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2010.12.03
卒論に今から使える論文表現例文集(日本語版)
英語で論文を書かなくてはならない研究者︵たまごを含む︶のために、英語論文の表現例文集がたくさん出版されている。
というのも、論文には、その構成にも言い回しにも︿定形﹀がある。
自分の頭で一からひねり出すよりも、おきまりのパターンを活用した方がはやく良い結果を得られる。
普段、論文を書いていない、というか今まで書いたことがない人は、論文の書き方についてストックがないのだから、例文集から﹁借文﹂した方が効率的である。 本当は論文を書くのに先立って、他人の書いた論文をある程度読めば、そうしたパターンは自然に頭に入ってくるものである。 しかし﹁あるべき論﹂だけでは地球は回っていかない。誰もが夏休みの宿題を7月中に終わらせる訳ではないのだ。
以下、﹁借文﹂できるよう、論文に使われる表現・例文を集めてみた。 あまりボリュームがあっても使いにくいだろうから、数は絞りに絞ってある。
より多くの表現が必要な人は、冒頭に触れたように英語論文の例文集が出ているから、それを参考にすることができる。たとえば、
普段、論文を書いていない、というか今まで書いたことがない人は、論文の書き方についてストックがないのだから、例文集から﹁借文﹂した方が効率的である。 本当は論文を書くのに先立って、他人の書いた論文をある程度読めば、そうしたパターンは自然に頭に入ってくるものである。 しかし﹁あるべき論﹂だけでは地球は回っていかない。誰もが夏休みの宿題を7月中に終わらせる訳ではないのだ。
以下、﹁借文﹂できるよう、論文に使われる表現・例文を集めてみた。 あまりボリュームがあっても使いにくいだろうから、数は絞りに絞ってある。
より多くの表現が必要な人は、冒頭に触れたように英語論文の例文集が出ているから、それを参考にすることができる。たとえば、
![]() | 間違いだらけの英語科学論文 (ブルーバックス) (2004/07/21) 原田 豊太郎 商品詳細を見る |
![]() | 英語論文によく使う表現 (1991/07) 崎村 耕二 商品詳細を見る |
![]() | 英語論文に使う表現文例集 (1996/10) 迫村 純男、ジェイムズ レイサイド 他 商品詳細を見る |
書く人のために索引なども完備しているから、日本語の論文にも役に立つだろう。
︵関連記事︶ 論文はどんな日本語で書かれているか?アタマとシッポでおさえる論文らしい文の書き方 読書猿Classic: between / beyond readers
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1.序論 (a)論文の目的 ・この論文のテーマは___である。 ・この論文の目的は___である。 ・この論文で示したいことは___である。 ・本論は___するために書かれたものである。 ・私が主張したい点は___である。 ・ここでの目的は___をさらに探ることである。
(b)扱わない事項を除く ・___の問題については、本論では取り扱わない。 ・___を探究するのは、この論文の課題ではない。 ・___を論じることは、別に機会に譲らなくてはならない。 ・___については議論の枠から外す。
2.先行研究 (a)研究の紹介 ・___については多くの研究がなされてきた。 ・___を明らかにするために多くの研究がなされてきた。 ・___を示すために数多くの試みがなされてきた。 ・ここ数年___についての研究が行われてきた。 ・___の研究は多くの議論が呼び起こしてきた。 ・___の問題が、近年___たちによって注目されている。 ・___によって___の研究は重大な進歩をとげた。 ・___の考えは、___によってさらに進められた。 ・___の問題を取り上げたのは___である。
(b)︵この論文のテーマについて︶先行研究は不十分 ・___についてはわずかな研究しか行われていない。 ・___を試みた研究はほとんどない。わずかに___だけが___について論じている。 ・___についてはこれまで無視されてきた。 ・___に注目する研究はほとんど行われて来なかった。 ・___について多くの研究が行われてきたが、___については未だ未解決である。 ・___について多くの努力がそそがてきたが、___については明らかになっていない。
(c)先行研究を評価する ・___は、この課題について新たな試みを行った。 ・___に発表された最近の論文で___についての新しい分析を提示している。 ・___の議論がこの分野に新しい観点を提示した。 ・___の研究によって、近年___についての関心が高まっている。
