2024年6月1日(土)

ひととき特集

2009年10月21日

 国東半島は九州の東北部(右上)につきだした半島で、ぶん殴られて頭にできたコブみたいだ。地図で見ると人間の脳の形をしている。中心に標高721メートルの両子山(ふたごさん)があり、山頂から放射状にいくつもの谷がのびている。

国東半島最大級と言われる両子寺(ふたごじ)の阿吽(あうん)仁王像の大きな背を見て、メモを取りながら石段を降りる筆者
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赤根の里にある阿弥陀寺前の句碑

分け入つても分け入つても青い山 (大正5年)

まつすぐな道でさみしい (昭和2~3年)

酔うてこほろぎと寝てゐたよ (昭和5年)

自嘲
うしろすがたのしぐれてゆくか (昭和6年)

鉄鉢(てっぱち)の中へも霰(あられ) (昭和6年)

母の47回忌
うどん供へて、母よ、わたくしもいただきまする (昭和3年)

母の第49回忌
たんぽぽちるやしきりにおもふ母の死のこと (昭和5年)

 あたりである。


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