イワンの馬鹿

SKAZKA O IVANE-DURAKE

トルストイ Tolstoi

菊池寛訳




        

 ()()鹿()()鹿()()()()使
 ()()
()()()()
 

 
()
 
鹿



 


 ()()
 ()


 
()()

鹿
 
()()



 ()()()()

        

 ()()()
()()鹿鹿()





()()
()()()
 
 
()()



()()()()()
 


()()




()()()鹿()()()()()()()()鹿
 

        

 ()()



 

 

()()

 



 


 ()()





 
 ()()()()()
 




 


 




()()
 ()()

        

 鹿
鹿()()
 ()()
 


 
鹿
 ()()()


 ()
()()

 

 ()
 
鹿()
 
 ()




 








 

麦束よ麦束よ
おれの家来にいつける
一本一本の麦藁から
兵隊が一人ずつ飛び出して来い。」
 イワンは麦束を取り上げて地べたへ叩きつけると、小悪魔の言った通りやりました。麦束がバラバラに解けて落ちたかと思うと、藁がのこらず兵隊になって、ラッパ吹きや、太鼓打ちまでそろっていました。こうして一隊すっかり出来上りました。
 イワンは面白がって笑いながら、
「こりゃ面白い。立派だ。娘っ子がさぞ喜ぶこったろう。」
と言いました。
「じゃ私をはなして下さい。」
と小悪魔は言いました。
「そりゃいけない。」
とイワンは言いました。
「おれは兵隊を打殻うちがらの藁でこさえるのでなくちゃいやだ。でないと折角のいい麦がだめになってしまう。これをもとの麦束に返す方法を教えてくれ。おれはこれから麦を落そうと思っているんだ。」
 そこで小悪魔は言いました。
「それはこうです。
私の家来にいつける
兵隊よ兵隊よ、
元の藁に飛んでかえれ。」
 

 




 
 ()()
 ()()
 




 
()
 ()()




        

 ()鹿


鹿
 ()()()
 
 ()()
 


 











 
()
 








 

        

 ()()


 


 




鹿

 



鹿




 






 

麦束よ麦束よ
おれの家来にいつける
一本一本の麦藁から
兵隊一人ずつ飛び出して来い。」

 ()
 
 ()()

        

 





 
 
 

 


 





 ()
 ()()
()()()
 

 


 

 




 
 
 

 ()()

 

 
()
 




鹿
()()
 
 ()()




鹿


()()()()()()
 

 

        

 ()()()()
 




 
 
()()


 ()()




 


鹿




 殿殿()
 
婿



 

        

 ()()
 ()()使使
 鹿()()()()
退()()()





 




()()()
 

 

 鹿
鹿
 

 鹿


 
 鹿
 

        

 調

 


 姿姿殿


()

 使
 
()()()()()
 ()()


 
 ()()()()
 使



 殿使()()
 殿()()
 ()()()使()使
()()
 使使

 ()()使()()
 
 
 


 



        

 姿


 


 ()
 
()

 
 
鹿


 
 


 
()

鹿鹿
 鹿

 
鹿鹿




 
()()
 
 



 ()()()()()


 ()()
 

 


 鹿()()


 

        

 ()()使姿()()




 ()()

 鹿


 使
 
鹿()()()

 鹿()()()()
 ()()()()()


 ()()()


()

 
()()
()西()()
 ()()
 


 

鹿
使

 
 
()
 
()()()
 ()
 ()
 
 調

 ()
使()鹿()()()()鹿
 
鹿使
鹿使
 
鹿

 
()()
 
 使
 
鹿鹿
 


 
 
 使()()
 ()()()
 
 

 

 ()


 

 ()()

 
 


 
()()



 





 
   192831225


                     



2004518
20051217

http://www.aozora.gr.jp/



●表記について