或る母の話

渡辺温




 1

 
 
 

 
 姿


()

 ()

婿




 ()()
 

 2

 ()
 姿
 
 ()()
 ()()()()()

 ()()()
 ()()

()()
 


 調
 姿
 
 ()姿

 退()()退
 
 姿()()()
 
 
 
 ()()※(「さんずい+参」、第4水準2-78-61)()()()
 ()
 
 



 

 ()()()
 

 3

 
 


 ()()

 
 婿
 
 


 ()


 






※(疑問符感嘆符、1-8-77)
 


()()()()



 

 

 
 

 

 


 
 
 

 4

 
調


 
 辿


便

()()





 ………………
 ………………
 一生、いじらしい処女であった母!
 智子は書置を信ずることが出来た。
 そして、二十年の永い間、慈愛深い母親として自分を育て上げてくれた、浄かな童女の死顔の上に、永いこと泪に暮れていたのであった。





底本:「アンドロギュノスの裔」薔薇十字社
   1970(昭和45)年9月1日初版発行
初出:「朝日」
   1929(昭和4)年10月
入力:森下祐行
校正:もりみつじゅんじ
1999年8月21日公開
2007年10月12日修正
青空文庫作成ファイル:
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●表記について