20年間「00000000」のままだった核ミサイル発射コード

米国大統領が核ミサイルの発射を許可するときに使われるパスコードは、20年間「00000000」のままだったと、元発射担当者が明らかにした。
20年間「00000000」のままだった核ミサイル発射コード
アメリカ空軍の大陸間弾道ミサイル「LGM-30 ミニットマン (Minuteman) 」。核弾頭を搭載した戦略兵器。Photo by Wikimedia Commons

冷戦時代に制作されたあらゆる映画で、ホワイトハウスから送られてきた、核弾頭搭載大陸間弾道ミサイルを発射するためのシークレットコードを核ミサイル担当者たちが必死でダイヤルしていたのを覚えているだろうか。

実は、20年間にわたって、米国内のすべての核ミサイル「ミニットマン」に対して、同じ8桁の数字のパスコードが使われていた。それも「00000000」だ。

この事実はもともと、ミニットマンの格納庫で勤務していた元米空軍士官で、2000年にNPO「World Security Institute」を設立したブルース・G・ブレア博士が2004年に論文で初めて明らかにしたものだが、コロンヴィア大学のコンピューター科学担当教授で安全保障システムについて教えているスティーヴン・M・ベロヴィンも、(2009年に)この事実を再び紹介している


Permissive Action LinkPALNATO西使19631964NATO使NATO

F

1962PALPALPAL00000000使

Today I Found Out2
1990年代に使われていた「Permissive Action Link」(PAL)のコントローラー。画像はWikimedia Commons

TEXT BY SEAN GALLAGHER

TRANSLATION BY MAYUMI HIRAI/GALILEO