俚謡二

坂本龍馬




こい(恋)しはん(思案)のほかとやら あなど(長門)のせとのいなりまち(稲荷町) ねこもしやくしもおもしろふ あそぶくるわ(廓)はるげしき(春景色) ここにひとりのさるまハし(猿廻し) たぬきいつぴき(一匹)ふりすてゝ 義(理)もなさけもなきなみだ(涙) ほかにこゝろハあるまいと かけてちかいし山の神 うちにいるのにこゝろのやみぢ(闇路) さぐり/\て いでゝ行


とんとんと登る梯子の真中程で 国を去つて薩摩同志 楼に上る貧乏の春 辛抱しやんせと目に涙






   20031512101
   2008209197

 


Yanajin33
Hanren
20101112

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