![現像、レタッチ](https://photo-studio9.com/wp-content/uploads/2014/03/IMG_8816-studio9-710x533.jpg)
商品撮影を上手にするためのポイントは?
カフェのランチを撮ったり、お気に入りの雑貨やアクセサリーを撮ったり、オークション出品用の写真を撮ったり。。こういう撮影のジャンルを写真の世界では﹁ブツ撮り﹂とか﹁商品撮影﹂と言ったりします。 写真を撮るという行為自体は変わりないのですが、普段多くの方が撮っている風景やスナップとはまた違った考え方が必要になったりもするので今回はその辺のことについて撮影以外の大事な要素を3つに分けてご紹介します。 例えば上の写真、左右どちらも元は同じ写真です。左の写真を現像・レタッチすることで右になりました。上手く撮れない原因はカメラじゃないかも?
ここ数年、カメラの性能がものすごく上がり、かつてはプロが使っていたような性能の一眼レフカメラが誰でも買えちゃう時代になりました。 そう、あなたの使っているその入門用の一眼レフカメラやミラーレスカメラ、10年ほど前にトッププロが使っていた数十万円のカメラに匹敵する︵もしくはそれ以上︶性能を持っているのです。だから、写真が上手く撮れない原因は実はカメラの性能ではないのです。 特にブツ撮りの場合は、被写体が動いたりしないですから、ある一定の条件さえ満たしたカメラであれば、写真の質にカメラの性能はあまり関係ありません。 大事なのはシャッターを押す前。商品をどのように配置し、どうやってライティングし、どのアングルから撮るか。商品撮影の写真の質はカメラを構える前に6~7割は決まってしまいまうくらい。 さらに撮影後にひと手間加えるだけで、より良い写真になるのです☆どちらが買いたくなりますか?
まずは次の2枚の写真を見てみましょう。 たまたま自宅にあったバーニャカウダのビンを撮ってみました。どっちが買いたくなりますか?どっちのほうがおいしそうに見えますか?![ライティング](https://photo-studio9.com/wp-content/uploads/2014/03/IMG_1556-studio9-630x420.jpg)
![ライティング](https://photo-studio9.com/wp-content/uploads/2014/03/IMG_1544-studio9-630x420.jpg)
1.ライティング‥カメラが記録するのは光
写真を撮るにはカメラが必要なわけですが、そのカメラは何を記録しているのでしょう? ﹁バカにするなよ!そりゃ被写体を記録しているに決まってるだろ!﹂と言われそうですが、じゃぁ、あなたが見ている あるいは カメラが記録したその被写体の正体はなんでしょう? だんだん禅問答のようになってきましたが、答えは﹁光﹂。たとえば、ケーキの写真を撮るのなら、あなたの目に入ってくるケーキやカメラが記録するケーキは、ケーキそのものではなく、ケーキに反射した光を見たり、記録したりしてるのです。 そう、ケーキを上手に撮りたいなら、カメラを上手に設定する以前にケーキに上手に光を当ててあげればよいのです。 このような商品への光の当て方を写真の世界では﹁ライティング﹂といいます。ブツ撮りと普通の撮影との違い
ところで、ブツ撮り︵商品撮影︶と普通の撮影︵風景だとか、街中をスナップしたり︶の違いってなんだか考えたことはありますか? 両者には決定的な違いがあります。誤解を恐れずに言えば、商品撮影は決まった場所に商品を配置し、ライティングして撮影者自らが環境を作る﹁能動的な撮影﹂。一方、風景やスナップといった撮影は被写体はすでにそこにあり、光も決まっている﹁受動的な撮影﹂です。 普通の撮影は”与えられた環境をどう切り取るか”が重要ですが、商品撮影は”自分のイメージどおりの環境をどう作り出すか”が重要なわけです。 結構この違いを理解しておくのは大事です。ブツ撮りは真っ白なキャンパスにお絵かきしていく感覚に似ています。2.スタイリング‥周りの環境でお膳立て!
ココまで読み進めてきた方なら、商品撮影において光の当て方︵ライティング︶がいかに重要かがお分かりになったかと思いますが、イメージどおりの環境を作るにはそれだけではまだ足りません。 例えば次の2つの写真。光の当て方はほぼ同じです。![スタイリング](https://photo-studio9.com/wp-content/uploads/2014/03/IMG_1579-studio9-630x442.jpg)
![スタイリング](https://photo-studio9.com/wp-content/uploads/2014/03/IMG_1591-studio9-630x471.jpg)
3.撮った後が勝負︵現像・レタッチ︶
最後の要素は撮った後です。 デジタルカメラは撮った後にフィルム現像を行わなくても、パソコンに取り込めば写真が見れちゃいます。これはすごく便利なことなのですが、ここが落とし穴。ここで完成した気になってしまうのです。でも、あなたの写真、その後手を加えればさらに良くなるんです。 あるいは、ライティングをそこまで追い込まなくても撮った後に手を加えたほうが、効率良く作業が進むという場面もあります。 例えば冒頭にも紹介したこの写真。![現像、レタッチ](https://photo-studio9.com/wp-content/uploads/2014/03/IMG_8816-studio9-710x533.jpg)