ぼくはスラップ訴訟に敏感だ。なぜならジャーナリストで大学客員教授という人︵DND出口俊一氏︶から仕掛けられて闘った経験があるからだ。当初、なぜ出口氏がEM菌への批判者に異常とも見える攻撃をするのかは謎だった。後で出口氏が﹁EM研究機構顧問﹂だったことがわかった。
この裁判はぼくの完全勝利で終わったが、経緯は、﹃ドキュメント スラップ名誉毀損裁判 EM菌擁護者と批判者の闘い﹄ 左巻健男著 にまとめておいた。
A5 表紙込20ページ 200円(税抜)
http://ankokudan.org/d/d.htm?detail099-detailread-j.html
さて、そんなぼくのところに、五本木クリニック院長桑満おさむさんから、ハイドロ銀チタンのマスクを﹁研究中と称する信州大学の医学部の教授に﹁ブログを削除しろ、じゃないと次のステージに行くよ﹂とメッセージが来ています。﹂と連絡があった。
一体何なんだろうと思った。﹁花粉を水に変えるマスク、訴訟までちらつかせ始めたか。﹂と天羽優子さんのブログを紹介したものがあったので天羽ブログを読んだ。
http://www.cml-office.org/pseudoscience/topics/hats.html
また、花粉を水に変えるマスクの宣伝パンフを見ることができた。そこに、信州大学大学院医学系研究科循環病態学講座の新藤隆行教授が、その宣伝パンフにその軟膏を鼻に塗ったら﹁劇的に鼻炎の症状がよくなった﹂﹁マスクで鼻づまりがラクになった﹂と体験談を出して、いま研究室で研究中とあった。新藤教授は花粉を水に変えるマスクの関係者の1人だとわかった。
ぼくは、﹁体験談からそう言うのは科学者ではないなあ。パンフの実証データも対照がないし、結局マスクが4層構造だからだろっていうもの。﹂と思った。
マスクが4層構造で不織布2層を入れてあるからそれが効いているように思える。
信州大医の新藤行教授はそれで鼻炎が改善したと体験談を述べているが、ハイドロ銀チタン層は4層の3層目。そこで分解しても通りぬけたり、回りから入り込んだ花粉に作用できないからほぼ無意味ではないかと思う。
4層マスクの3層目で、コヨリ状で差し込んでいないで非接触だ。離れているハイドロ銀チタン層から、どう鼻炎に作用するのか? 疑問は多い。
また、マスクの性能については一般に誇大なのが多い。
いくら4層にしてもいくら何か添加してもまわりからの漏れ込みが多い。
マスクの漏れ込みとは? 防じんマスクの知識
https://youtu.be/5CBONr3Y8n8?list=PLCs6NenGb10qinW7SukHbIBwgPVHiaPXA
理科の探検︵RikaTan︶誌2018年4月号にもスラップ訴訟などについて書いて貰った、消費者問題に詳しい川村哲二弁護士は、﹁花粉を水に変える?﹂で、次のように述べている。
﹁私は科学者ではありませんので、ここで意見は差し控えたいと思うのですが、消費者庁は、一刻も早く、不実証広告制度︵景品表示法7条2項︶を使って、関係企業に対して、﹁花粉を水に変える﹂ことについての根拠資料を提出するよう要求すべきかと思います。もちろん、それなりの客観的な裏付けが出てくれば、それでよし、ですが、もし十分な裏付け資料がないとすれば、不幸な消費者が多数出てくることになりますので、消費者庁におかれては迅速な対応をお願いしたいと思います。﹂
http://stuvwxyz.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/post-7db3.html
