鹿野山

大町桂月




         鹿

鹿鹿

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  西()()
  
  
  
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 鹿
 西()()鹿
 西()宿()()()
 
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 鹿()()()
 
 


         

西鹿鹿鹿※(二の字点、1-2-22)
 西西殿滿殿

         

鹿鹿
鹿鳴次韻して曰く、
 鹿野山の東北麓なる小絲村の青年會より請はれて、往いて演説す。戯れに俗謠を作つて曰く、
小絲言はれて斷られうか
  儂の思ひも鹿野山
 
聽衆が思つたよりも大井戸に
  調子に乘つて法螺を福岡
 殿
辯舌が飯野惡いの言はれても
  僕は諸君の來るを大町
 滿
櫻井の村を過ぐれば湊川
  正成おもふ津の國ならねど
 鹿

         

宿滿
鬼涙山から飛んで來た烏
と云へば、背中の上にて、『鬼涙山から飛んで來た烏』、
錢のないのにかはう/\と
『錢のないのにかはう/\と』と和す。この俗謠の調子をもじくりて、
湊町から上つて來る四郎
背中の上にて、同じく、『湊町から上つて來る四郎』、
足のあるのにおんぶ/″\
※(二の字点、1-2-22)宿

         

西鹿鹿鹿

         

駿鹿彿※(二の字点、1-2-22)鹿

         

鹿()()※(二の字点、1-2-22)鹿
ゆふべ/\歸る烏にこと問はむ
  下界にかはる事はなしやと

(大正二年)






  
   19221179
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20081128

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