細かすぎる焼き芋の焼き比べを、俺はやる
前回の企画では調理器具での焼き比べを行ったのだが、その際に気になることがあったのだ。
ネットにあふれる焼き芋レシピを読んでいると、その芋の焼かれるときの姿がさまざまなのである。
あるレシピではホイルに巻くとあり、あるレシピにはぬらした新聞紙でくるんでからホイルに巻くとあり、またあるレシピでは洗っただけの裸の状態が一番いいのだとあった。
今日はこの点を主に比べて生きたい(情熱的な誤変換なのでそのままとする)。
3通りでセットし、あとは焼き上がりを待つばかりだ。今回はオーブンが90分と最長。
つまり私は取引先で90分暇をつぶすわけである。芋が、焼けるまで。
ちょっとないシチュエーションにひるむが、御社、弊社の精神でこの1時間半を和やかに乗り切った。
やけました!
さて、圧力鍋が30分ほど、トースターが60分、オーブンが90分ですべての芋が焼けた。
見た目以上のに味には違いがあったことを先にいいつつ、その焼き上がりを見ていこう。
それほど焼き芋に興味のない方にとってはポカーン以外の何ものでもないスクロール体験だったかもしれない。
正直、芋愛の強い私ですらこの焼き上がりを見て﹁……ぜんぜん、かわんないな……﹂と思ってしまったのだ。
一番最初のトースターで丸のまま焼いたものは石焼き芋的な風情が出ているが、それ以外は若干違いはあるもののパッと見は同様の焼き上がりである。
しかし、先にも書いたとおり味となるとこれが結構に違っていたのだ。
7人の女達が焼けた芋を囲む
味の差を感じるのが1人では不安すぎて試食に総勢6名をアサインしてしまった。私を入れて7名で芋を囲む。
ちなみにコロカルの塚原さんはさつまいもの産地として名高く干し芋生産量1位をひた走る茨城のご出身。ふかし芋や焼き芋も食べにたべて育ってきているそうで、鋭いコメントが期待でき頼もしい。
最高金賞は「それだけで芋羊羹」レベル
全部同じなんじゃないの、という不安は2種類食べ比べたところでふっとんだ。結構違うのだこれが。
まず、全員の中で芋羊羹かというくらいおいしいうたわれたのはオーブンでホイルにのみ包んだもの。
・もはや芋羊羹
・これだけでスイートポテト
・焼き芋というよりお菓子
と、一同﹁お菓子だ、これ芋なのか…﹂とざわついた。
しかしこれ、ホイルで包んだだけである。
もしや、新聞紙でくるんでからホイルでくるんで、というのは都市伝説だったのか。
トースターだと新聞紙が要る?
いや、そんな単純な話ではなかった。
というのも、トースターで焼いたものの場合は新聞紙とホイルでくるんだものの方がおいしかったのである。
どういうこっちゃ。
全体の評価は以下の通りだ。
強引に解釈
つまりこういうことだろうか。
・160℃くらいの低温でじっくりやく時間がある場合は、ホイルで包むだけでOK
・200℃くらいまで温度を上げて早く焼きたい場合はぬらした新聞紙でくるんでからホイルで包む
・香ばしい焼き芋を食べたいならそこまで低温にせず裸で焼く
今回は各焼き方1本づつしか焼いていないので個体差といってしまえばそれもあると思うが、強引に解釈した。
焼き芋といえば低温でじっくり焼くことで甘みが増すといわれているが、低温でやけばいいだけではなかったのだ。
おお、湧き上がる焼き芋コールが聞こえる。芋のみんな、今日はどうもありがとうーーー!!