スタイルガイドとは?
スタイルガイドとは、デザインする前の要素やグラフィック、デザイナーやエンジニアが従うべきルールなどを集めたものです。スタイルガイドがあれば、バラバラのWebサイトの部品に一貫性を持たせて、最終的に一体感のある体験を作り出すことができます。![](https://data.uxmilk.jp/wp-content/uploads/2017/08/howtocreate_01.jpg)
AirbnbのUIツールキット―Derek Bradley氏による
なぜ重要なのか?
Webデザインのスタイルガイドを作成する
1. ブランドを研究する
最初にすべきことは、ブランドの研究です。それによって、ブランドが何を表しているのかを理解します。ブランドの裏にあるストーリーを知り、チームを観察して、その企業のビジョンやミッション、価値を理解しましょう。できあがったスタイルガイドが視覚的にも感覚的にも組織を表せているように、ブランドを深く掘り下げることが大事です。 コーディングができないデザイナーの場合は、シンプルにPhotoshopのドキュメントにきちんとタイトルを付け、そのドキュメントが何であり何の目的で作成されているか簡単に記述しましょう。 コーディングができる場合、あらかじめコードを付けたアセットを含むhtmlドキュメントを作成し、それらを簡単に再利用できるようにしてください。2. タイポグラフィを定義する
Oliver Reichenstein氏によると、Webデザインの95%はタイポグラフィだそうです。 タイポグラフィはWebサイトと訪問者をつなぐもっとも重要なツールの1つなので、正しいタイポグラフィを作成しなければいけません。 階層を設定して、タイポグラフィを定義しましょう。見出しの種類には、h1、h2、 h3、 h4、 h5、h6があります。続いて本文テキスト、太字やイタリックなどを決めます。小さめのリンクやリード文などに使えるような、カスタムフォントも考えてみましょう。そして文字のフォント、太さ、色を設定します。![](https://data.uxmilk.jp/wp-content/uploads/2017/08/howtocreate_02.jpg)
Zech Nelson氏によるスタイルガイド
3. カラーパレット
![](https://data.uxmilk.jp/wp-content/uploads/2017/08/howtocreate_03.jpg)
Chloe Park氏によるGuest Centerのカラーパレット
4. 口調
5. アイコン
アイコンは数千年前から存在していました。テキストや言葉よりも古いものです。アイコンは訪問者に対して、何が行われているか、次に何が起きるかを瞬時に伝えるものなので、プロジェクトで活用するようにしましょう。正しいアイコンを選択することで、カラーパレットやフォント、グラフィック以上に、コンテンツを表情豊かにすることができます。 アイコンを使うときには、勘違いや誤解を避けるように、対象となる閲覧者や宗教、歴史などに必ず配慮してください。もう1つ、ブランドとその価値にも配慮しましょう。そうすれば、大手銀行のWebサイトで手書き風のアイコンを使うことはなくなります。![](https://data.uxmilk.jp/wp-content/uploads/2017/08/howtocreate_04.jpg)
Iconfinderはプロジェクトに素敵なアイコンを見つけるための素晴らしいツールです。
![](https://data.uxmilk.jp/wp-content/uploads/2017/08/howtocreate_05.jpg)
NounProjectは誰もが理解できるアイコンの視覚的言語を構築しています。
6. 画像
画像は何千もの言葉に匹敵します。Webサイトで使うべき画像のスタイルや方向性を定義する画像を、確実にスタイルガイドに入れるましょう。ここでも、ブランドの価値やそのミッションと照らし合わせてください。たとえば水質保全の慈善団体は、水や食べもの、電力、教育のような生きるのに欠かせないもののありがたさを伝えるため、強い印象を残し心に訴えるような画像を用います。
![](https://data.uxmilk.jp/wp-content/uploads/2017/08/howtocreate_06.jpg)
優れたフリー画像のWebサイトがいくつか存在します:16 Places to Find the Best Free Stock Photos
7. フォーム
8. ボタン
ボタンは、カラーパレットとフォーム、口調を組み合わせたものです。事前にこれらのアセットを作成して、異なる状態のデザインの中でも見た目が統一されて機能的に働くボタンを作成できるようにしましょう。9. 余白
スタイルガイドの中で、余白の設定はどうするべきでしょうか? 余白に言及することはとても重要なことです。レイアウトで使われるグリッドの形式で作成して、見出しやボタン、画像、フォームなどの要素の間での余白を定義しましょう。 正しく余白を設定することで、要素の間に余裕を与えることができます。また余白を統一することで、見た目がまとまって洗練された印象を与えることができます。10. するべきこととするべきでないこと
最後ですがこれも重要なことです。FAQのような、すべきこととすべきでないことの項を設けて、もっとも共通的な間違いを示し、その代わりどのような見た目するべきで、どのように機能するべきなのかについて例を挙げましょう。スタイルガイドの事例
Spotify – パートナーブランドのガイドライン (PDF)
![](https://data.uxmilk.jp/wp-content/uploads/2017/08/howtocreate_08.jpg)
Dropboxブランドおよびロゴ
![](https://data.uxmilk.jp/wp-content/uploads/2017/08/howtocreate_09.jpg)
Kickstarterスタイルガイド
![](https://data.uxmilk.jp/wp-content/uploads/2017/08/howtocreate_10.jpg)
Lonely Planetデザインガイド
![](https://data.uxmilk.jp/wp-content/uploads/2017/08/howtocreate_11.jpg)
Find Guidelines – The Fastest Way to Brand Assets
![](https://data.uxmilk.jp/wp-content/uploads/2017/08/howtocreate_12.jpg)