厄払い

徳田秋聲




 正兵衛といえるはこの村にて豪家ものもちの一人に数えらるる程の農民なるが、今しも三陸海嘯かいしょう義捐金ぎえんきんを集めんとて村役場の助役はきたりつつ、刀豆なたまめを植えたる畑の中に正兵衛を見つけて立ちながら話す。


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底本:「天変動く 大震災と作家たち」インパクト出版会
   2011(平成23)年9月11日第1刷発行
底本の親本:「文藝倶樂部 第二巻第九編臨時増刊 海嘯義捐小説」博文館
   1896(明治29)年7月25日
初出:「文藝倶樂部 第二巻第九編臨時増刊 海嘯義捐小説」博文館
   1896(明治29)年7月25日
入力:持田和踏
校正:noriko saito
2023年10月9日作成
青空文庫作成ファイル:
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