養生の心得

福澤諭吉




總論

婦人妊娠中心得の事

 ()綿
()

小兒養育の法

 () ()
禿
西
一、此養育法も精しく論ずる時は種々箇條有りて一朝一夕の論に非ず。故に今をもだつたる世間の惡弊を避ぬが爲、斯に數條を擧るのみ。

飮食の事

便西()西
※(「鹿/(鹿+鹿)」、第3水準1-94-76)
一、食餌は三度の定期を違へぬようにし、定期間の喰物を成丈爲ぬようにすべし。殊に寢る前に喰ふは大にわろし。

衣服の事

綿 () ()
一、總て衣服類の濕つたるは惡し。よく乾かして用ゆべし。
一、膚着類は染物より白地を用ひ、絹ものより木綿を用ゆるを良しとす。白のフラネル繻絆は最もよし。
一、紐帶の類を固く しめるときは血の循還を妨げる故に大にわろし。總てゆるく結ぶにしかず。

住所居宅の事

滿
一、竈は煙箇をつけ家の内に煙の散らぬように心懸べし。煙の爲に眼病を生ずる事多し。
便便便
一、貧富に由り又は商買職業によりて住居は一概に論じがたし。されども各※(二の字点、1-2-22)其身分其職業惣應に清潔を心懸け棲ふときは、自然不潔事少くなりて養生にもなり立派にもなりて誠に快よき事ならずや。

流行病預防法

※(「廴+囘」、第4水準2-12-11)便便便 () ()
一、病氣によりて預防法種々あれども、右等の事は總ての流行病を避ける要用の心得なれば、今其大略を斯に示す。

病中心得の事

U+627447-16U+627447-18
一、醫者の方にても預りたる病人は兎角心に懸るゆへ、折ふしは見舞なれども、病家にても病人のよしあしを度々醫へ注進し沙汰せねばならぬ筈なり。







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JIS X 0213

JIS X 0213-


「てへん+介」、U+6274    47-16、47-18


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