年とったカシワの木のさいごの夢

ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen

矢崎源九郎訳







 
 
 
 
 
 

 




 
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 なつかしい讃美歌は、空にひびきわたりました。船の上の人たちは、みんな、この歌をうたい、お祈りをしたおかげで、魂が高められたように感じました。ちょうど、クリスマスの前夜に、年とったカシワの木が、さいごの、いちばん美しい夢のなかで、高められていったようにです。





底本:「マッチ売りの少女 (アンデルセン童話集※(ローマ数字3、1-13-23))」新潮文庫、新潮社
   1967(昭和42)年12月10日発行
   1981(昭和56)年5月30日21刷
入力:チエコ
校正:木下聡
2019年7月30日作成
青空文庫作成ファイル:
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