち出し太鼓」とも呼ぶ。
 ○(4)追い出し薬(グスリ)の略称。
 ○(5)ある特定の社会や階級から締め出して関係を断ち切るこ
 と。追放。
 ◎追出久離(キュウリ)
 ○(6)[寄席(ヨセ)芸人の隠語]最終の出番。
おいだしのかね《おひだしのかね》
 【追い出しの鐘】
 ○(1)[歴]遊里で、明け六つ(今の午前6時頃)の鐘。
  単に「追い出し」とも呼ぶ。
  参照⇒はちまんがね(八幡鐘)
 ◎遊里の泊まり客が帰るころに鳴ることからいう。
 ○(2)東京都新宿区新宿4丁目にある天竜寺の「時の鐘」。
  江戸時代、この鐘は内藤新宿の遊郭によく響きわたったので、
 こう呼ばれた。
おいたるうまはみちをわすれず
 【老いたる馬は路を忘れず】
 ○(1)[諺]⇒ろうばのち(老馬の智,老馬之智)
 ○(2)[諺]譜代(フダイ)の恩義を受けた者は後々までも主家を忘
 れない。
  参照⇒ろうばのち(老馬の智,老馬之智)
★おーいちいちいち
 【O−111】
 【O111】
 ○[医]病原性大腸菌の中の腸管出血性大腸菌の一種。
  通常、牛の腸などに常在する。
 ◎2011(平成23)4〜5月、焼き肉チェーン「焼肉酒家(サカヤ)えび
 す」のユッケ(280円)の生牛肉から富山県・福井県・神奈川県で
 集団食中毒が発生して死者4人が出る。
おーいちごなな
 【O−157】
 【O157】
 ○[医]病原性大腸菌の中の腸管出血性大腸菌の一種。
  牛の糞便から検出され、牛の腸内には常在する大腸菌のため、
 無毒な大腸菌との区別が難しい。しかし人間に対しては強い毒
 性を示し、感染力も強い。
  食物について体内に入り、腸で増殖しベロ毒素をつくり、腸
 の細胞を破壊し出血させる。
  感染すると腹痛を伴う下痢(ゲリ)・嘔吐(オウト)があり、12日で便に鮮血が混じる。通常は自然治癒(チユ)するが、乳幼児や
 高齢者など体力の弱い人は重症となり、死に至(イタ)ることもあ
 る。
 ◎1982(昭和57)大腸菌O−157、発見。
  1996(平成8)岡山県の小学校で集団感染が発生し、全国に拡
 大。死者11人、発症者は9千人を超える。
  1996. 8.(平成8)指定伝染病に指定。
 ◎一般には「おーいちごーなな」と発音されている。
おいちょ
 【おいちょ】
 ○(1)花札賭博(トバク)の「おいちょかぶ」で、手札の合計の下一
 桁が八になったこと。九(かぶ)の次に強い数。
  参照⇒おいちょかぶ(おいちょかぶ)
 ○(2)おいちょかぶの略。
  ⇒おいちょかぶ(おいちょかぶ)
おいちょう《おひちやう》
 【おいちょう】
 【追丁】
 ○(1)⇒おいちょ(おいちょ)
 ○(2)おいちょかぶのこと。
  ⇒おいちょかぶ(おいちょかぶ)
おいちょかぶ
 【おいちょかぶ】
 ○花札賭博(トバク)の一種。トランプのバカラ(baccarat)に似た
 ゲーム。
  札から十一と一二を除いた40枚を使用し、親と複数の子に別
 れ、1枚目は裏に、2枚目は表にして配り、3枚目を貰うか否
 かは本人が決める。親子で対決する。手札とめくり札の23枚を合計した数の下一桁が、九または九に最も近い者が勝ちと
 なる。
  特例に「四一(シッピン)・九一(クッピン)親の総取(ソウド)り」があり、
 親が四または九のとき、次が一であれば、子がたとえ九でも無
 条件に親の勝ちとなる。
  「おいちょ」,「おいちょう」,「かぶ」とも呼ぶ。
  参照⇒[1]ばから(バカラ)
 ◎「おいちょ」は八、「かぶ」は九をさす。
  札の合計した数の下一桁が零(ゼロ)になると最も弱く、「ぶ
 た」と呼ぶ。
 ◎親が四または九のとき、花札の一の絵柄が松で上に尖ってい
 る事から、親は「とんがれ、とんがれ」と言いながらゆっくりと
 めくる習いがある。
★おーいちれいよん
 【O−104】
 【O104】
 ○[医]病原性大腸菌の中の腸管出血性大腸菌の一種。
 ◎2011. 5.(平成23)ドイツ各地でO−104の食中毒で死者が
 発生。
おいて
 【追風】
 ○⇒おいかぜ(追い風)
★おいでぃぷす
 【オイディプス】
 ◇[希]Oidipous、[英]Oedipus
 ○[ギ神]ギリシア神話中の英雄。テーベ王(King of Thebes)ラ
 イオス(Laius)とイオカステ(Iokaste)との子、エテオクレス(E-
 teocles)・ポリュネイケス(Polyneices)・アンティゴネ(Anti-
 gone)の父。
  スフィンクス(Sphinx)の謎を解き、知らずに父を殺してテー
 ベの王となり母を妻とする。
  母を妻とした真実を知り、自ら両眼をえぐって娘アンティゴ
 ネとともに諸国を放浪。
  英語で「エディプス(Oedipus)」とも呼ぶ。
  参照⇒すふぃんくす(スフィンクス)(2),あんてぃごね(アン
 ティゴネ)(1)
 ◎羊飼いに拾われたとき足が腫(ハ)れ上がっていたので、オイ
 ディプス(腫れ上がった足)と名付けられた。
おいでぃぷすこんぷれっくす
 【オイディプス・コンプレックス】
 ◇[英]Oidipous complex
 ○[心]⇒えでぃぷすこんぷれっくす(エディプス・コンプレッ
 クス)
おいてきぼり
 【置いてき堀】
 ○仲間を置き去りにすること。仲間を見捨ててその場を去るこ
 と。
  「置いてけ堀」とも呼ぶ。
 ◎置いてき堀を食う
おいてけぼり
 【置いてけ堀】