少なくても今のところ、花粉を水に変えるマスクに十分な裏付け資料はない。それなのに大々的な宣伝がされている。 新藤教授は、ぼくの友人・知人ら︵科学者︶にもメールを出したりしていることがわかった。批判を控えてくれと。 そのメールは、相手によって違うが、天羽さんへのものが公開されている。 先ほど出した天羽ブログ﹁花粉を水に変えるマスクに飛びついてはいけない︻追記変更あり︼﹂ http://www.cml-office.org/pseudoscience/topics/hats.html ﹁﹁花粉を水に変えるマスク﹂をめぐる追加の議論﹂ http://www.cml-office.org/pseudoscience/topics/htms-2.html 新藤教授からの桑満さんへの連絡は、ついにDR.C医薬およびコラボ企業40社より集団訴訟が進行中というものになる。 ﹁未だに検討して頂いたはずのブログの方の修正を頂いておりませんが、すでにツイッターやネットニュースを通じて、多くの人に先生を震源とする風評が拡散されてしまいました。弁護士との協議の結果、DR.C医薬およびコラボ企業40社より、五本木クリニックに対する集団訴訟を行わせて頂く様に進行中です。よろしくお願い致します。﹂
ぼくの友人・知人ら︵科学者︶には丁寧な言葉で﹁花粉を水に変えるマスク批判を控えてください﹂というものだったが、桑満さんにはだいぶ激しい。ぼくがそれを指摘すると、桑満さんは﹁私は単に一開業医ですから﹂と言っていた。 ぼくは、どんなことを書くと信州大医の新藤教授から削除要請や訴訟云々が来るのかと読んでみたら、桑満さん、当然の指摘をしているだけではないか! ﹁花粉を水に変えるマスク、その効果は医学論文で明らかに・・・なってないよ!!﹂ https://www.gohongi-beauty.jp/blog/?p=24654 その岡崎氏の医学論文とやらはお粗末なものだ。花粉を水に変えるマスクの効能の根拠とならない。出典のない図があるがそれは信州セラミックスの製品の概念図だ。図に出典がないだけでもお粗末だ。 新藤教授はハイドロ銀チタンを岡崎医師の﹁偉大な発見﹂のようにいうが、信州セラミックスの製品とどこが違うのか。今は共同開発しているとのことだが。 依然として謎なのが、いまハイドロ銀チタンを研究中というだけの新藤教授が﹁花粉を水に変えるマスク﹂の説明や表現に批判的な科学者らや桑満さんに、なぜここまで執拗に、しかも桑満さんには異常とも言えるほど過激に批判を封じようとするのか? ということだ。 ﹁私は、本製品の開発協力を行なった関係もあり、…連絡をさせて頂いた次第です。﹂とするが、開発協力を行なった関係者の1人だというだけで、ここまでやるのはなぜか? 天羽さんはブログ記事に次のように述べている。 ﹁こういうのは権利者が直接主張するべきことであって、新藤教授が伝えるのは余計なことでしょう。また、個人に対して40社で訴訟するぞってのは、SLAPP訴訟ではないでしょうか。その予告をして黙らせようというのであれば、商品のネーミング云々とは別に、社会的非難を受けるのは企業の方です。ぜひともその40社の名前を明らかにしていただきたいものです。そういうことに名前を連ねるような会社だということは、科学云々とは別に、社会に周知されるべきです。﹂
天羽さんへの返事からは新藤教授の勇み足のようだ。そんな勇み足を新藤教授がなぜするのかは疑問のままだった。 そこに新藤氏と親しく、当初からアドバイスをしていたという人が新藤氏の代弁的なことを述べた。新藤氏とよく連絡をとりあっているようだ。 新藤教授は、﹁動揺されてしまって、そのような行動になってしまわれたのだと思います。ご反省されてました。﹂ということだ。
桑満さんに、﹁訴訟の件の話は、私もするべきではなかったと反省﹂という連絡が来たとのことだ。
