XPRIZEの生物多様性コンテスト、決勝進出の“生物模倣ドローン”とは?

熱帯生物多様性のモニタリングを迅速化する新しいテクノロジーの開発に挑むコンペティション「XPRIZE Rainforest」。7月にブラジルで開催される決勝への進出が決まったスイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH)のチームにインタビューした。
XPRIZEの生物多様性コンテスト、決勝進出の“生物模倣ドローン”とは?
Photograph: Gottardo Pestalozzi (WSL)

目的は生物多様性を調べ尽くすこと


WRI202337,000km1.5

XPRIZE1,00015.6XPRIZE Rainforest

ETHETH BiodivXXPRIZE RainforesteDNADNAeDNAeDNADNAeDNAETHeDNA

XPRIZE RainforestETH BiodivXBGMQuantula striataApis ceranaTimonius wallichianusDNACulture Labs & Blue collar

eDNADNA便尿DNAeDNA便

「生物種をモニタリングする従来の方法(目視など)だと、特定の種や少数の種にのみ対応していることが多いのですが、eDNAは特定の種の検出だけでなく、環境中のすべての種の検出にも対応しています。つまり、自然界にいるあらゆる生命を対象としたモニタリングが可能なのです」と話すルティは、eDNAによるモニタリング手法はここ数年で成熟し、データの解像度も上がっており、費用対効果の高い方法として導入が進んでいると補足する。

スイス国内での水中eDNA採集の現場。

Photograph: Flurin Leugger

ルティらの研究チームはこれまでに、スイスのアールガウ地方で絶滅危惧種の両生類を、スイス国立公園では哺乳類を、そしてチューリッヒの都市部では小型哺乳類や外来哺乳類を調査してきた。さらにプロジェクトの範囲を世界中に拡大し、コンゴでマナティーを探すプロジェクトに取り組むほか、コロンビアの森林再生地域が生物多様性にどのような影響を与えるかを調査し、ブータンでは人間と野生動物の対立をめぐる問題に取り組んでいる。


eDNA




ETHWSL使eDNAXPRIZE Rainforest使

枝に着陸し、粘着性のデバイス(動画内のドローンの下部)によって、まるで指紋を採取するかのように木々からeDNAを採取する。


DJIeDNAeDNA

eDNA





使







eDNAeDNA

エマヌエーレ・アウコーネ(写真左)とマルティナ・ルティ(写真右)。

Photograph: Akihico Mori

生物多様性のGoogle マップを目指して


eDNAGoogle 

eDNA調

eDNA便

eDNAeDNA便

XPRIZE Rainforest7

 AKIHICO MORI


Edited by Erina Anscomb)

WIRED

Related Articles
article image
adult male deer and smaller female deer
DNA2022DNA
article image
3Vitality.Swiss

編集長による注目記事の読み解きや雑誌制作の振り返りのほか、さまざまなゲストを交えたトークをポッドキャストで配信中!未来への接続はこちらから



WIRED VOL.53
Spatial × Computing 

22D33DWIRED2D3D