屋久島紀行

林芙美子




 鹿便鹿
 鹿鹿鹿宿鹿
 
 滿
 
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 ※(「廴+囘」、第4水準2-12-11)
 西()()()
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 宿※(「廴+囘」、第4水準2-12-11)
 
 
 
 
 
 
 
 
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 ※(二の字点、1-2-22)
 
 
 
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 十一時頃、バスは宮の浦の部落へ着いた。村の入口で、若い巡査が珍しさうにバスのヘッドライトに照されて立つた。巡査に田代館といふ古い宿屋を聞いて、私達はバスを降りた。宮の浦の部落はみんなランプであつた。磯の匂ひがした。宿屋は案外がつちりした大きい旅館であつた。女中がゐないのも氣に入つた。無口なおとなしい女主人が、ランプをさげて、二階の廣い部屋へ案内してくれた。橘丸ははいる樣子でせうかと聞くと、多分大丈夫でせうといふ返事だつた。バスの運轉手達は、この旅地で、最も私達に親切を示してくれた。明日七時には安房へ發つて歸るつもりだと言つてゐた。





  
   195833915

   1950257
5-86
 

2006917
201623

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