 ○(1)江戸の本所七不思議の一つ。
  魚のよく釣れる堀で、夕方に魚籠(ビク)を提げて帰ろうとす
 ると、どこからともなく「置いてけ、置いてけ」という声が聞え、
 ふと気付くと魚籠の魚がなくなっているという。
  錦糸堀(キンシボリ)・亀戸(カメイド)東方の堀など諸説がある。
 ○(2)⇒おいてきぼり(置いてき堀)
★おいでんまつり
 【おいでん祭】
 ○岐阜県中津川市。
おいど
 【オイド】
 ◇[英]-oid
 ○(1)[接尾辞]「……のような・……状の・……質の」を表す形
 容詞を作る、語形成要素。
 ○(2)[接尾辞]「……のようなもの・……状のもの・……質のも
 の」を表す名詞を作る、語形成形成要素。
 ◎ギリシア語の「似たもの(eides)」から。
 ◎アルカロイド(alkaloid):植物塩基。
  ピレノイド(pyrenoid):核様体、
  アンスロポイド(anthropoid):類人猿。
  ヒューマノイド(humanoid):人間に似た生物体。
  トロイド(toroid):(岩山に似た)円錐曲線回転面。
  ケロイド(keloid):(カニのハサミに似た)硬い皮膚の隆起。
  ジオイド(geoid):(地球重力による)地球形。
おいど《おゐど》
 【御居処】
 【御居所】
 ○関西の女性がおしり(尻)をいう言葉。
おいとねっぷむら
 【音威子府村】
 ◇[日]Oitoneppu Mura
 ○北海道東部、十勝支庁中川郡(ナカガワグン)の村。
おいな
 【オイナ】
 ◇[ルーマニア語]oina、[モルダビア語]oina
 ○子供の遊びの一つ。
  野球に似た球技。投手がいず、打者が自分でトス([英]toss)
 して打つもの。
 ◎英語:ラウンダーズ(rounders)。
  ドイツ語:シュラックバール(Schlagball)。
おいなりさん
 【お稲荷さん】
 【御稲荷さん】
 ○(1)稲荷(イナリ)または稲荷神社の敬称。
 ○(2)[食]油揚げまたは稲荷鮨(イナリズシ)の丁寧語。
 ○(3)[俗]陰嚢(インノウ)の俗称。
  ⇒いんのう(陰嚢)
おいぬーふ
 【オイヌーフ】
 ◇[独]Eunuch
 ○[歴](ドイツ語で)宦官(カンガン)。
  ⇒かんがん(宦官)
おいはご《おひはご》
 【追い羽子】
 ○⇒おいばね(追羽根,追い羽根)
おいばね《おひばね》
 【追羽根】
 【追い羽根】
 ○羽子板(ハゴイタ)で羽根をつきあう新年の遊び。
  主に女の子が二人または数人で一つの羽根を落とさないよう
 につくもの。落したときはバツ(罰)として顔にスミ(墨)をつけ
 た筆で×や○を書かれる。
  「はねつき(羽根つき,羽根突き,羽子突き)」,「追い羽子(ハゴ)」
 とも呼ぶ。
 ◎新年の季語。
  童謡『お正月』で「お正月にはまりついて/おいばねついて
 遊びましょう」と歌われている。
おいみゃこん
 【オイミャコン】
 ◇Oymyakon/Oimekon
 ○ロシア連邦の東シベリア、サハ共和国(Respublika Sakha)東
 部にある、インディギルカ川(Reka Indigirka)沿いの村。
  北緯63.25°、東経143.15°の地。
 ◎1926. 1.26(大正15)氷点下セ氏71.2度を観測。
  1933(昭和8)氷点下セ氏68度を観測。
おいらせえき《おひらせえき》
 【追良瀬駅】
 ○[交]青森県西津軽郡(ニシツガルグン)深浦町(フカウラマチ)にある、J
 R五能線(ゴノウセン)の駅。
  広戸(ヒロト)駅と驫木(トドロキ)駅の間。
おいらせがわ《おいらせがは》
 【奥入瀬川】
 ◇[日]Oirase Gawa
 ○[地]青森県南東部を東流する川。
  青森県と秋田県の県境にある十和田湖(トワダコ)東岸の子ノ口
 (ネノクチ)から流出して北流し、焼山(ヤキヤマ)付近から東流して三本
 木原(サンボンギハラ)台地の南部を通り、八戸市(ハチノヘシ)北方の上北
 郡(カミキタグン)おいらせ町(マチ)で太平洋に注(ソソ)ぐ川。長さ71キ
 ロメートル、流域面積820平方キロメートル。相坂水系の二級
 河川。
  上流の子ノ口〜焼山間約14キロメートルの奥入瀬渓谷は滝や
 瀬が多く景勝地で、十和田八幡平国立公園に含まれる。
  下流では「相坂川(アイサカガワ)」とも呼ぶ。
 ◎江戸時代は「大川」,「市川」と呼ばれた。
おいらせまち
 【おいらせ町】
 ◇[日]Oirase Machi
 ○青森県中東部、上北郡(カミキタグン)の町。
 ◎2006. 3. 1(平成18)百石町(モモイシマチ)と下田町(シモダマチ)が合併
 して発足。
おいらーと
 【オイラート】
 【瓦刺】
 ◇Oirat、[英]Oyrat、[中]Wala(瓦剌)
 ○[歴]12世紀以後、史上に現れた西モンゴルの部族。
  はじめチンギス汗に降ったが、元朝が衰えると外モンゴル西
 部や天山北路を領有し、東モンゴルのタタール(韃靼<ダッタン>)
 と争った。
  15世紀初頭、トゴン(Toghon Tayisi)が出て漠北(バクホク)を統
 一。タタールとともに明の永楽帝(成祖)の北征を受ける(1407
 〜1424)。15世紀の中頃、トゴンの子エセン・ハン(Esen Khan)
 (也先汗)のとき全盛を極め、明に侵入し1449年正統帝(英宗)を
 捕え(土木の変)、翌年明と講和し正統帝を送還。エセン・ハン
