No.519

作品名:後世への最大遺物
作品名読み:こうせいへのさいだいいぶつ
著者名: 内村 鑑三 


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分類:NDC 914
初出:「湖畔論集 第六回夏期学校編」十字屋書店、1894(明治27)年11
作品について:1894(明治27)年7月、箱根、蘆の湖畔で開かれた、第六回キリスト教徒夏期学校における講演の記録。初出は、『湖畔論集』(第六回夏期学校編、東京・十文字書店、1894年11月)。「私に五十年の命をくれたこの美しい地球、この美しい国、この楽しい社会、このわれわれを育ててくれた山、河、これらに私が何も遺さずには死んでしまいたくない」では何をこの世に遺すか。社会が活用しうる清き金か。田地に水を引き、水害の憂いをのぞく、土木事業か。書いて思想を遺すこと。教育に当たって未来を担う者の胸に思想の種をまくことか。これらもまた、遺すべき価値あるものである。けれど、金や事業や思想を遺すことは、誰にでもなし得る業ではなく、またこれらは「最大遺物」とは言い難い。では、誰でもがこの世に遺すことのできる、真の最大遺物とは、果たして何なのか?
文字遣い種別:新字新仮名
備考:

分類:著者
作家名:内村 鑑三
作家名読み:うちむら かんぞう
ローマ字表記:Uchimura, Kanzo
生年:1861-03-26
没年:1930-03-28
人物について:思想家。キリスト教の神髄は聖書の中にこそあるとして、個人による聖書研究を重視し、教会や典礼といった制度、形式を退ける無教会主義の創始者。高崎藩士の長男として江戸に生まれ、有馬英学校などを経て、札幌農学校に二期生として入学。ここで、「少年よ大志を抱け」で知られるウィリアム・クラークに感化を受けて、キリスト教徒となる。卒業後はいったん、官吏となって水産研究に当たったが、後に辞職して渡米。米国アマースト大学留学中に、同校の総長を務めていたジュリアス・H・シーリーの強い影響を受けて回心を経験する。『余は如何にして基督教徒となりし乎』は、この回心に至るまでの自伝。帰国後、教育勅語への敬礼を拒んだことが「不敬事件」とされ、激しい非難を浴びて全国を転々とすることを余儀なくされる。キリスト教に関わる論説の他、幅広い社会評論をものし、足尾鉱毒事件に際しては、銅山経営者、古河市兵衛を糾弾する論陣を張った。
wikipediaアイコン内村鑑三

底本:後世への最大遺物 デンマルク国の話
出版社:岩波文庫、岩波書店
初版発行日:1946(昭和21)年1010日、1976(昭和51)年316日第30刷改版
入力に使用:1994(平成6)年86日第64
校正に使用:1994(平成6)年86日第64

底本の親本:内村鑑三全集 第一巻
出版社:岩波書店
初版発行日:1932(昭和7)年10

入力:ゆうき
校正:吉田亜津美

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