ペルソナマーケティングとは?
![persona 裏付けのある情報の視覚化・物語手法](/wp-content/uploads/2011/12/persona.gif)
「ターゲットイメージ」と
「ペルソナ」の違い
ペルソナの背後には、
その元となる多くの人がいる。
だから、
たった一人のための問題解決が
多くの人の心に響く。
ペルソナは、定量調査、定性調査に基づくマーケティングデータを集約、統合分析のもとに作成された顧客像であり、一体の﹁ペルソナ﹂の背後には、多くの人間が存在します。
逆に言えば、ペルソナは、顧客集団としてデータの裏付け・根拠のある代表を人格化したものだからこそ、一見、﹁たった一人﹂のために考えことが、その背後に隠れる多くの人の心を打つことに繋がる、効率的なマーケティングの手法なのです。
●ユーザーの行動や背景を調査して、具体的な裏付けのある﹁ペルソナ﹂と、
●推測・推定・経験値に基づく﹁ターゲットイメージ=ユーザーについて︵私がor誰かが︶考えました﹂
とでは、利用する目的・役割が違います。
![psychology 顔の見える犠牲者効果](/wp-content/uploads/2011/12/psychology.gif)
﹁顔のある犠牲者効果﹂
ペルソナマーケティングは、 社会科学で証明された ﹁顔のある犠牲者効果﹂の 応用モデルです。 顧客を数字で語らずに、物語︵ペルソナ基本文書︶で語ることのそもそもの意義とは、数字で実態を語るよりも、物語の方が人間の記憶に残りやすく、ストーリーが豊かに描かれていればいるほど、ユーザーへの感情移入がしやすくなり、問題解決への糸口が発見しやすくなることにあります。 これは、社会科学で、﹁顔のある犠牲者効果﹂と言われています。 ●﹁顔のある犠牲者効果︵identifiable victim effect ︶﹂ ●人はおおぜいの苦しみより、一人の苦しみの方に心を動かされているようにできていること。 数字で示された﹁何万人の苦しんでいる人﹂の情報よりも、﹁ナイジェリアのナディア﹂について、彼女が何歳で、どのような理由で戦争孤児になったか、などなど犠牲者の顔や写真を見て、詳しい情報を知ると同情心がふつふつと湧き上がり、それが他人の行動︵とお金︶を呼ぶこと。 一方で、その情報が個人と結びつかないと、それほど共感がわかず、その結果、行動も起こらないこと。 ︵ユニセフの広告を思い浮かべれば、納得できるはず?︶ そのため、ペルソナ構築の際には、主人公の描写はもちろん、脇役、生活シーン︵バックグラウンドストーリー︶、商品・サービスの利用ストーリーなどを描きこむことで、目の前で、ペルソナが浮かび上がるように、作りこんでいくことがポイントとなります。 そして忘れてはならないのは、ペルソナ構築は、
映画のシナリオ作りのように、「誰かの創造の産物」であるのではなく、
定量&定性データに裏付けされた、マーケティング情報をバックボーンとしなければならない