 は大可汗(ダイカカン)と号したが、内訌のため1454年部下に殺され
 て衰退、タタールの勢いが盛んになった。
  清代のジュンガルはその後裔(コウエイ)で、乾隆帝(高宗)に征服
 される。
  「瓦刺(ウエラ)」,「瓦刺(ワアラア)」,「衛拉特」,「斡亦喇(立心偏+「易」)
 (オイラート)」,「額魯」とも呼ぶ。
  参照⇒えせんはん(エセン・ハン,也先汗),どぼくのへん(土
 木の変),だったん(韃靼)
 ◎「カルムイク(Kalmyk)」,「カルムック(Kalmuck)」はヨーロッパ
 での呼称。
  参照⇒かるむいくぞく(カルムイク族)
おいらーとご
 【オイラート語】
 ○[言]モンゴル語の一語群。
  参照⇒もんごるご(モンゴル語)
おいらーとじちく
 【オイラート自治区】
 ◇[英]Oirat Autonomous Region/Oirot Autonomous Region
 ○[古]⇒あるたいきょうわこく(アルタイ共和国)
おいらる
 【オイラル】
 ◇[英]aurar
 ○[経]アイスランドの補助通貨単位。
  100オイラル=1クローナ(Krona)。
おいらん
 【花魁】
 【華魁】
 ○(1)江戸吉原の遊郭で、姉女郎(アネジョロウ)。
  参照⇒おいらんどうちゅう(おいらん道中,花魁道中)
 ◎江戸吉原で妹分の女郎や禿(カブロ)などが姉女郎を呼ぶ「おい
 らの(姉さん)」が詰まったものという。
 ○(2)(転じて)一般に、部屋持ち以上の上位の遊女・太夫(タユウ)・
 姉女郎。
 ○(3)(単に)遊女・女郎・娼妓。
 ○(4)[農]サツマイモ(甘藷)の一品種。
  「あんこいも」とも呼ぶ。
おいらんどうちゅう《おいらんだうちゆう》
 【おいらん道中】
 【花魁道中】
 ○(1)[歴]江戸時代、遊郭で花魁などの上妓が新造(シンゾ)・禿
 (カブロ)などを従えて、馴染の客を引手茶屋まで出迎えに行った
 こと。また、その行き帰り。
 ○(2)[歴]花魁・遊女らが盛装して、顔見せに郭(クルワ)の中を練
 り歩いたこと。
  江戸吉原では正月と八月一日(八朔<ハッサク>)、京都島原では四
 月二十一日などに行われた。
  参照⇒どうちゅうげた(道中下駄),はっさくのゆき(八朔の雪)
おいらんどり
 【オイランドリ】
 【花魁鳥】
 ○[鳥]エトピリカの別称。
  ⇒えとぴりか(エトピリカ)
おいるご
 【オイル語】
 ◇[フ]langue d'oil
 ○[言]中世フランス、ロアール川以北で話された諸方言の総称。
 現代フランス語のもととなった。
  ⇔おっくご(オック語)(1)
 ◎「はい」の意味の「ウィ(oui)」を「オイル(oil)」と発音していた
 ことから。
おいるさーでぃん
 【オイル・サーディン】
 ◇[英]oiled sardine
 ○[食]⇒さーでぃん(サーディン)(2)
おいるしぇーる
 【オイルシェール】
 【オイル・シェール】
 ◇[英]oil shale
 ○[鉱]複雑な高分子有機化合物(鉱物油)を含む黒褐色の緻密な
 頁岩(ケツガン)。
  砕いて乾留すると石油と品質がほぼ同等の頁岩油(ケツガンユ)
 (shale oil)が採取できる。シェールガス(shale gas)を含むも
 のが多い。
  「油母頁岩(ユボケツガン)」,「石油頁岩」,「油頁岩(ユケツガン)」,「含油
 頁岩(ガンユケツガン)」とも呼ぶ。
 ◎鉱床はアメリカ合衆国、カナダのアルバータ地方、オースト
 ラリアのクイーンズランド、ブラジル、中国の東北地方・四川
 省、ロシアのシベリアなどに豊富。
おいるしょっく
 【オイル・ショック】
 ◇[和製英語]oil shock
 ○[経]⇒せきゆしょっく(石油ショック)
おいるすとーん
 【オイルストーン】
 ◇[英]oilstone
 ○⇒あふらといし(油砥石)
おいるたんかー
 【オイルタンカー】
 ◇[英]oil tanker
 ○(1)[交]原油や重油を専門に運搬する大型貨物船。
  単に「タンカー」とも、「石油タンカー」,「油槽船(ユソウセン)」,「油
 送船(ユソウセン)」とも呼ぶ。
 ○(2)[交]石油運搬車(タンクローリー)。
おいるふぉんでゅ
 【オイルフォンデュー】
 【オイル・フォンデュー】
 ◇[英]oil fondue
 ○[料]⇒ふぉんでゅ(フォンデュ)(2)
おいろーとじちく
 【オイロート自治区】
 ◇[英]Oirot Autonomous Region/Oirat Autonomous Region
 ○[古]⇒あるたいきょうわこく(アルタイ共和国)
おいろーととぅらー
 【オイロートトゥラー】
 ◇Oirot-Tura
 ○[古]⇒ごるのあるたいすく(ゴルノアルタイスク)
★おいわいなり《おいはいなり》
 【お岩稲荷】
 【於岩稲荷】
 ○江戸、四谷(ヨツヤ)左門町(サモンチョウ)にあった稲荷。
  参照⇒いえもん(伊右衛門)(1)
 ◎明治初年、東京市京橋区越前堀に移転したが、旧跡の四谷の
 方が依然参詣人が多かった。
★[1]おいわけ《おひわけ》
 【追分】
 ○(1)[交]道がY字型に分かれている所。道の分岐点。
 ○(2)[楽]追分節(ブシ)の略称。
★[2]おいわけ《おひわけ》
 【追分】
 ◇[日]Oiwake
 ○(1)長野県北佐久郡(キタサクグン)軽井沢町(カルイザワマチ)の地名。
  浅間神社がある。
  「信濃追分」とも呼ぶ。