なぜ訴訟云々をしたのか未だ謎だ。しかも、天羽さんの﹁40社を明らかにして﹂という要望にも応えられない。 反省するのはいいだろうが、新藤教授が桑満さんらにしたのを﹁心の動揺﹂とされても、なぜ動揺したのかは疑問のままだ。
新藤教授はハイドロ銀チタン関係企業の弁護士とも協議できる中心メンバーの一人とみられる。 メイン出資者の1人? or 多額の研究費を貰っている? or 批判側を封じることで見返りが相当ある?…いったいなぜなのか? 企業の指令の下に動いたのか? 勝手に踊ったのか? 何をどう反省したのか? 今後これらに応じた見解を出してくれること期待する。
*友人らが次は左巻健男さんが集団訴訟の対象じゃないのかと言われているが…。
少なくても今のところ、花粉を水に変えるマスクに十分な裏付け資料はない。それなのに大々的な宣伝がされている。 新藤教授は、ぼくの友人・知人ら︵科学者︶にもメールを出したりしていることがわかった。批判を控えてくれと。 そのメールは、相手によって違うが、天羽さんへのものが公開されている。 先ほど出した天羽ブログ﹁花粉を水に変えるマスクに飛びついてはいけない︻追記変更あり︼﹂ http://www.cml-office.org/pseudoscience/topics/hats.html ﹁﹁花粉を水に変えるマスク﹂をめぐる追加の議論﹂ http://www.cml-office.org/pseudoscience/topics/htms-2.html 新藤教授からの桑満さんへの連絡は、ついにDR.C医薬およびコラボ企業40社より集団訴訟が進行中というものになる。 ﹁未だに検討して頂いたはずのブログの方の修正を頂いておりませんが、すでにツイッターやネットニュースを通じて、多くの人に先生を震源とする風評が拡散されてしまいました。弁護士との協議の結果、DR.C医薬およびコラボ企業40社より、五本木クリニックに対する集団訴訟を行わせて頂く様に進行中です。よろしくお願い致します。﹂
ぼくの友人・知人ら︵科学者︶には丁寧な言葉で﹁花粉を水に変えるマスク批判を控えてください﹂というものだったが、桑満さんにはだいぶ激しい。ぼくがそれを指摘すると、桑満さんは﹁私は単に一開業医ですから﹂と言っていた。 ぼくは、どんなことを書くと信州大医の新藤教授から削除要請や訴訟云々が来るのかと読んでみたら、桑満さん、当然の指摘をしているだけではないか! ﹁花粉を水に変えるマスク、その効果は医学論文で明らかに・・・なってないよ!!﹂ https://www.gohongi-beauty.jp/blog/?p=24654 その岡崎氏の医学論文とやらはお粗末なものだ。花粉を水に変えるマスクの効能の根拠とならない。出典のない図があるがそれは信州セラミックスの製品の概念図だ。図に出典がないだけでもお粗末だ。 新藤教授はハイドロ銀チタンを岡崎医師の﹁偉大な発見﹂のようにいうが、信州セラミックスの製品とどこが違うのか。今は共同開発しているとのことだが。 依然として謎なのが、いまハイドロ銀チタンを研究中というだけの新藤教授が﹁花粉を水に変えるマスク﹂の説明や表現に批判的な科学者らや桑満さんに、なぜここまで執拗に、しかも桑満さんには異常とも言えるほど過激に批判を封じようとするのか? ということだ。 ﹁私は、本製品の開発協力を行なった関係もあり、…連絡をさせて頂いた次第です。﹂とするが、開発協力を行なった関係者の1人だというだけで、ここまでやるのはなぜか? 天羽さんはブログ記事に次のように述べている。 ﹁こういうのは権利者が直接主張するべきことであって、新藤教授が伝えるのは余計なことでしょう。また、個人に対して40社で訴訟するぞってのは、SLAPP訴訟ではないでしょうか。その予告をして黙らせようというのであれば、商品のネーミング云々とは別に、社会的非難を受けるのは企業の方です。ぜひともその40社の名前を明らかにしていただきたいものです。そういうことに名前を連ねるような会社だということは、科学云々とは別に、社会に周知されるべきです。﹂
