文学に現れたる東北地方の地方色

(仙台放送局放送原稿)

佐左木俊郎




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「抑ことふりにたれと 松嶋は扶桑第一の好風にして 凡洞庭西湖をはじず 東南より海を入て 江の中三里 逝江の潮をたたふ 嶋々の数を盡して そばたつものは天を指ふすものは波に匍匐 あるは二重にかさなり 三重に畳みて 左にわかれ 右につらなる 負るあり 抱るあり 兒孫愛すかことし 松の緑こまやかに枝葉汐風に吹たはめて 屈曲をのつからためたるかことし 其気色※(「穴かんむり/目」、第3水準1-89-50)よう然として 美人の顔を粧ふ ちはや振神のむかし 大山すみのなせるわさにや 造化の天工 いつれの人か筆をふるひ詞を盡さむ」
 
 
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 藤村の眼は鋭いと思います。

 仙台を取り入れているものでは徳富健次郎の『寄生木やどりぎ』があります。
 徳富健次郎『寄生木』
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()()()※(「二点しんにょう+施のつくり」、第3水準1-92-52)()()()()()()便()()
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 これは『牝鶏』の冒頭の説明でありまして、これだけでは地方色も何もありませんが、舞台の背景となりまして私達の眼の前にひらけますと、私達はそこから判然はっきりとその地方色を感じさせられます。
 金子洋文『鴎』
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   198459414

   193278286307

 
2009328

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JIS X 0213

調

JIS X 0213-


「口+姜」    621-下-5、621-下-7、621-下-9