  参照⇒かるいざわまち(軽井沢町)
 ◎中山道と北国街道との分岐点の宿場町、浅間三宿(軽井沢・
 沓掛・追分)の一つ。
 ○(2)[古]⇒おいわけちょう(追分町)
 ○(3)[交]⇒おいわけえき(追分駅)
おいわけえき《おひわけえき》
 【追分駅】
 ○(1)[交]北海道勇払郡(ユウフツグン)安平町(アビラチョウ)追分中央(オイ
 ワケチュウオウ)にある、JR室蘭本線の駅。
  安平(アビラ)駅と三川(ミカワ)駅(由仁町)の間。
 ◎旧住所は追分町(オイワケチョウ)中央(チュウオウ)。
 ○(2)[交]JR石勝線の駅。
  南千歳(ミナミチトセ)駅(千歳市)と東追分(ヒガシオイワケ)駅の間。
 ○(3)[交]秋田県秋田市金足追分(カナアシオイワケ)にある、JR奥羽
 本線の駅。
  上飯島(カミイイジマ)駅と大久保(オオクボ)駅(潟上市)の間。
 ○(4)[交]JR男鹿線の駅。
  出戸浜(デトハマ)駅(潟上市)の次で、ターミナル駅(始点)。
 ○(5)[交]三重県四日市市(ヨッカイチシ)追分にある、近鉄内部線(ウツ
 ベセン)の駅。
  泊(トマリ)駅と小古曽(オゴソ)駅の間。
 ○(6)[交]滋賀県大津市追分町(オイワケチョウ)にある、京阪京津線の
 駅。
  四宮(シノミヤ)駅(京都市)と大谷(オオタニ)駅の間。
★おいわけだんご《おひわけだんご》
 【追分だんご】
 ○[食]新宿名物。花園万頭本舗の「ぬれ甘なっとう」とともに有
 名。
  追分は新宿・伊勢丹かど。
 ◎ここの追分は甲州街道と青梅街道の分岐点。
おいわけちょう《おひわけちやう》
 【追分町】
 ◇[日]Oiwake Cho
 ○[古]北海道中南部、胆振支庁(イブリシチョウ)勇払郡(ユウフツグン)の
 町。
 ◎2006. 3.27(平成18)早来町(ハヤキタチョウ)と合併して安平町(アンビ
 ラチョウ)を発足。
おーいんぐ
 【オーイング】
 ◇[英]awning
 ○[建]店頭や窓の外側・上部に取り付けてある庇(ヒサシ)状の日
 除(ヨ)け。
  ズック製やビニール製。
  参照⇒さんぶらいんど(サンブラインド)
 ◎フランス語:オヴァ(auvent)(庇)。
  イタリア語:テットイア(tettoia)(張り出し屋根)/テンド
 ーネ(tendone)(大きい日除け)。
おいんとめんと
 【オイントメント】
 ◇[英]ointment
 ○[薬]⇒なんこう(軟膏)
おう
 【オウ】
 ◇[フ]eau(オー)
 ○(フランス語で)水。
 ◎eau de Cologne:⇒おーでころん(オーデコロン)
おうあ
 【欧亜】
 【欧亞】
 ○ヨーロッパ(欧羅巴)とアジア(亜細亜)。
  「欧亜州」,「亜欧(アオウ)」,「亜欧州」,「ユーラシア(Eurasia)」と
 も呼ぶ。
おうあしゅう《おうあしう》
 【欧亜州】
 【欧亞州】
 ○⇒おうあ(欧亜,欧亞)
★おうあしゅうだん《おうあしふだん》
 【欧亜集団】
 ◇[中]Ouya Jituan、[英]OUYA Electric Co,.Ltd.
 ○[経]
  本社は遼寧省(Liaoning Sheng)(リョウネイショウ)瀋陽市(Shenyang 
 Shi)(シンヨウシ)。
  参照⇒しんぎしゅう(新義州)
おうあたいりく
 【欧亜大陸】
 【欧亞大陸】
 ◇[英]Eurasian Continent
 ○[地]⇒ゆーらしあたいりく(ユーラシア大陸)
おうあんせき《わうあんせき》
 【王安石】
 ◇[中]Wang Anshi、[日]Ou Anseki
 ○[人]中国の北宋(Bei Song)中期の政治家・文人(1021〜1086)。
 字(アザナ)は介甫(Jiefu)(カイホ)、号は半山(Banshan)。江西の人。
  1042年、21歳で科挙に合格し状元進士。地方官を歴任して地
 方政治の経験を積み、仁宗(Ren Zong)に『万言書』をおくり政
 治の乱れを指摘した。
  革新政治家で年少気鋭の神宗(Shen Zong)(シンソウ)に登用され、
 宰相となり富国強兵策、いわゆる「王安石の新法」を断行した。
 また学校を建てて人材を養成し、科挙の方法を変えて社会の実
 用に合わせようとした。
  しかし、特権維持をのぞむ司馬光(Shima Guang)ら一派の旧
 法党の痛烈な反対を受け厳しい悪評を浴びて僅(ワズ)か5ヶ年
 で辞任した。
  博学能文・経綸に富んだ文章家として唐宋八大家(ハチダイカ)の
 一人でもある。
  参照⇒しばこう(司馬光)
 ◎王安石の新法:⇒おうあんせきのしんぽう(王安石の新法)
★おうあんせきのしんぽう《わうあんせきのしんぱふ》
 【王安石の新法】
 ○[歴]中国の北宋中期、神宗(Shen Zong)(シンソウ)に抜擢された
 王安石が行った革新政策。
  青苗法(セイビョウホウ)・均輸法(キンユホウ)・市易法・募役法・方田
 均税法などの富国策を実施し、保甲法・保馬法などの強兵策を
 断行。
  単に「新法」とも呼ぶ。
おーヴぃっど
 【オーヴィッド】
 ◇[英]Ovid
 ○[人]帝政ローマの詩人オウィディウス(Publius Ovidius 
 Naso)の英語名。
  ⇒おうぃでぃうす(オウィディウス)
★おうぃでぃうす
 【オウィディウス】
 ◇Publius Ovidius Naso
 ○[人]帝政ローマ初期の詩人(BC.  43. 3.20〜AD.17)。
