広告企画♪ 2015年8月19日

お化けのいっさい出てこない「大人のお化け屋敷」

大人にはお化けよりも怖いものがあるのだ。
大人にはお化けよりも怖いものがあるのだ。
 



 

 
 
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メイキング・オブお化け屋敷





会社の会議室をお化け屋敷化した。
会社の会議室をお化け屋敷化した。

大人調査とキティちゃん


調


お化け屋敷の外装を会社で作る





たとえそれが撮影二日前だとしても、だ(最初に直面した怖さ)。
たとえそれが撮影二日前だとしても、だ(最初に直面した怖さ)。
会社の打ち合わせスペースで布に赤いペンキで血しぶきを付けていたところ、先輩社員がやってきた。
「安藤くん、こういうことするときは下に紙敷なよ。」
「安藤くん、こういうことするときは下に紙敷なよ。」


美大卒の同僚に手伝ってもらったんだけど
美大卒の同僚に手伝ってもらったんだけど
先輩が敷いてくれた紙を無視したパフォーマンスを見せたり。
先輩が敷いてくれた紙を無視したパフォーマンスを見せたり。
スカートにおもいっきりペンキがたれたり。
スカートにおもいっきりペンキがたれたり。
まさかと思っていっかい布をめくってみたら
ペンキが布を貫通してそのまま床がペイントされていたりした。
ペンキが布を貫通してそのまま床がペイントされていたりした。
そんなこんなで現場は惨状と化した。
これ総務部とかに見つかったらすごい叱られるんだろうな。
これ総務部とかに見つかったらすごい叱られるんだろうな。




完成しました。
完成しました。
暗幕の他にも人の調整とか資材の発着手続きとか、大人のお化け屋敷の運営には主に事務スキルを試されたのだが、そのあたりの説明は想像にお任せします。
社内の会議室を一室借りたので隣では思いっきりふつうに商談が行われているのも怖い。
社内の会議室を一室借りたので隣では思いっきりふつうに商談が行われているのも怖い。

キティちゃんが来た!

そして本日の主役、キティちゃん到着である。
わー、キティちゃんゆかた着てるー。
わー、キティちゃんゆかた着てるー。
かわいー。
かわいー。








怖がる大人を癒してほしい。


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体験、大人のお化け屋敷

これが社内の打ち合わせスペースにあること自体こわい。
これが社内の打ち合わせスペースにあること自体こわい。


怖さの度合いを知るため、体験者には心拍計を付けてもらっています。
怖さの度合いを知るため、体験者には心拍計を付けてもらっています。
怖さと直結するのかわからないが、何かしら指標があったほうがいいかと思い体験者には心拍計を装着してもらった。アトラクションの最中もリアルタイムで胸のドキドキがわかるようになっている。

それでは山田さん、行ってきてください!
山田「なんですかこれ。入ったらどうなるの。」
山田「なんですかこれ。入ったらどうなるの。」




社長である。
社長である。
ドアの向こうには弊社社長の三竹が待っているのだ。どうだ怖いだろう。

ところで今回の大人のお化け屋敷、外装だけはアトラクション感を出してみたが、入ると普通の会議室である。むしろこの方がリアリティあって怖いかなと思って。

大人の怖いものその1:怒る社長

社会人にとって、やはり社長ほど怖い存在はない。

秘書を通して無理矢理社長のスケジュールをおさえた僕が言うんだから間違いない。
社長に事前説明をする。つまりここに至るまでに同じような恐怖を僕も体験しているのだ。
社長に事前説明をする。つまりここに至るまでに同じような恐怖を僕も体験しているのだ。
しかもただ社長が座っているだけではないぞ。
なぜだかわからないが
なぜだかわからないが
めちゃめちゃ怒っているのだ。
めちゃめちゃ怒っているのだ。
社長にはわかりやすく怒ってください、とだけ伝えた。それだけの指示でこの激怒である。偉くなる人は違う。

 



 

 


心拍は本日最高値をマーク。
心拍は本日最高値をマーク。
キティちゃん「どうして社長は怒っているの?」
キティちゃん「どうして社長は怒っているの?」


キティちゃんのおかげで社長の怒りもおさまった様子。しかし心拍数はおさまらず。
キティちゃんのおかげで社長の怒りもおさまった様子。それを眺める山田の心拍数はおさまらず。

調


社長、終わった後キティちゃんと写真撮ってました。


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場面転換のあるお化け屋敷

大人のお化け屋敷は次のアトラクションに移る。

といっても同じ部屋なので中の準備が整うまで、体験者の営業山田には外で待機してもらうことになる。
社長にめちゃめちゃ怒られた挙句、外で立たされる営業山田。うかつにデイリーの撮影に協力すると怖いぞ、という評判がたたないか心配である。
社長にめちゃめちゃ怒られた挙句、外で立たされる営業山田。うかつにデイリーの撮影に協力すると怖いことになるぞ、という評判がたたないか心配である。
断わっておくが山田は弊社営業のエースであり普段社長に呼び出されて理不尽な怒られ方されるようなポジションにはいない。

準備が整ったので営業山田には再び部屋に入ってもらった。

中で待っていたのはキティちゃんと、そして
「おう、おまえちょっとそこ座れ。」
「おう、おまえちょっとそこ座れ。」
なんとまた社長である。
しかも今回はなんか雰囲気が違う。
しかも今回はなんか雰囲気が違う。

大人の怖いものその2:アカウントが乗っ取られてサングラスを勧めてくる

SNS

二度目の社長だからか心拍の上りはいまいちか。
二度目の社長だからか心拍の上りはいまいちか。
大人のお化け屋敷体験も二度目になると耐性がついてしまうのか、そもそも社長がサングラスを勧めてくる意味が伝わらなかったか、心拍の上がり方は穏やかだった。

