日本文学における一つの象徴

折口信夫





 


殿廿
幾そ度君がしゞまに負けぬらむ。ものな言ひそと 言はぬ頼みに


鐘つきてとぢめむことは さすがにて、答へま憂きぞ、かつはあやなき

使

姿
辿()


 


調使

姿
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使便
※(「やまいだれ+惡」、第3水準1-88-58)()
※(「やまいだれ+惡」、第3水準1-88-58)※(「やまいだれ+惡」、第3水準1-88-58)※(「やまいだれ+惡」、第3水準1-88-58)※(「やまいだれ+惡」、第3水準1-88-58)※(「やまいだれ+惡」、第3水準1-88-58)※(「やまいだれ+惡」、第3水準1-88-58)※(「やまいだれ+惡」、第3水準1-88-58)※(「やまいだれ+惡」、第3水準1-88-58)※(「やまいだれ+惡」、第3水準1-88-58)※(「やまいだれ+亞」、第3水準1-88-49)※(「やまいだれ+亞」、第3水準1-88-49)※(「やまいだれ+惡」、第3水準1-88-58)
※(「やまいだれ+惡」、第3水準1-88-58)姿


 


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姿

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――六月祓詞
()殿()()
……安国と平けくしろしめせとことよさし給ひて、アマ御量ミハカリもちて、ことゝひし磐根・木根ち、草の隻葉カキハをも言封コトヤめて、天降り給ひし……
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ことゝはぬ木すら イモありと言ふを。唯一人子ヒトリゴにあるが苦しさ
――市原王悲独子歌(巻六、一〇〇七)
ことゝはぬ木にはありとも、うるはしき君が手馴れの 琴にしあるべし
――琴の精の処女に仮託して。大伴旅人(巻五、八一一)
……朝鳥ののみ泣きつゝ恋ふれどもしるしをなみと、ことゝはぬものにはあれど、吾妹子が入りにし山をよすがとぞ思ふ――高橋虫麿(巻三、四八一)


 


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()()()※(「けものへん+爰」、第3水準1-87-78)()()()()()()()()()()()()()()
※(「けものへん+爰」、第3水準1-87-78)



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※(「やまいだれ+惡」、第3水準1-88-58)
※(「やまいだれ+惡」、第3水準1-88-58)
※(「やまいだれ+惡」、第3水準1-88-58)()()()








底本:「折口信夫全集 21」中央公論社
   1996(平成8)年11月10日初版発行
底本の親本:「折口信夫全集 第十七卷」中央公論社
   1967(昭和42)年3月25日発行
初出:「新日本 第一巻第六号」
   1938(昭和13)年6月発行
※底本の題名の下に書かれている「昭和十三年六月「新日本」第一巻第六号」はファイル末の「初出」欄に移しました。
入力:門田裕志
校正:hitsuji
2020年8月28日作成
青空文庫作成ファイル:
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