狐狗狸の話

田中貢太郎




 ()
 ()()()()()()()()()
 ()()()()()()西()()()()()
 ()
一、三本足の装置が動揺し易きこと
二、動物の常性として手の動揺を伝える習慣性の規則に因って回転を助くること
三、心性の自動作用と刺戟しげきに応じて起る無意識作用である
 と説明すればいいだろう。明治四十年比、独り判断の出来るハート形の軽い板へ、三つ足の後の二本へ陶製せとものせいの円い物を附け、前足は鉛筆で、いろいろな問を筆答する仕組の物が現われたが、この比もまたその流行を見るのは、的中率の高いのと、意識的な易断トランプにまさるところがあるためであろう。(西郷兵衛氏談)





底本:「伝奇ノ匣6 田中貢太郎日本怪談事典」学研M文庫、学習研究社
   2003(平成15)年10月22日初版発行
底本の親本:「新怪談集 実話篇」改造社
   1938(昭和13)年
入力:Hiroshi_O
校正:noriko saito
2010年10月20日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。




●表記について


●図書カード