3.本文 A.導入 (a)問題を提示する ・問題は___である。 ・このことは___という問題に我々を導く。 ・___については明らかではない。 ・___の点について明らかにしなければならない。 ・___を調べてみる必要がある。 ・私たちは___という問題に直面している。 ・___については疑問の余地はないが、___についてはかなり疑わしい。 ・はっきりさせておくべき点がもう一つある。それは___である。 ・___を解決した後、残る問題は___である。
(b)論じる立場の提示 ・___という観点から考察する。 ・___を考慮した上で___を検討しよう。 ・___を___の点から考察したい。 ・___を議論するのに___というアプローチをとる。
(c)定義する ・___を___と定義しよう。 ・___という言葉を___を示すために用いる。 ・___という言葉を___という意味で使おう。 ・___は、___という概念を含む。 ・___は、___から___にわたる意味を持っている。
B.否定的主張 (a)疑わしい ・___については疑問がある。 ・___の主張については疑問の余地がある。 ・必ずしも___であるとは言えない。
(b)否定 ・___と考えるのは間違いである。 ・___は全くの誤謬である。 ・___と仮定することはできない。 ・___というだけの理由で___とは断定することはできない。 ・___は___をまったく説明していない。 ・___という中心的な問題に触れていない。 ・___は多くの側面を無視している。例えば___……。
︵c︶反論 ・___については、次のような反論が考えられる。 ・___に対して反対の立場を取りたい。 ・___の結果は、___の主張と反対である。 ・___という主張には根拠がない。 ・___という主張は、___の点から間違いである。 ・___という主張は、___であることを説明していない。
C肯定的主張
(a)推測できる ・___であると言ってもいいだろう。 ・___と考えることが可能である。 ・___である可能性がある。 ・___と仮定すれば___である。 ・___は妥当であるように思われる。 ・___と断定することはできないが___であることは十分考えられる。
(b)妥当である ・____という主張は妥当である。 ・___は____であることを裏付けている。 ・___という議論に矛盾はない。 ・___はこの議論の正しさを裏付けている。 ・___という主張は全く正当である。 ・___であることは自明である。 ・___であることは十分考えられる。
(c︶確実である ・___は明らかである。 ・___ということは用意に理解できる。 ・___については疑いない。 ・___からすぐにわかるように___である。 ・確かなのは___ということである。
︵d︶証拠がある ・___を示すよい証拠がある。 ・___は___であることの証拠として役立つ。 ・___の直接的な証拠はないが、しかし___がそのことを間接的に示す。
Dその他
(a)例を挙げる ・例えば___である。 ・___は一例を提供してくれる。 ・簡単な例をあげるならば___。 ・___のために例を引こう。 ・___からの実例は有益だと思われる。 ・多くの例は___に該当する。 ・___以上にこれを示すよい例は他にない。
(b)注意を促す ・___に注意すべきである。 ・ここで注意すべきことは___である。 ・___について注意深く検討すべきである。 ・___を見過ごすべきではない。 ・___であることは注目に値する。
(c)引用する ・これは___の引用である。 ・___から一節を引用する。 ・___は次のように言っている。 ・この点について、___は次のように論じている。 ・___と指摘した後で次のように続けている。
4.結論 (a)要約すると ・手短にいえば___ ・以上が___の要点である。 ・今までの議論で___であることがわかった。 ・___と要約されるだろう。
(b)帰結する ・___ということが言える。 ・___であることが明らかになった。 ・___と言ってもいいだろう。 ・___とみなすことができる。
(c)結論をいう ・___と結論すべきである。 ・___という結論に達した。 ・___ということが明らかになった。 ・結論として言えることは____である。
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