初代iPadの登場は、PCとインターネットの世界にとって革命だった。Appleが“ポストPC”と定めたそれは、人々をPCの前から引き離し、デジタルコンテンツやインターネットを"いつでもどこでも・誰もが使えるもの"に変えた。iPadの登場とその後の浸透は、人々のライフスタイルを一新し、教育の在り方から企業のワークスタイルまで変貌させていったのだ。
Retinaディスプレイを搭載したことより、新型iPadは初代iPad登場以上のパワーで、人々の生活を変革する力を得た。
それがもっとも顕著なのが「読む」という行為だろう。新型iPadでは日本語フォントの表示能力が紙の印刷物と同等になっており、無理をせずに読むことができる。
映像コンテンツも高解像度化の恩恵が分かりやすいものの1つだろう。新型iPadのRetinaディスプレイは家庭用のフルHDテレビ以上の解像度であり、1080pのフルHD映像を楽々と再生できる。むろん、ハードウェアスペックがいくら高くても対応コンテンツがなければ単なるメーカーの自己満足で終わってしまうが、Appleでは新型iPad発売に合わせてiTunes Movie Storeにおいて、段階的に1080p フルHD対応のものを増やしていく方針だ。実際に筆者も子供たちと一緒にフルHD対応の「カーズ2」などを見たが、なめらかで高い質感の映像は圧巻の一言だった。これが自宅はもちろん、移動中の飛行機や新幹線の中、旅行先のホテルでも楽しめるのだ。フルHDの映像コンテンツが、一気に身近なものになるだろう。
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