  英語名は「オービッド(Ovid)」,「オーヴィッド」。
★おういん《わういん》
 【王允】
 ◇[中]Wan Yun
 ○[人]中国後漢末期の司徒・尚書令( 137〜 192)。字(アザナ)は
 子師(Zishi)。太原祁(現:山西省祁県)の人。
  武将呂布(Lyo Bu)(リョ・フ)をして将軍董卓(Dong Zhuo)(トウ・タク)
 を刺殺。
 ◎『三国志演義(Sanguozhi Yanyi)』:参照⇒ちょうせん(貂蝉)
おうう《あうう》
 【奥羽】
 ◇[日]Ouu/Ou-U
 ○[古]陸奥(ムツ)国と出羽(デワ)国の併称。現在の東北地方。
  「陸羽(リクウ)」とも呼ぶ。
おううえつれっぱんどうめい《あううゑつれつぱんどうめい》
 【奥羽越列藩同盟】
 ○[歴]1868(慶応 4. 5.)戊辰戦争に際して、奥羽・北越の諸藩
 の間で新政府(官軍)に対抗するため結ばれた軍事同盟。
  1868(慶応 4. 4.11)江戸開城後、会津藩・鶴岡藩ら幕末期に
 佐幕活動を行っていた諸藩の藩主はそれぞれ藩地に戻って謹慎
 していたが、3月に仙台に入っていた官軍側の奥羽鎮撫総督九
 条道孝・総督府参謀大山綱良(ツナヨシ)・同参謀世良修蔵らは会津
 藩・庄内藩の追討を目指し仙台藩・米沢藩らに討伐を命じる。
  仙台藩・米沢藩が中心となって二本松藩など14藩の重臣が仙
 台藩白石城(シロイシジョウ)に集まり、官軍側に徳川慶喜(ヨシノブ)の
 寛大な処分と会津藩・庄内藩の赦免を嘆願したが拒否され、処
 分強硬派とされる世良修蔵を暗殺。531日奥羽25藩の重臣が
 再び白石城に集まり、会津征討中止の建白書を作成して連合、
 君側(クンソク)の奸(カン)である薩長軍(官軍)を討つとした奥羽列藩
 同盟が成立。さらに会津藩と盟約を結んでいた北越の長岡藩・
 新発田藩(シバタハン)ら6藩がこれに参加し31藩となり奥羽越列藩
 同盟が成立。
  当初は仙台藩主を盟主に、のち1868. 7. 4(慶応 4. 5.15)の
 彰義隊戦争で敗れ北走した輪王寺宮(リンノウジノミヤ)公現(コウゲン)法
 親王(のち北白川宮能久<ヨシヒサ>親王)を推戴し、参謀には旧幕臣
 の小笠原長行(ナガミチ)らが入り、白石城に公議府、福島に軍事
 府を設置。
  洋式軍備に優(マサ)っていた官軍が白河口・越後口から進攻す
 ると秋田藩などが官軍側に協力をはじめ、7月に長岡藩が敗北
 して北陸が鎮定(北越戦争)し、白河・棚倉・二本松が攻略され
 ると脱落する藩が相次ぎ、米沢藩・仙台藩も降伏し会津落城を
 前に同盟は自然瓦解。
  922日会津藩が降伏し(会津戦争)、官軍により平定された。
  参照⇒しょうぎたい(彰義隊),『人名辞典』おおやま つな
 よし(大山 綱良)
 ◎同盟諸藩の藩主には減封・処罰が行われた。
おううさんかん《あううさんくわん》
 【奥羽三関】
 ◇[日]Ouu Sankan/Ou-U Sankan
 ○[歴]⇒さんかん(三関)(2)
おううれっぱんどうめい《あううれつぱんどうめい》
 【奥羽列藩同盟】
 ○[歴]⇒おううえつれっぱんどうめい(奥羽越列藩同盟)
おうえいのがいこう《おうえいのぐわいこう》
 【応永の外寇】
 ○[歴]室町中期、李氏朝鮮が対馬(ツシマ)に来襲した事件。
  1392(<南>元中 9,<北>明徳3)建国以来、倭寇(ワコウ)に悩まさ
 れていた朝鮮は対馬を倭寇の本拠地と目(モク)し、1419(応永26)
 太宗(第3代)の軍勢、兵船227・1万7,000人の大軍で襲撃。対
 馬守護宗貞盛(ソウ・サダモリ)の防戦にあい、まもなく撤退した。
  のち、使者の相互派遣によって誤解が解け、1423(応永30)修
 好を回復。日朝貿易も宗氏の統制のもとに復活した。
  参照⇒わこう(倭寇,和寇)
 ◎2005. 3.18(平成17)韓国の馬山(マサン)市議会、島根県議会
 の竹島の日に対抗して、対馬遠征のため馬山港を出発した619日を「対馬島の日」に制定。
おうぇり
 【オウェリ】
 ◇Owerri
 ○ナイジェリア連邦共和国南部、イモ州(Imo State)南部にあ
 る州都。
おうえん《わうえん》
 【黄鉛】
 ◇[英]chrome yellow
 ○(1)[化]クロム酸鉛(ナマリ)の別称。
  ⇒くろむさんなまり(クロム酸鉛)
 ○(2)クロム酸鉛を主成分とする黄色顔料。
  「クロムイエロー」とも呼ぶ。
おーうぇん
 【オーウェン】
 ◇Robert Owen
 ○[人]⇒おーえん(オーエン)
★おうえんこう《わうえんくわう》
 【黄鉛鉱】
 ◇[英]wulfenite(ウルフェナイト)
 ○[鉱]鉛のモリブデン酸塩(PbMoO4)を主成分とする鉱物。
 ◎英名はオーストリアの鉱物学者ブルフェン(Franz Xavier 
 von Wulfen)(1728〜1805)に因(チナ)む。
  黄鉛はクロム酸鉛(PbCrO4)。
おうか《あうくわ》
 【桜花】
 ○(1)桜(サクラ)の花。
 ○(2)[歴][軍]旧日本海軍の特別攻撃機(43乙)。
  固体燃料ロケット・エンジンを搭載。
  離着陸用の車輪はなく、母機に吊るされて目標付近で分離・
 発進する。
  アメリカ軍からの俗称は「バカボン(baka bomb)」。
  参考⇒しゅうすい(秋水)(4),かいてん(回天),しんよう(震