天羽さんへの返事からは新藤教授の勇み足のようだ。そんな勇み足を新藤教授がなぜするのかは疑問のままだった。 そこに新藤氏と親しく、当初からアドバイスをしていたという人が新藤氏の代弁的なことを述べた。新藤氏とよく連絡をとりあっているようだ。 新藤教授は、﹁動揺されてしまって、そのような行動になってしまわれたのだと思います。ご反省されてました。﹂ということだ。
桑満さんに、﹁訴訟の件の話は、私もするべきではなかったと反省﹂という連絡が来たとのことだ。
なぜ訴訟云々をしたのか未だ謎だ。しかも、天羽さんの﹁40社を明らかにして﹂という要望にも応えられない。 反省するのはいいだろうが、新藤教授が桑満さんらにしたのを﹁心の動揺﹂とされても、なぜ動揺したのかは疑問のままだ。
新藤教授はハイドロ銀チタン関係企業の弁護士とも協議できる中心メンバーの一人とみられる。 メイン出資者の1人? or 多額の研究費を貰っている? or 批判側を封じることで見返りが相当ある?…いったいなぜなのか? 企業の指令の下に動いたのか? 勝手に踊ったのか? 何をどう反省したのか? 今後これらに応じた見解を出してくれること期待する。
*友人らが次は左巻健男さんが集団訴訟の対象じゃないのかと言われているが…。
*花粉から抽出のアレルゲン溶液中のアレルゲンを分解したところで、花粉そのものを分解とは雲泥の差。ダイキンと山形大医の共同研究でもプラズマ放電の千倍強力な放電でも花粉は簡単に分解できないで何日かかかっている。
*︻花粉を水に変えるマスク︼は100%のニセ科学ではないが…今の状態ではニセ科学と言われてもしょうがないと思う
http://samakita.hatenablog.com/entry/2018/03/25/103608
*誰が﹁光がなくてもタンパク質を分解する光触媒﹂を発明したのか?︵︻花粉を水に変えるマスク︼関連︶
http://samakita.hatenablog.com/entry/2018/03/27/113155
︻追記2018/5/02︼
今後の﹁ハイドロ銀チタン﹂素材の利用について、ぼくの推測を述べておこう。あくまでも推測である。
﹁花粉を水に変えるマスク﹂はあくまでも﹁ハイドロ銀チタン﹂の素材利用のほんの入り口だろう。マスクで重要なのは、不織布などのフィルーター機能とマスクリーク︵空気漏れ︶が少ない形である。ぼくの見るところ、﹁ハイドロ銀チタン﹂マスクは、マスクリークへの対策が弱いような形だ。だから、ずっと格安でもっと花粉吸入を防止するマスクがある。
マスクで儲けるのはなかなか厳しいだろう。
マスクで﹁花粉を水に変える﹂とキャッチが浸透すれば、次は1つの製品で数万円で売れるものを考えるだろう。
それをぼくは小型の空気清浄機だと推測する。すでに信州セラミックスはフィルターにアースプラスを使った空気清浄機を医療現場に売っている。きっと小規模な医院や病院は院内感染への対策で抗菌や殺菌をうたうものが適当に安ければ購入するかも知れない。
さらに一般家庭でもアレルゲンを分解するというキャッチコピーで︵アレルゲンを水に変える!︶売れると思うだろう。
その種の空気清浄機はすでに大手会社などが2万円台で出しているが、﹁花粉などアレルゲンを水に変える!﹂ということが浸透できれば、もう少し高価格でも何十何百万台の市場性があると考えるだろう。
それには既存の大手の空気清浄機と差別化する必要もある。﹁花粉などアレルゲンを水に変える!﹂のうたい文句だけではなく、厚労省の医療器具認定が受けられれば万全だろう。
※あくまでもぼくの推測である。