猫の事務所

……ある小さな官衙に関する幻想……

宮沢賢治




 便
 ()()
 
 
 
一番書記は白猫でした、
二番書記は虎猫とらねこでした、
三番書記は三毛猫でした、
四番書記は竃猫かまねこでした。
 ()()()
 
 ()
 ()()()()()
 
 
 ()()

 
 

()()()

 

 








()()()()()
殿





簿
 ()鹿()
()()()()

 
 ()()便
 ()()
 ()
()()()





()
()()
 ()

 
 ()()()
 ()

 

 
 ()()
 ()
 
 
 ()()()()()
 


()()
()


()()鹿()()()

調()

 
 
 ()簿

 ()
()()



 ()()
()()

 


()
調()簿

簿簿
()()簿()()
 
 ()
 
 
 ()()
 ()()
 
()
 
 





底本:「宮沢賢治全集8」ちくま文庫、筑摩書房
   1986(昭和61)年1月28日第1刷発行
   1996(平成8)年5月15日第14刷発行
底本の親本:「新修宮沢賢治全集 第十三巻」筑摩書房
   1980(昭和55)年3月15日初版第1刷発行
入力:細川みづ穂
校正:瀬戸さえ子
1999年3月8日公開
2008年10月9日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。




●表記について