 洋),こうりゅう(蛟竜,蛟龍)(2),かいりゅう(海竜,海龍)
 ◎1944(昭和19)開発開始。
  1945(昭和20)実戦配備。
 ○(3)[歴][軍]旧日本海軍のジェット戦闘機。1号機のみ。
  時速488キロメートル、推力475キログラムのジェット・エン
 ジン2基搭載。
  ドイツのメッサーシュミットMe262を基に設計。
 ◎1945. 8. 7(昭和20)1号機の試験飛行を実施。
おうか《あうか》
 【秧歌】
 ◇[中]yangge
 ○[楽]⇒やんこ(ヤンコ,秧歌)
おうか《わうくわ》
 【黄禍】
 ◇[英]yellow peril
 ○⇒こうか(黄禍)
おうが《わうが》
 【枉駕】
 ◇[中]wangjia
 ○相手の来訪を敬っていう言葉。
  来訪を請う場合にも使用する。
  「枉車(wangche)(オウシャ)」,「枉顧(wanggu)(オウコ)」とも呼ぶ。
 ◎「枉」は「曲げる」、「駕」は「乗り物」の意味で、「枉駕」では「貴
 人が行き先をわざわざ変えて来る」となる。
 ◎『三国志蜀志』諸葛亮伝:将軍宜枉駕顧之。
おうかく《あふかく》
 【凹角】
 ◇[英]concave angle/reflex angle
 ○[数]角度が二直角(180度)より大きく四直角(360度)より小さ
 い角。
  ⇔とっかく(凸角)
おうかん《わうくわん》
 【王冠】
 ◇[英]crown
 ○(1)(royal crown)君主や王がかぶる冠(カンムリ)。
  主権・尊厳などを示すために頭にかぶるもの。
 ◎王冠を戴(イタダ)く
 ○(2)(転じて)コンテストなどで栄誉の印(シルシ)として与えられ
 る冠。
 ○(3)(crown cap)ガラス瓶(ビン)の口を密閉する金属製の栓(セン)。
  ギザギザのひだ(skirt)の数は21。
 ◎1892(明治25)イギリス人のウィリアム・ペインター(William 
 Painter)が考案。
 ◎まだ王冠の内側(liner)がコルクだったころ、子供達は一旦
 コルクを外してシャツなどの外側に金属の王冠を着け、裏側か
 ら王冠が落ちないようにコルクを再び当て、バッジにして遊ん
 でいた。
★おうぎ《あふぎ》
 【扇】
 ○(1)骨に紙を張った折りたたみ式の団扇(ウチワ)。
  「扇子(センス)」,「蝙蝠扇(カワホリオウギ)」,「末広(スエヒロ)」とも、女房
 詞で「御末(オスエ)」とも(2)に対して「夏扇(ナツオウギ)」とも呼ぶ。
 ◎平安前期、日本で考案。
 ○(2)ヒノキなどの薄板をとじ合わせた折りたたみ式の団扇。
  おもに威儀用。
  「檜扇(ヒオウギ)」とも、(1)に対して「冬扇(フユオウギ,トウセン)」とも
 呼ぶ。
  参照⇒ねこま(猫間)(1)
 ◎平安前期、日本で考案。
 ○(3)
 ○(4)⇒うちわ(団扇)
おうぎおとし《あふぎおとし》
 【扇落し】
 【扇落とし】
 ○投扇興の別称。
  ⇒とうせんきょう(投扇興)
おうぎがやつ《あふぎがやつ》
 【扇谷】
 ◇[日]Ogigayatsu
 ○[歴]上杉四家の一つ。上杉重顕に始まる。
  鎌倉扇谷に館を構えたことから。
  参照⇒うえすぎ(上杉)
★おうぎし《わうぎし》
 【王羲之】
 ◇[中]Wang Xizhi
 ○[人]中国東晋時代の書家( 307〜 365?)。字(アザナ)は逸少(Yi-
 shao)(イツショウ)。
  右軍将軍・会稽(カイケイ)内史となったが、官を辞して会稽(Hui-
 ji)で悠悠自適。
  その書は古今第一といわれ、書に芸術性を与えた。
  代表作は『楽毅論(ガッキロン)』・『蘭亭序(ランテイジョ)』・『十
 七帖』など。
  「王右軍(Wang Youjun)」とも呼ぶ。
  子の王献之(Wang Xianzhi)も書家で、合わせて「二王(Er 
 Wang)(ニオウ)」とも呼ぶ。
  参照⇒じゅぼく(入木)
 ◎日本でも奈良朝以来、書道の祖とされ、日本書道の基礎となっ
 た。
おうぎた《あふぎた》
 【扇田】
 ◇[日]Ogita
 ○(1)秋田県大館市(オオダテシ)比内町(ヒナイマチ)地区の中心地。
 ◎もと米代川(ヨネシロガワ)の河港。
  旧住所は北秋田郡(キタアキタグン)比内町。
 ◎青森県三戸郡(サンノヘグン)五戸町(ゴノヘマチ)には扇田(オウギダ)が
 ある。
 ○(2)[交]⇒おうぎたえき(扇田駅)
おうぎだ《あふぎだ》
 【扇田】
 ◇[日]Ogida
 ○青森県三戸郡(サンノヘグン)五戸町(ゴノヘマチ)の地名。
  浅水(アサミズ)川の北岸。
 ◎秋田県大館市(オオダテシ)比内町(ヒナイマチ)には扇田(オウギタ)がある。
おうぎたえき《あふぎたえき》
 【扇田駅】
 ○[交]秋田県大館市(オオダテシ)比内町(ヒナイマチ)扇田にある、JR
 花輪線(ハナワセン)の駅。
  大滝温泉(オオタキオンセン)駅と東大館(ヒガシオオダテ)駅の間。
 ◎旧住所は北秋田郡(キタアキタグン)比内町。
★おうきてん《わうきてん》
 【王希天】
 ◇[中]Wang Xitian
 ○[人]僑日共済会会長・中国人留学生。
  関東大震災のおり、日本軍人により殺害。
  中国から公式に抗議を受けたが、殺害事実は日本政府・軍部
 ・官憲によって隠蔽された。
  参考⇒おおしまじけん(大島事件)
おうぎのせん《あふぎのせん》
 【扇ノ山】
 ◇[日]Oginosen/Ogi no Sen
