悪夢

豊島与志雄




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よほど暑気に相向い候処其許様にも相変らず御無事のことと存上候内方一同元気に御座候間御安心下され度父上も例の通り御達者にていつも野良に出て若者も及ばぬほど働き居られ候健作も日ましに大きくなり此頃にては外の仕事にも連れ行き居り候川の土堤などにてわるさをして困り妻女はその方に気を取られて碌に仕事に手もつかぬほどの次第に有之候晩にはいつも其許様のうわさを皆して申居候此節少しも御便りなく父上始め皆々心配につき御様子御知らせ下され度候これより追々暑くなること故水あたり食あたりなどされぬよう呉々も御用心のほど願上候庄兵衛方の女馬に子供生れて村中の者珍らしがり居り候内の馬も至極壮健にて夕方河原などを駆けさせるは面白きものに御座候万事用心第一に御成功のほど祈上候
  
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底本:「豊島与志雄著作集 第二巻(小説2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」未来社
   1965(昭和40)年12月15日第1刷発行
初出:「改造」
   1923(大正12)年8月
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5-86)を、大振りにつくっています。
入力:tatsuki
校正:門田裕志、小林繁雄
2007年8月22日作成
青空文庫作成ファイル:
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●表記について