猿ヶ島

太宰治




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ふぶきのこえ
われをよぶ
 風の音であろう。私はするするのぼり始めた。
とらわれの
われをよぶ
 気疲れがひどいと、さまざまな歌声がきこえるものだ。私は梢にまで達した。梢の枯枝を二三度ばさばさゆすぶってみた。
いのちともしき
われをよぶ
 

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 ()姿






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 鹿
 

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底本:「太宰治全集1」ちくま文庫、筑摩書房
   1988(昭和63)年8月30日第1刷発行
底本の親本:「筑摩全集類聚版太宰治全集」筑摩書房
   1975(昭和50)年6月〜1976(昭和51)年6月刊行
入力:柴田卓治
校正:すずきともひろ
2000年12月15日公開
2005年10月20日修正
青空文庫作成ファイル:
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