隣に座っているキティちゃんの癒しが大人の怖さにも効いているということなのかもしれない。
せっかくなので記念撮影。
せっかくなので記念撮影。
「なんで心拍計なんてつけるんですか。」
伊藤「なんで心拍計なんてつけるんですか。」
伊藤は社内でスポーツクラブとのタイアップ仕事をしているので心臓が強い可能性もあるが、ここはおおいに怖がってもらいたい。
平常時が74。
平常時が74。
伊藤には彼が怖がりそうなアトラクションを用意しておいた。この大人のお化け屋敷は個々の社員の特性を見極め、それに合ったアトラクションを用意しているのだ。すごいだろう。

それではどうぞ!
おじゃましまーす。
おじゃましまーす。
「いやいやいや、なんなんですかこれ。」
「いやいやいや、なんなんですかこれ。」

大人の怖いものその3:健康診断結果

弊社医務室の八木さん。
弊社医務室の八木さん(本物)。


 
八木「ご兄弟や親戚に早死した人はいますか。」
八木「ご兄弟や親戚に早死した人はいますか。」
八木さんにはなるべく怖い感じで質問してもらっているのだけれど
キティちゃん「この数字が範囲から外れているのはどうして?」
キティちゃん「この数字が範囲から外れているのはどうして?」
なぜだろう、いまいち怖くないのだ。

通常の面談でこんなこと聞かれたらものすごい怖いと思うのだけれど、どこからどう見ても「キティちゃんのたのしい病院あそび」である。
おかげで心拍もほぼ上昇せず。
おかげで心拍もほぼ上昇せず。




ガンマGTP値の怖さもキティちゃんが忘れさせてくれる。


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話が通じないタイプの怖さ

健康診断結果ではそれほど怖がらせることができなかった。

このままでは悔しいので、なんとかして伊藤に口から心臓が飛び出すくらいの怖さを体験させてやりたい。

いったんお化屋敷から出てもらい、再びアトラクションを変える。

健康診断アトラクションの最中よりも出てからの方が心拍が高い。どんだけ癒されて出てきたのか。
健康診断アトラクションの最中よりも出てからの方が心拍が高い。どんだけ癒されて出てきたのか。
しかし完全に油断した伊藤を次のアトラクションが恐怖のどん底へと落としこむ。

では伊藤さん、次のアトラクションへどうぞ!
おじゃましま~す。
おじゃましま~す。

大人の怖いものその4:日本語の通じない外国人

Hello !
Hello !
CEO
「安藤さん、なんすかこれ。」
「安藤さん、なんすかこれ。」
CEO

CEO
「ア、アワ、サービス、イズ、、」
「ア、アワ、サービス、イズ、、」
伊藤さんが英語で説明を始めるとすぐにCEOたちが挙手してくる。そして英語とフランス語で一斉になにか言い出す。
maximeさん(右端)においてはフランスから来ていて英語すら通じないから怖い。
Maximeさん(右端)においてはフランスから来ていて英語すら通じないから怖い。
質問がなくても手を挙げ続けることで終始伊藤を威圧するCEO。
質問がなくても手を挙げ続けることで終始伊藤を威圧するCEO。
キティちゃん「どうして伊藤さんは言葉を失ってしまったの?」

それはねキティちゃん、見るからに言葉が通じなさそうだからだよ。
結果。
結果。


 

お化け屋敷はさらなる展開へ

大人のお化け屋敷、いよいよ最後のアトラクションに移る。外国人の二人にはお弁当を渡して帰ってもらった。
次の体験者、弊社大はた。平常時の心拍はこのくらいである。
次の体験者は弊社大はた。平常時の心拍はこのくらいである。
次の体験者は僕がさっき社内のフロアを歩いていて目が合った大はた氏。やはり特に内容の説明はしていない。
ふつうここ入るの嫌だよな。
ふつうここ入るの嫌だよな。
何も知らない社員が中に入ると、そこに待っていたのは
人事部だ。!
人事部だ!

大人の怖いものその5:人事部からの呼び出し



キティちゃん「心当たりありますか?」
キティちゃん「心当たりありますか?」
「ねえ?」
「ねえ?」
もちろん心当たりなどない。そして人事のインタビューになぜキティちゃんが同席しているのか、という拭えない疑問も頭をよぎる。
もちろん心当たりなどない。そして人事のインタビューになぜキティちゃんが同席しているのか、という拭えない疑問も。
あとで大はたに聞いたところ、大はたさん、キティちゃんのファンらしい。そして人事とは業務でやりとりがあるのでさほど怖くなかったのだとか。
キティちゃんの可愛さが人事部の怖さを押さえ込んだかたちか。
キティちゃんの可愛さが人事部の怖さを押さえ込んだかたちである。
それでもそこそこ上がりました。
それでもそこそこ上がりました。

で、キティちゃんは結局なにしに来たのか

やはり人対人のアトラクションである。なかなか思い通りの結果が出ないこともあったが、体験者はみな大人社会に潜在する「怖さ」を再認識することができたんじゃないかと思う。

そして体験者が最終的に楽しそうに帰っていったのはキャラクターによる癒し効果が大きかったように思う。もしあそこにキティちゃんがいなかったら僕に対しての不満が爆発していたんじゃないだろうか。

そういう意味ではキャラクターが大人の「怖さ」を打破してくれたという結果ではあるけれど、はたしてサンリオ的にこれでよかったのか、という怖さは残ったままである。


怖さはキャラクターで対抗できる

 

 

キティちゃんにもサングラスを勧める社長。

キティちゃんにもサングラスを勧める社長。

キティちゃんまで送り込んできた
サンリオの本気度が一番怖かったです。


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