 ○[地]兵庫県と鳥取県の県境にある山。標高1,310メートル。
おうぎまちみゅーじっくすくえあ《あふぎまちみゆーじつくすくうえあ》
 【扇町ミュージアムスクエア】
 ○[歴][劇]大阪府大阪市北区神山町(カミヤマチョウ)にあった小劇場。
  2002(平成14)年末に閉鎖。
おうぎゅう《わうぎう》
 【黄牛】
 ◇[中]huangniu
 ○[哺]コブウシ(瘤牛)の別称。
  ⇒こぶうし(コブウシ,瘤牛)
 ◎「(「封」の下に「牛」)」牛」と書く。
おうぎょく《わうぎよく》
 【黄玉】
 ◇[英]topaz、[フ]topaze
 ○[鉱]⇒とぱーず(トパーズ)
おうきん《わうきん》
 【横琴】
 ◇[中]Hengqin
 ○中国南部、広東省(Guangdong Sheng)南部の珠海市(Zhuhai 
 Shi)(ジュカイシ)香洲区(Xiangzhou Qu)の鎮(町)。マカオ(澳門)に
 隣接。
  万山群島(Wanshan Qundao)の横琴島(Hengqin Dao)から成る。
おうぐ
 【応供】
 ○[仏]仏(ホトケ)の十の称号の一つ。
  世のすべての人の供養(クヨウ)を受けるに値いする人、の意味。
  参照⇒あらかん(阿羅漢),ぶつのじゅうごう(仏の十号)
 ◎「阿羅漢(アラカン)([梵]arhan)」の訳。
おうぐ
 【欧虞】
 ◇[中]Ou Yu
 ○[人]唐の書家欧陽詢(Ouyang Xun)(オウヨウ・ジュン)と虞世南(Yu 
 Shinan)(グ・セイナン)の併称。
おうげき
 【鷹撃】
 ◇[中]Yingji
 ○[軍]中国国産の対艦ミサイル。
  「ようげき(鷹撃)」とも呼ぶ。
  参照⇒きょろう(巨浪)
 ◎鷹撃−8:艦載型対艦ミサイル。輸出型はC−801。
  鷹撃−81:空対艦ミサイル。輸出型はC−802。
  鷹撃−82:潜水艦発射型対艦ミサイル。
  鷹撃−83:鷹撃−8の改良型。輸出型はC−803。
おうけしん
 【応化身】
 ○[仏]⇒おうじん(応身)
★おうけのたに《わうけのたに》
 【王家の谷】
 ◇[アラビア語]Biban el-Muluk、[英]Valley of the Kings、
 [フ]Vallee des Rois
 ○[歴]エジプト・アラブ共和国中東部、ルクソル(Luxor)のナ
 イル川西岸(テーベの対岸)の山中にある岩窟墳墓(ガンクツフンボ)。
  「王陵(オウリョウ)の谷」とも呼ぶ。
おうけぶつ
 【応化仏】
 ○[仏]⇒けぶつ(化仏)
★おうけん《わうけん》
 【王建】
 ◇[中]Wang Jian
 ○(1)[人]中国、中唐の詩人。
 ○(2)[人]中国、五代の前蜀(Qian Shu)(ゼンショク)の高祖(Gaozu)
 ( 847〜 918)。在位: 907〜 918。字(アザナ)は光図(Guangtu)。
  唐(Tang)が滅亡すると独立して蜀の王となる。
  文化の復興に努めた。
 ◎若いとき、無道で賊王八(Zei Wangba)と呼ばれていたことか
 ら「王八(ワンパ)」という言葉ができた。
  参照⇒わんぱ(忘八,王八)
 ○(3)[人]高麗(コウライ)の太祖( 877〜 943)。在位:918〜943。
おうけん
 【応県】
 ◇[中]Ying Xian
 ○中国中北東部、山西省(Shangxi Sheng)(サンセイショウ)北部の朔州
 市(Shuozhou Shi)東部にある県。
  1056(天喜4)建立の仏宮寺釈迦塔(応県木塔)(高さ67.31メー
 トル)がある。
★おうけんし《わうけんし》
 【王献之】
 ◇[中]Wang Xianzhi
 ○[人]中国東晋(Dong Jin)時代の書家。字(アザナ)は子敬(Zijing)。
 王羲之(Wang Xizhi)(オウ・ギシ)の第7子。
  中書令になった。
  父の王羲之も書家で、合わせて「二王(Er Wang)(ニオウ)」とも呼
 ぶ。
おうけんはく《わうけんはく》
 【王権伯】
 ◇[英]palatine count
 ○[歴]⇒ぱらてぃんはく(パラティン伯)
おうこ《あふこ》
 【朸】
 ○⇒おうご(朸)
おうこ《わうこ》
 【枉顧】
 ◇[中]wanggu
 ○⇒おうが(枉駕)
おうご《あふご》
 【朸】
 ○(1)荷物にさし通して肩にかつぐ棒。
  「おうこ(朸)」とも呼ぶ。
 ◎和歌では「会ふ期(ゴ)」に掛けて用いることが多い。
 ○(2)天秤棒(テンビンボウ)の別称。
  ⇒てんびんぼう(天秤棒)
おうこうぞく《わうこうぞく》
 【王公族】
 ○[歴]日本統治下における旧韓国の李王朝の直系親族と近親、
 およびその子孫の総称。
  参照⇒おうぞく(王族)(2),こうぞく(公族)(2)
★おうこうぶん《わうこうぶん》
 【王洪文】
 ◇[中]Wang Hongwen
 ○[人]中国の政治家(1936〜1992. 8. 3)。
  文化大革命を主導した四人組の一人。
  1976. 9.(昭和51)毛沢東(Mao Zedong)主席死去後、クーデタ
 ーを企てたとして10月華国鋒(Hua Guofeng)(カ・コクホウ)主席によ
 り逮捕。
  1977. 7.(昭和52)党籍を剥奪(ハクダツ)。
  1981(昭和56)無期懲役が確定。
  1992(平成4)獄中で病死。
★おうこうもく《わうこうもく》
 【横口目】
 ◇[学]Plagiostomi/Plagiostomata
