内博貴、和音美桜の共演でこの秋上演されるミュージカル﹃デュエット﹄の公開稽古が9月22日、都内にて行われた。
作品は、アメリカを代表する喜劇作家ニール・サイモンが脚本を書き、﹃コーラスライン﹄﹃007 私を愛したスパイ﹄などを手がけたマービン・ハムリッシュが作曲を担当、1979年のブロードウェイで初演されたミュージカル。人気作曲家ヴァーノンが、一緒に曲を作ることになった新進気鋭の女性作詞家ソニアにペースを乱されつつも惹かれあっていく、というストーリーだ。演出は錦織一清が手がける。
この日はヴァーノンとソニアが少しずつ惹かれあっていくシーンと、晴れて恋人となった後、別れを選択するシーンの2場面が公開された。前半のシーンではヴァーノンを演じる内とソニアに扮する和音が丁々発止の口ケンカをしたかと思えば、笑いの中にもロマンチックな雰囲気になり…とスピーディな展開で、ブロードウェイ作品らしい軽快さをアピール。後半はぐっとムーディな空気で、大人の魅力たっぷりな内と和音の顔が垣間見れた。
公開稽古後のインタビューで、内は﹁もともと楽しいラブ・コメディですが、錦織さんがより面白く色をつけてくださっている。誰でも気軽に楽しめる作品になっています﹂とアピール。ただ、出ずっぱりの作品は初めてとのことで﹁正直怖いし、ハードルも高いんです。…ということをニシキさんに言ったら、﹃その高いハードル、飛ばなくていいよ。くぐればいいじゃん﹄って(笑)。心がゆるみました﹂。その言葉からもわかるように、ムードメーカーとして現場を和ませているのはどうやら演出の錦織のようで、この日の稽古でも、内と和音に近づき言葉をかけ、演出をつけているのかと思いきや、取材陣を振り返り﹁…という絵︵撮影用カット︶はいかがですか?﹂と笑わせる一幕も。和音からも﹁錦織さん自身がコメディみたいで、日常を見ているだけで勉強になる﹂という発言も飛び出す始末。その錦織は内のヴァーノンを﹁立っているだけでサマになる。それに内はやっぱり大阪の血が流れている。(コメディに必要な)間の取り方、息の使い方がうまくてびっくりする﹂と高評価。このタッグで贈る大人のラブ・コメディ、期待大だ。
公演は9月28日(金)から10月10日(水)まで東京・シアタークリエ、10月13日(土)から16日(火)まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、10月26日(金)愛知・中日劇場、10月30日(火)・31日(水)福岡・キャナルシティ劇場にて。チケットはいずれも発売中。