斎藤緑雨と内田不知菴

坪内逍遙




 廿
 西※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)西調()()()()
 禿
 廿穿退()()()() 
 
 歿


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 西西 table-turning 西覿()
  Principles of Mental physiology ()()()()()()()()()()()() expectant attention 
 廿稿()()() 
 廿


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 月ヶ瀬行、云々は劇通連の事か? 吉野行、云々は不明。

「南翠老人大阪で大不出来、八方より攻撃せらる、多分昨今は東京に参り居るならん、しかし逃げたのではなく、所用ありてとの事、小桜縅の文壇佳話、一つどころか皆ウソなり、小生が水蔭より文淵のことをたづねられて「結構です、実に結構です、見当の違つて居る段に於て実に結構です」と答へしが、あの通りの佳話と相成り居り、これは/\とばかり、話もウツカリ出来ず、美妙はセツセと脚本を作り居り候由、無論みごとなものと考へ候、しかし公けにせずに仕舞へば猶以て見事に候、浪六茶屋の主人、編笠をかぶり青黛を施し、白博多の帯をしめて茶を汲み居り候ひしとか、此の人来年は富士見楼のお花見に雇はれて、弁慶に扮し、七つ道具を背負つて、牛込警察署へ拘引せられねば本物にあらず、風のたよりまだ/\沢山なれど、又思ひ附き候節可申上、本月に入りて封書をしたゝめ候こと、これがはじめてに候、早々。
十九日
斎藤」

坪内様






底本:「明治文学遊学案内」筑摩書房
   2000(平成12)年8月25日初版第1刷発行
底本の親本:「※(「木+(「第−竹」の「コ」に代えて「丿」)、「柿」の正字」、第3水準1-85-57)の蔕」中央公論社
   1933(昭和8)年7月5日発行
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5-86)を、大振りにつくっています。
入力:川山隆
校正:noriko saito
2015年2月20日作成
2015年4月8日修正
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