 ○[古][魚]軟骨魚綱(Chondrichthyes)の下位の旧分類。
  サメ亜目(Selachoidei)とエイ亜目(Rajoidei)があった。
  現在の板鰓亜綱(バンサイアコウ)(Elasmobranchii)に相当する。
★おうこく《わうこく》
 【王国】
 ○
 ◎英語:キングダム(kingdom)/レルム(realm)。
  スペイン語:レイノ(reino)。
  イタリア語:リアーメ(reame)。
  ドイツ語:ケーニヒライヒ(Koenigreich,Konigreich)。
★おうこくい《わうこくゐ》
 【王国維】
 ◇[中]Wang Guowei
 ○[人]中国、清末期〜中華民国初年の歴史学者(1877〜1927)。
  字(アザナ)は静安(Jing'an)、号は観堂(Guantang)。浙江省
 (Zhejiang Sheng)(セッコウショウ)出身。
  辛亥革命で日本の京都に亡命。帰国後、清華研究院教授とな
 る。清朝の悲運を嘆いて入水自殺。
おうごんかいがん《わうごんかいがん》
 【黄金海岸】
 ◇[英]Gold Coast、[フ]Cote d'Or(コートドール)
 ○(1)[歴][地]アフリカ西部ガーナ、ギニア湾北岸の一部の植
 民地時代の通称。
  「ゴールドコースト」とも呼ぶ。
 ◎東端は奴隷海岸(Slave Coast)に、西端は象牙海岸(Ivory 
 Coast)に続く。
  参照⇒どれいかいがん(奴隷海岸)
 ○(2)[歴]アフリカ西部、ギニア湾北岸にあるガーナの、イギ
 リス領時代の古称。
  ⇒がーな(ガーナ)
おうごんかずら《わうごんかづら》
 【オウゴンカズラ】
 【黄金葛】
 ◇[羅]pothos
 ○[植]⇒ぽとす(ポトス)
おうごんきょうじだい《わうごんきやうじだい》
 【黄金狂時代】
 ◇[英]The Gold Rush
 ○[映]アラスカのゴールドラッシュを舞台にしたアメリカ映画。
  監督:チャールズ・チャプリン(Charles Chaplin)。
  主演:チャールズ・チャプリン。
 ◎1925. 6.26(大正14)アメリカで公開。
  1925.12.17(大正14)日本で公開。
おうごんしゅうかん《わうごんしうかん》
 【黄金週間】
 ◇[和製英語]golden week
 ○[暦]⇒ごーるでんうぃーく(ゴールデンウィーク)
おうごんのさんかくちたい《わうごんのさんかくちたい》
 【黄金の三角地帯】
 ◇[英]the Golden Triangle
 ○[俗]東南アジア、ミャンマー(旧ビルマ)・ラオス・タイの国
 境にある山岳地帯。
  ケシの生産地として知られる。
  「ゴールデン・トライアングル」とも呼ぶ。
  参照⇒やばー(ヤバー)
 ◎中央アジア:⇒おうごんのみかづきちたい(黄金の三日月地帯)
おうごんのみかづきちたい《わうごんのみかづきちたい》
 【黄金の三日月地帯】
 ◇[英]the Golden Crescent
 ○[俗]中央アジア、アフガニスタンのニムルズ州(Nimruz Prov-
 ince)、パキスタンのバルチスタン州(Balochistan Province)、
 イランの国境が交錯する山岳地帯。
  ケシの生産地として知られる。
  「肥沃な三日月地帯(Fertile Crescent)」,「トライアングル地
 帯」とも呼ぶ。
 ◎クルディスタンのジャルモ期(Jarmo period)(紀元前6,500〜
 6,000)、初期農耕文化が行われたジャルモ遺跡がある。
 ◎東南アジア:⇒おうごんのさんかくちたい(黄金の三角地帯)
★おうごんばっと《わうごんばつと》
 【黄金バット】
 ○紙芝居の一つ。
  鈴木一郎、製作。
  紙芝居屋が演出する、黄金バットの不気味な笑い声に大人気
 があった。
  参照⇒かみしばい(紙芝居)(2)
 ◎1930(昭和5)末、登場。
 ◎「ゴールデンバット」は紙巻タバコの銘柄の一つ。
  参照⇒ごーるでんばっと(ゴールデンバット)
おうごんぶんかつ《わうごんぶんかつ》
 【黄金分割】
 ◇[英]golden section
 ○[数][美]平面幾何学で、一つの線分を外中比(ガイチュウヒ)に二
 分割すること。
  大きな部分と全体との比が、小さな部分と大きな部分との比
 に等しくなる分け方。
  数値で表すと、(√5−1):2、つまり約1対1.618034。
  古代ギリシア以来、長方形の縦と横の関係がこの比になると
 安定した美感を与えるとされる。その原理は「黄金律(golden 
 rule)」と呼ぶ。
  建築などにも応用されている。
おうごんりつ《わうごんりつ》
 【黄金律】
 ◇[英]golden rule
 ○(1)[聖]『新約聖書』「マタイ伝(712節)」と「ルカ伝(631節)」にある金言。
  キリストが山上の垂訓中に述べた「おのれの欲(ホッ)するとこ
 ろを人に施(ホドコ)せ([英]Do as you would be done by.)」の一
 節。
  「ゴールデン・ルール」とも呼ぶ。
 ○(2)(転じて)至上の規律。また、最も大切な教訓・原理。
 ○(3)[数][美]黄金分割(golden section)による調和の原理。
  参照⇒おうごんぶんかつ(黄金分割)
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